「アメリカンジョーク」ドント・ルック・アップ シューテツさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカンジョーク
評判も良くアカデミー賞候補だし超豪華キャストだし、Netflix作品なので今後観る機会がないかもしれないしで、近くの劇場で上映してくれたので観に行きました。
勘違いされると困るので最初に言っておきますが、私の大好きな作風でとても面白く、一級品の作品だと思うし観られて本当に良かったと思っています。
ただ、あまりにも専門家筋の高評価に対し少し戸惑う部分もありますので、その事に焦点を当てて書きますと、この手の作品って今までにも何本もの傑作が既に作られているし観て来ました。
なので、個人的には新鮮味は感じられませんでしたし、特別の驚きや衝撃もありませんでした。
逆に言うとなんで評論家筋がこんなに騒いでいるのかが、少し不思議な気がしましたよ。
本作クラスのブラックコメディやパロディ作品ならアメリカ映画には既に沢山の傑作が存在し、少なくとも私にとっては(楽しみましたが)衝撃であったり魂に響くほどの作品ではなかったです。
『博士の異常な愛情』や『ネツトワーク』等の作品を知っている世代なら、今もこのテーマでアメリカは全く進歩していないというか、長年アメリカ映画を観続けている者からすると、その様な捉え方も出来る作品でしたね。
「いやいや、人間の普遍性を描いた作品なんだよ」という方も当然いるとは思いますが、若い映画ファンの様にはしゃいで欲しくはないですよね。
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