ちょっと思い出しただけのレビュー・感想・評価
全64件中、1~20件目を表示
醸し出されるこの空気感が好き。
団地の一室がむちゃいい。
池松のゆっくりした感じ&優しい眼差しがいい。
葉の好きなところは照生と同意!
出勤時に通る階段も、公園も、お地蔵さんもいい。
商店街も、そこで歌っている人もいい。
葉と照生の恋なやりとりに、
いつのまにかちょっと、
にやけてしまっただけ。。
ラストは「La•La•Land」と同じく、見たくなかった現在が。。
主役の恋人たちが別の人と家庭を築いている未来を見せられるのは
ほんと胸が締めつけられる。。
とても心地よい映画。
そしてほろ苦い映画。。
共感できなかった
作品のアイディアはすごくいいと思いました。
伊藤沙莉さんが好きなのですが恋愛映画に出ているイメージがあまりなかったので
とてもかわいらしく役もあっていたと思います。
ですが池松壮亮さんの演技が時折オネエのように感じることがありました。
内容としては少し粗があるなと。
路上で出会って一夜を共にした男性と道中の説明もなく
最後には結婚していて子供を産んでいたり
ここまで二人のストーリーを追っていたのにぽっと出の男と一緒になったのが
いまいち共感できませんでした。
あえて対照的に見せるためにそういう演出をしたのかもしれませんが
なんだろうなんか適当で
別れた理由も曖昧で若い恋愛を思い出して浸っているだけに見えました。
全体的に薄っぺらかったです。
最近失恋したばかりの方などには刺さると思いますが
感動や泣けるという感じではありませんでした。
カレンダーが理解しにくい。あんなデジタル時計じゃね♥
ちょっと思い出したけど、
『パンデミック』の初期にタクシーの運転手が飲み屋の店頭で煙草すって、見ず知らずの何処の馬の骨にライン交換するか???
ちょっと思い出したけど、
タクシーでタバコは絶対に吸わせては駄目だ。また、東京都の条令では2020年から飲食店を含めて、煙草は吸えないと思うが。
ちょっと思い出したけど
クラシックバレエの演者の寿命は、30歳半ばである。主人公は既に30歳って、例え、モダン・ダンスと言えども、元々才能ないと思うが。
ちょっと思い出したけど
『あのダンサー内容に絡んで来る割にはうまく機能していない』って台詞。ズバリで彼女はこの時から彼に才能ないと分かっていた訳だ。
突然思い出したけど
『言われたとおりだとおもいました。』『えっ。』『踊りが綺麗過ぎるって』そっちかよ!それでも、彼は自分に才能ないと気付かない。
まぁ、最後だけが良かったけど。これで、また、元の鞘だったら
Transcendenceガオ~な話になっちまうけど。
まぁ、今の日本の演劇全般の現況だね。『パンデミックで客足が遠退いて大変』ではない。それは、日本経済と同じだ。パンデミックで悪くなった訳では無い。元々。悪いのだ。
たから、ウマシカな奴が現実のママ終わるのは評価する。
突っ込みどころは多いし、男目線な演出だと思うが、結果オーライと言う事で。
ジム・ジャームッシュやモダン・ダンスは引用しない方が良いと思う。使えばお金かかるでしょ。違法性の無いように細切れにして、セリフの中に入れてしまうとかすれば、映像を流すための経費や、かつて出演した俳優を使わずに済んだのに。これ見ようがしに出てくると気になる。でも、その存在の意味がわからない。
残念な映画だね。
ジワジワくる作品だ
元ダンサーの誕生日を現代から遡ってみせるストーリー展開。
最初は訳わからず、つまらなかったがそれを理解するとグイグイ引き込まれる
照生にとってはハッピーエンドではなかったが、人生ってこんなもんだな
映画を作成する程奇抜な展開はないけれど、なんだか身近でジワジワくる作品だった
その疑問、遡ってお答えします
ある程度歳を重ねると過去を振り返る瞬間というのはあるだろう。あのときは楽しかったなとかそういうことを。
場合によるだろうが、それは後悔のようなものではなく、本当にただ思い出すだけ。変わってしまった現状ではもう経験出来ない単なる思い出。
本当に「ちょっと思い出しただけ」なのだ。
照夫の誕生日を一年づつ遡る形で物語は進む。先に見せられていた現状が、どうしてそうなったのか後で分かる仕組みだ。
すでに別れてしまっているカップルの過去であるから、遡るほどに明るく関係も良好になっていくところが面白い。恋愛ものの作品であれば、ハッピーエンドか別れて終わりの基本的には二通りしかないが、それをぶっ壊すような仕掛けなのが興味深い。
