「地球滅亡ブラックコメディ」ドント・ルック・アップ せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
地球滅亡ブラックコメディ
地球滅亡SFをアダム・マッケイが撮るとこうなる。地球滅亡するというのに選挙が最優先で挙句には彗星の衝突を政治に利用する大統領に、芸能人のゴシップと彗星の衝突を同列で扱うニュース番組などブラックコメディがとにかく効いてて大好き。
トランプ政権後のアメリカということで、大統領や女性キャスターが赤の服で現れたり青の服で現れたり。地球滅亡の直前まで分断が深まって、最終的に皆が上を向く時はもう手遅れ。これを見ると良い事のように見える有名人のリベラルイベントが全く何の意味も成してないのよね。自分と同じ意見の人のことを聞いて同じ意見の人同士で共感し合っても意味ないんだよなぁ。
天文学者の2人も、こういう世紀末系の映画でありそうな最後まで責務をまっとうするヒーロー的主人公の立ち位置かと思いきや地球滅亡という絶望を目の前に動揺し過ちを犯したりするのがまた笑える。
それにしてもかつてVFXをこんなに皮肉として使った監督がいただろうか。SFなら1番ドキドキするような宇宙描写に何も心踊らない(笑)同じような話なんだけど「日本沈没」ドラマに足りないのはこのブラックコメディ要素だと思う。
というかこのポスター、ティモシーだけケイトの方向いてる気がする。
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