「悪いなー(いい意味で)」ドント・ルック・アップ ハムカツ太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
悪いなー(いい意味で)
今作で感じたことは、金と権力に執着する富裕層と正論を唱えるが世界に響かない、相手にされない一般市民といった政治の闇的な映画であったと感じています。
このレビューのタイトルにもしている「悪いなー」だと感じたのは、多くの場面で、実在する人物を彷彿とさせる、だいぶグレーゾーンな見せ方で権力者を悪い方へ悪い方へと視聴者を誘導させるような見せ方が悪くてすごい好きでした(笑)
内容としては、鬼気迫る事態を受け流し、いざ動き出したかと思えば、金儲けする権力者、金持ち達に終始イライラさせられっぱなしでしたが、最後に行き着いた惑星で1番に大統領が殺された時は、言い方は悪いですが「よっしゃ!」と思っちゃいました(笑)
そして、少し怖くも感じました。私たち市民は政治のトップがどのような方で、普段から市民達の声をどのように受け止めているのかがわからない分、各国の国のトップがこんなクズだったらどうしようと思いました。それが分かりやすく、ランドール博士やケイトの前での話し方と、演説する時で比較されており、まさに政治の闇を見ているかのようでした。
そして、自分自身も急にニュースを見て、「半年後に地球が崩壊します」と言われても、どうせ嘘だろうと流してしまうと思います。なぜなら、ケイトのようなただの一般市民が声を上げたとしても、説得力に欠け、変な人が出てきたと映画内の市民達と同じような反応をしてしまうと思ったからです。それが映画内でも現れており、発見したケイトよりも、豊富な知識を持つであろう、ランドール博士の方に世間は注目した。これらより、地球の命運は私たち市民ではなく、数少ない大金持ちや権力者たちによって支配されており、わたしたちにはどうすることもできない現実を突きつけられた感じでした(笑)
最後に、私が好きなシーンは、、
最後の晩餐をイメージされた、最後の食事シーンで、私たち市民は世界が終わるとしても、こんなふうにお互いでお互いを励まし合い最期を迎えるしかないのだろうと感じた。しかし、それが悪いこととは思わず、権力者になることで、人間性を失うよりはよっぽど、この生活の方が良いなと個人で気におもいました。
なんか今回は、レビューと言うより、読書感想文見たいなノリで書いてしまいましたが、よろしくお願いします。
ちなみにMVPはジェイソンです。ただアホすぎた(笑)