とはいえ、すでに別れてしまっている二人にハッピーエンド感があるのかといえば、それはまた違った話になるが。
すでに書いたように、先に見せられていたものが後に分かる仕組みが面白いわけだが、逆にいえば先に見ていたものをちゃんと覚えていないと楽しめない可能性がある。なので2回観るのがオススメかもしれない。
例えば、バレッタ。それはなにかと聞かれた照夫が「バレッタ」と答えた。この段階では彼女の忘れ物かと思うし、バレッタなんてよく名前知ってたなと思う。
一年遡り、バレッタを使っている照夫の姿。お前が使ってたんかいとツッコむし、自分で使ってたんなら名前知ってても不思議じゃないかと思う。
更に一年遡り、誕生日プレゼントだと葉からバレッタをもらう照夫。そして、何これ?と照夫は問い葉は「バレッタ」と答えた。
多くの男性は名前を知らないだろうバレッタをよく知ってたなという観る側の疑問に2年遡って答えてくれる仕組みなんだ。
バレッタだけでもドラマがあるんだからこの作品に詰められている隠された緻密さはなかなかのものである。
照夫が照明の仕事に身が入ってないと書いているレビューアーさんがいくつか下にいるけれど、別に身が入ってないわけではないんだな。一年遡れば照明の仕事を始めたばかりだと分かるから。
つまり、なんかいい加減な仕事してんなと思う。遡り、始めたてだったと分かり、本当に失敗しただけなのだと分かる。加えてダンサーとして挫折したばかりなのだとも知る。
つまり照夫が照明係としてやる気がないように見えるのは仕掛けなのだ。やる気がないのではなくまだ未熟なだけ。
作中で5年かな、それくらい時間が進むが、主演の二人以外にも幾人かの登場人物の変化も見所だと思う。
よくなった人、悪くなった人、あまり変化のない人、と、様々に描いたのもいい。
あとは、照夫の誕生日の一日だけしか描写されないので、想像力を必要とする余白が多いのもいい。例えば、二人が別れた日も付き合い始めた日も描かれない。永瀬正敏演じる公園の男の妻が亡くなった日も描かれない。この日とこの日の間で起こったのだと想像するしかない。
想像は最大に美化することもできるし最大に悲観的にすることもできる。この余白の多さは魅力だ。
変わっていく照夫と葉の状況、心情、心境を好きに埋められるわけだ。つまりこの作品が面白いかどうかは観る側の想像力にかかっているともいえる。
男が大人になればなって思うけど、でも納得
鑑賞後の気持ち
彼女を大切にしたい
鑑賞後の心の変化
彼女を大切にしたい
鑑賞後の行動の変化
彼女を大切にする
好きなシーン
おじさんが奥さんに会えるシーン
タクシーをしている理由のシーン
2人のイチャイチャシーン
嫌いなシーン
男が彼女を追わないシーン
言葉のウェイトが違う
これまでの恋愛映画をフリにした、最高の恋愛映画だと感じた
ブルーバレンタイン、ララランドなど特殊な破局映画はこれまで幾つも作られているが、松居監督によって、また新たな発明演出が生まれる
1人で歩く道なり、ラジオ音楽、髪型、コロナなど恋愛に合わせたアイテムの伏線は悲しくも愛おしい
映画内で、文字通り映画みたいなセリフやシーンは多数存在するが、時をさかのぼることで嘘くさいセリフは意味を持ち、
重みが増し、ラストのダンスシーンで最高のカタルシスが生まれる
リアルタイムで観る価値がある映画でもある
コロナ禍のシーンが先に流れ、マスクを付けた観客は自分と重なり、コロナ禍以前のシーンは自分とリンクする
ニューヨーク屋敷について、
映画内の屋敷はニューヨークのラジオで喋る屋敷そのものであるが(実際に聞き覚えのある発言ばかり笑)、存在感、演技は映画に完全に溶け込む
尾崎世界観について
主題歌に合わせた、脚本のため、クリープハイプの主題歌とダンスシーンの弾き語りはもちろん最高だし、演技も良いのだが
主人公2人のリンクと演奏シーンは若干本物感が出るため奇妙というかドラマってぽく感じた(繋がりは言葉以外にも、たくさんあるということではあると思うが、主人公のアパートに他の人が住んでいた時代のシーンなどなどをみることでそれは伝わるので良いのでは)
これまでの映画同様
男は過去の恋愛を引きずり、女は次の恋愛に切り替えるが
女もちょっと思い出すことだってあり、未来へ進んでいく
コロナ禍の現代に戻る事で、この先の、映画館を出た後の観客の未来に続きを託す、
最高の映画でした
追記
ジムジャームッシュのパターンソンオマージュやリスペクト配役など、このような邦画での小ネタはあまり観ないので新鮮だった
また他人、人々の暮らし以外にも映画や作品などで繋がることもあると感じた
面白かったです!
