「再び脅威が来た時に私たちは正解を選べるのか」ドント・ルック・アップ sdfghjklさんの映画レビュー(感想・評価)
再び脅威が来た時に私たちは正解を選べるのか
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この直近2年間を皮肉り続けたコメディ。緊急事態において良いシミュレーションがシンゴジラだったのに対して、今回は最悪のシミュレーション。
今回はシンゴジラと違い、具体的な流れをあったのではなく実際に起きた事象をパロディとして表現されていた。
危機の時に、正常に判断できない政府と、その時の反政府側の無力感が実は笑えなかった。最終的には、人間である以上自分が大切であり、大きい事実を事実として捉えることはできない。
今回はバッシュはただ商業利用の悪の存在としてわかりやすく表現されたが、コロナにおいてあれは商業再開としての経済活性化そのものであり、その先にある雇用問題があったのは事実だった。
そういう意味では、バッシュ側のメリットとリスクを勘案した上で、全人類の命と天秤にかけ続けることが必要だったのではないか。それを簡易化し、自分達に都合の良い情報で判断していくことが問題の本質ではないか。
夫婦でもこの映画の見方は違った。そういう意味でまだ終わりきっていないコロナの振り返りとして良い映画だと感じた。
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