「驕り高ぶる人類に」ドント・ルック・アップ U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
驕り高ぶる人類に
作中にある全ての事が起こりませんように。
何とも衝撃的物語だった。
「彗星が地球にぶち当たる」
…充分ありえる仮説だ。
作中の出来事も充分起こりうる事なのだろう。
いや、やり兼ねなくて怖い。
とは言え、何をどうする事も俺個人では出来ないのだけれど。
いつ人々は混乱に叩き込まれるのだろうと思ってたのだけれど結構間際であったなぁ。
マスコミを絡めた情報操作の賜物なのであろう。
今のご時世、情報を得ようにも情報が過多で何を信じていいのか、てんで分からない。
個人の価値観が氾濫してて、正義も悪も、正も非もあったもんじゃない。
フェイクニュースとかのレベルじゃないよね。
独り言は1人で言ってればいいじゃんよ。
大統領まで金に左右されてるし…ホント呆れる。
ご丁寧に二万年後の地球が描かれるのだけれど、裸で降り立った人類の非力さったらない。
あんな老人共にどんな可能性があるというのだろうか?コメディタッチなエンディングではあったけど、大いに笑えるのだけれど、笑えない。
ブラックなジョークが満載の映画であったけれど、生きてる事に感謝したし、限られた時間を楽しく過ごそうと思った。
超優良なホラー映画だった。
■追記
以前、そういった題材の舞台を観た事があって…。
その主人公が冒頭、空を見上げる。
随分と長い時間。
彼が薄く笑った後に物語は始まるのだけれど、彼はその彗星を見てたんだな。
当時はなんかもっと慌てふためいたり、正気ではいられないんじゃないのと思ってたのだけど、ディカプリオ一家を見てて、彼の視界を共有できたように思った。
何週間も前から、ずっと頭の上に彗星があれば、慣れもするわな。
小さな小劇場だったけれど、彼はたいした役者さんだったのだなぁ。
U-3153さん
コメントへの返信、有難うございます。
予告編はコメディ感満載でしたが、決してコメディ枠ではない、製作者、豪華な俳優陣の皆さんの真摯なメッセージがリアルに伝わってくる作品でしたね。
冬の星空は綺麗ですよね。寒過ぎて短時間しか見上げられませんが 😅
彗星、この作品を観て、一層怖くなりました。。