(完全ネタバレですので鑑賞後に読んで下さい)
最初この映画を見始めた時は淡々としていて個人的に苦手な邦画なのかな、と思ってはいました。
しかししばらくして、この映画は違う年の同じ日を1年ごとにさかのぼって描いているということが分かると、その映画冒頭近くの淡々とした時間の流れに意味があることが分かって来ます。
今は別れている、照生(池松壮亮さん)と葉(伊藤沙莉さん)の出会いに向かって時間がさかのぼって行く描写は発明的とも思われました。
言わば、死から生を照射している表現と言えるかもしれません。
ともすれば退屈とも感じられる映画初っ端の照生の淡々とした描写は、過去の輝いていた葉との場面を知ることで、また映画のラストで違ったようにも見えていました。
そして、葉の現在はまた照生とは違った日常が描かれます。
過去の素敵な時間をちょっと思い出しただけで、今の時間に火を灯すことが出来ることを、この映画は示しているようにも思われました。
時間をじっくり使って
映画はドラマと違って時間を使えるけど、その時間の使い方がとても良かった。
2人の愛情の変化も時間をたっぷり使ったからこそ、より一層感じられた。
ちょっと時系列がわからなかったからまた改めて見たい。
エモいとは、このことかな
最近よく使われているフラッシュフォワード(終わりを最初に持ってくる)で、物語が始まります。この横文字使ってみたかったのです笑
自分にもこういった経験があったなと、懐かしくも寂しくなる作品でした。
ふとした時に、思い出す。あの時好きだった気持ち、景色、匂いだったり。なにをきっかけにとは、言えないですが時折、あの時の記憶?と言いますか、なんとも言えない気持ちを映像にしてもらいました。
恋だけでなく、家族との思い出だったり、友達との思い出だったり人それぞれ、当てはまる事は沢山あると思います。
あぁ、そう言えばあの時こんな事あったなぁと思い出させてくれる良い作品。
観た後は、あぁ、今はもう過去なんだなとスッキリ?させてくれる作品です。
よかったらご鑑賞下さい。
ありがとうございました。
あの頃をちょっと思い出すとき
過去の恋人と過した、楽しかった、苦しかった、切なかったあの頃をちょっと思い出した時間だった。
心の隅にしまった大切な時間と少しの後悔をちょっと思い出し、朝で溶かす。それくらいがいいのかもしれない。
自分の人生もちょっと思い出しただけ
2時間しっかり見入ってしまいました。余韻がすごい。
葉と照生が楽しそうにしている姿がキラキラしていればしているほど、結末を知っている観客は胸が苦しくなります。特にタクシーでの口論から一年前に遡って幸せそうな二人を見ていたら涙が出てきました。ただそこから遡って出会いに近づくにつれて逆に微笑ましくみれるという不思議な体験をしました。おそらく自分の中であの頃は仲良くやれていたのに、という後ろ向きな見方から素敵な時間だったんだな、という前向きな見方に変わったからだと思います。
お酒が飲める年齢になって恋愛をした事がある方ならこの登場人物たちに自分の思い出を重ねる瞬間があるはず。それくらい伊藤沙莉さんと池松壮亮さんのリアルな演技が素晴らしかったです。
洋画大好き人間ですが、こういう素敵な邦画を同じ感性で受け取れるのは幸せだなーと感じます。
ちょっとどころではない
大好きなクリープハイプが主題歌という事もあり、観に行った作品。
初めて見た時は時系列が掴めなくて少し混乱すると思うけど、まあ分かってくるのでそこは問題ナシ。
主演の池松壮亮と伊藤沙莉のコンビがとてもしっくりきて、暖かい作品でした。繊細過ぎるテルオと積極的な葉ちゃんがすれ違うシーンが本当に心にきてしまい、泣いた。アドリブか??と思わせるくらい自然な演技と映像のトーンがすごく自分好みで、何よりクリープハイプの曲が3つ全部フルで聴けた事も感動。途中高岡早紀が出てきたところも、ナイトオンザアースへの愛を感じて良かった。
最終的に別れてすぐ葉ちゃんが結婚して子供産んでたシーンはこれ現実でもよくあるよなあと思ったし、ケーキ買ってるあたりテルオとの思い出は本当に素敵なよき思い出だったんだなあとなんだかジーンと来てしまいました。
自分の恋愛経験からも思うものがありすぎて共感の嵐だった事も星五つの内訳かなーと思ったので、恋愛経験乏しい人はあまり共感できないかも。
とにかくキャスティングが最高、何度も見てしまう暖かい映画だった(もうすでに4回観た)。今年観た中でも1番かな、また観ます。
これって失恋映画?
