「比べちゃいけないんだけど…」ドント・ルック・アップ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
比べちゃいけないんだけど…
まったく違う話だし、比べられるレベルではないとわかっているのだが、どうしても最近まで観ていたドラマ「日本沈没」と比べてしまう。それだけ本作が笑えて、考えさせられて、色んな意味で怖くなる映画だったってことだ。
半年後に地球が滅亡するという状況をいかに伝えるかという序盤は、真面目に作ってるのかわからなくなるくらいコメディ要素が強かった。メリル・ストリープ演じるアメリカ大統領やケイト・ブランシェット(最後のクレジット見るまで彼女だと気づかなかった)演じるTVキャスターはやりすぎではあるが現実に存在しそうなギリギリの線を攻めたキャラだし、市民の受け取り方や騒ぎ方(騒がなさ)は本当にありそうなもの。後半登場するスマホメーカーのCEOも相当強烈なキャラだった。あんなのを観ると、大富豪の楽観論は怪しんだ方がいいと思ってしまう。
でも、何よりも驚かされたのが結末だ。「日本沈没」のような安易なハッピーエンドにしないところはさすが。さらにあんなぶっ飛んだ終わり方するなんて想像してなかった。予想を遥かに超える面白さだった。やはり、Netflixオリジナルって侮れないな。
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