結局、3回観てしまいました。
1回目に観終わって、この映画は6年間の失恋を振り返る映画・・・
と、思ったのです。
でもなんか釈然としなくてもう一度初めから観ました。
いやぁー、失恋じゃなかったです。
『気がつけばママになっていた』
と、クリープハイプがラストの歌詞で歌ってるし、テルオさんが、
赤ちゃんを抱っこ紐で胸に抱えて、
ヨウちゃんを迎えてました。
またまた釈然としなくて、3度目を途中まで観ました。
テルオさん(池松亮介)の2021年7月26日の誕生日から6年間の誕生日の一日から、
ヨウさんとテルオさんの恋の日々を振り返る映画なのです。
テルオさんは3年前に大怪我をしてダンサーの道を諦めて、今は照明係をしています。
そして年月を振り返って、ヨウとテルオの愛の日々。
最後には出会いが・・・
その翌年には、愛の告白が・・・
そのまた翌年には、愛のすれ違いから、別れが・・・有ります。
3度も観たのは、恋の復活(復縁)が、ちっとも見えて来ないからです。
いったい、どこで愛を取り戻したのだろう?
どこで『気がつけばママになってたの?』
お部屋が足りないよ!!
もうひとつ、部屋なくては!!
赤ちゃんを、何処に隠してたの??
ジグソーパズルの1000ピース。
最後のピースをカチッとはめたたみたいだけど、
赤ちゃんの気配がなさ過ぎるよ!!
前提が、「ナイトオンザプラネット」だったはずでしょ!!!
ウィノダ・ライダーはママじゃない!!
ちょっと嘘臭い!!
ラストにちょっと難点あり。
でも、騙されて、振り回されて、
面白かったです。
あれっ!!
DVD2枚組コレクターズ・エディションの方の、
ジャケット写真、見てよ!!
ネタバレバレだよ!!
分かりづらく、そして、基本無音の映画
夫婦で観ました
演技が非常に良かったです。最高でした。
ただあまりにも構成が分かり辛かったです。
なぜ年号があるカレンダーではなく、時計で表現したのかが分かりません。
誕生日に限定していましたが、そのために何故足を怪我したのか、などの情報が薄く気になってしまいました。
あと基本的に音楽がなかったですが、もっとあっても良いと思いました。タクシーのシーンで「恋愛映画ならここでいい音楽が流れる」的なセリフがありましたが、この映画では音楽なしでした。監督のこだわりとも感じましたが、個人的にはもったいないと感じました。バーも無音でしたが、現実世界の方が音楽に溢れてますね。
演技がとても良かったので、非常にもったいなかったです。
ただ、ニューヨークのツッコミの方は、ちょっとそのまんまのキャラで出てましたね。ちょっと異物感ありました。
いつかは思い出になる
楽しかった日々も
…別れた彼も
いつかは思い出になる
噛み合わない会話からはじまり
どうなるのかな~と思いつつ
出会いから二人の過去が
一年づつ遡っていく
付き合っている中で楽しいふたりが
彼の足の怪我を境に亀裂が…
ちょっとしたことでお互いの想いが
…言わなくてもわかるだろとか
……言ってくれないとわからないとか
良くあることですが
相手の言っていることが
考えていることが
…わからなくなる
気持ちが離れて想いが遠退いて
修復が効かなくなって
…終わる
好きだったふたりなのに…
最後にちょっと思い出して
懐かしく想い更けるところが
…よかった
7.26 0:07……恋愛とコロナ禍と月命日……
1回目 ヒューマントラストシネマ渋谷
公開初日 朝イチ回
上映後サプライズで松居監督よりご挨拶ありました🙌❣️
ジム・ジャームッシュ🎬
『ナイト・オン・ザ・プラネット』
クリープハイプ♬
『ナイトオンザプラネット』
松居監督、伊藤沙莉、池松壮亮、成田凌・・・
絶対良いって、分かってたから
仕事前に観に行った。
沙莉ちゃんと池松くんの演技が秀逸過ぎて
植物や猫もちゃんと出てきて、
朝から幸せな作品だなぁーって🥰
最初、葉は怒りっぽいな、
照生かわいそうなんだけどーって思ってたけど、
1年前を思い出して欲しかったのかな?
自分の身体のこと、
進退のことで精神的にも一杯いっぱいな
照生を待ってあげられなかった葉。
一生添い遂げたいって言ってくれてる葉の気持ちを
素直に受け止められない照生。
タイミングは大事よ。
プロポーズ💍𓈒𓂂𓏸
待ってたんだろうね…
要所要所で出てくる尾崎さん。
「どこかで会った?」照生とのやり取りがあるけど、
マスク姿が定着するまでは
誰が誰だか、認識するの難しかったかも。
何回か観ていくと、いろいろと気付くことがあって
また見返したくなる。
今日のトークショーでは
合コンに子供連れてきたのは
タクシーのお客さんで昨日は死にかけた、って話した女の子だったのでは?という噂があると。
(世界が狭すぎる!と監督が仰ったので違うみたいですが)
照生の部屋の前の住人は
葉が怒鳴った男性3人のお客さんで
離婚した人が元奥さんと住んでた部屋だったというのは分かった。
最後の場面で
0:07から0:08に変わって葉のアップ。
コロナ禍で何もかも止まってしまって
世界中がこの世の終わりの様な感覚になってたけど、
タクシーを走らせるのが生業だもの。
立ち止まっては居られない。
次に進もう、朝は毎日やって来るんだ。
みんなに平等に。って背中押された気がした。
でもね、お地蔵さんに手を合わすとか、
亡くなった奥さんを迎える為に
月命日には欠かさず花を持って待っている男性とか。
忘れちゃいけない事もあるんだよ。
彼が葉に言った言葉
「待ってても来ない時は迎えに行くのもいい」んだって。
発想の転換だよね。継続は力なりだよね。
お別れの話でもあるけど出会いの話でもあり、
あと、笑いのセンスも非常に良くて
舌打ちした?って帰り道の会話とか
屋敷さんと葉の初対面での会話とか
バーでのくだらないショートコントとか
シロクマとかww
このレビューを書きながら、
じんわり、しみじみ、色んなことを
ん〜。ちょっと思い出してみただけ😌💭
松居監督、劇団の舞台もあり
お忙しい中のトークショーとサイン会
嬉しかった。
初めての恋愛物だけど
そういう優しいお人柄が溢れ出しています!!
4回目 テアトル新宿 R4.4.25
海外での上映も決まりました👏👏👏✨
ノスタルジーが心にも、景色にも溢れる
明日への希望は努力を要求してきて、辛い。
思い出す昔は自分を癒してくれる。決して退嬰的な気持ちに浸りたかった訳ではないですが、観ていて心地よくなりました。
◉満ちてくる昔の幸せ
かなり遣る瀬ないけれど、表面は普通の人生を送っていく二人の男女が主人公。過去と今の断片が降る雪のように混じりながら、その二人の暮らしが描かれる。
ストーリーの前後も追いたかったけれど、それだけになってしまうと気がついたので、もう成り行きに任せましたが、話はどんどん温まっていきました。
何故ならば、過去の二人を見ていて羨ましさしか感じない。全〜部が笑みになっていて、幸せを映像化するとこんな風になると言う見本のようでした。他人事だけど、この多幸感。もちろん、切ない現在も静かに横たわっているから、作品は成り立つのですが。
◉日々は優しく過ぎてきた
物憂げな照生は、それでも目覚めるとラジオ体操をして一日に向き合うし、わだかまりを抱えた葉も丈の短いスーツを着て車を転がして、何処へか向かう。
これだなと思いました。今の自分を優しく見つめてくれる「昔」があれば、失恋しようが、人生を変える大怪我しようが、普通レベルならば生きていける。無論、上も目指せるし。
繰り返しになるのですが、今に絶望した訳ではない。
パツパツのスーツの伊藤沙莉さんは、素敵な女性の暴力的な魅力を教えてくれた。見つめる瞳から溢れる情感。
昔の二人でやっていたラジオ体操を、一人になっても続ければ、どうにか生きていけることを池松壮亮さんは教えてくれた。
執拗に現れた誕生日は、辛くても生きて歳を重ねてきたことの表象だったかも知れないです。
少し病んでしまった永瀬正敏さんは、優しさを糧にして、まだ生きていけるんでしょう。
来ちゃった今年最高の一本!! だけど…
見たかった映画が時間があわず、それならばと本作を鑑賞。したがって予備知識ほぼゼロ。予告さえ見ず、本作の重要な設定である時間遡りモノということさえ知らず、ただ若い二人の出会いから別れまで描いたんだろうな、程度の事前知識。
それくらい期待してなかったってこと。実際、昨年評判だった『花束みたい〜』さえ未見。
平日の昼間、小さな劇場だったけど、それでも若い女性でほぼ満席には驚いた。おっさんの私には肩身狭いほど。
結果、やられた…。
今年ベスト級の一本。
冒頭は戸惑いながらも、時間が遡ると理解したあとは、様々な変化を気にしながら予想以上に引き込まれた。
ジーナ・ローランズがめちゃくちゃ好きな私はに、ジャームッシュオマージュというのも良かったのかも。
とにかく主演の二人、なによりも伊藤沙莉さんが最高。
メディアでもてはやされてる、いわゆる美形な女優さんなら、全く違った印象だったのかも。
もちろん女優をされている伊藤沙莉さんが綺麗ではないというわけではない。
池端壮亮さんの隣に、小柄な彼女がすごくマッチしてる。それに少しハスキーな声が妙に心地よい。
予告でも流れてる二人並んで、楽しそうなガハガハ笑いのシーン、本当に最高。You Tubeで知ったけど、あれは半分本当に笑ってるらしい。
時間遡りモノ故に、二人の最も幸せだった時間が、クライマックスに置かれていたので、そこから時制が現在に戻った時のある設定が少し衝撃的だったくらい。
それでも二人は同じ朝日を見ていて、また今日も一日が始まる。
この落とし所もとにかく良かった。たまらなく愛おしい一本。
で、ここからはおっさんの戯言にもならない私見。
この映画、現状にそれなりに満足していたりまたは、今までの人生に後悔が少なければ少ないほど、客観的に心穏やかに評価できるんじゃないだろうか?
では、そうでない人間、今までの人生に後悔の多い人間(もちろん私のこと)にとってはどうかというと、結果めちゃくちゃズシンときた。
どうしたって自分と向き合うことをさせられる本作を見終わって、数日はすごく引きずってしまい、精神に変調きたすほどだった。
それでも、二人のようにまた新しい一日が始まるのだからと、前向きになろうと決意させてくれる。
繰り返しになるけど、本当に最高。
こんな映画に出会えて、本作に携わった全ての人に感謝!!
何とも心地よい感じにしてくれた
そんな感じの、ちょっと良い映画。
「花束みたいな恋をした」「僕たちは大人になれなかった」や「街の上で」などなどの、中で、一番好き。
最初は同じ日を繰り返して、時間を遡っているのがすぐには飲み込めなかったが、曜日でそれがわかるようになるのも、面白い。これもある意味、一種の客観的?タイムリープもの。その1日に意味があるし。
もう一度ゆっくり見返してみたい映画。
伊藤沙莉は抜群。今年の主演女優賞でいいでしょう。
そして、出てくる人が豪華。
尾崎世界観さんはよく知らなかったが、そもそもこの人の歌から始まったということらしい。ありがとう。
監督の他の映画を観たくなった。
全64件中、1~20件目を表示