ちょっと思い出しただけのレビュー・感想・評価
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これって失恋映画?
結局、3回観てしまいました。
1回目に観終わって、この映画は6年間の失恋を振り返る映画・・・
と、思ったのです。
でもなんか釈然としなくてもう一度初めから観ました。
いやぁー、失恋じゃなかったです。
『気がつけばママになっていた』
と、クリープハイプがラストの歌詞で歌ってるし、テルオさんが、
赤ちゃんを抱っこ紐で胸に抱えて、
ヨウちゃんを迎えてました。
またまた釈然としなくて、3度目を途中まで観ました。
テルオさん(池松亮介)の2021年7月26日の誕生日から6年間の誕生日の一日から、
ヨウさんとテルオさんの恋の日々を振り返る映画なのです。
テルオさんは3年前に大怪我をしてダンサーの道を諦めて、今は照明係をしています。
そして年月を振り返って、ヨウとテルオの愛の日々。
最後には出会いが・・・
その翌年には、愛の告白が・・・
そのまた翌年には、愛のすれ違いから、別れが・・・有ります。
3度も観たのは、恋の復活(復縁)が、ちっとも見えて来ないからです。
いったい、どこで愛を取り戻したのだろう?
どこで『気がつけばママになってたの?』
お部屋が足りないよ!!
もうひとつ、部屋なくては!!
赤ちゃんを、何処に隠してたの??
ジグソーパズルの1000ピース。
最後のピースをカチッとはめたたみたいだけど、
赤ちゃんの気配がなさ過ぎるよ!!
前提が、「ナイトオンザプラネット」だったはずでしょ!!!
ウィノダ・ライダーはママじゃない!!
ちょっと嘘臭い!!
ラストにちょっと難点あり。
でも、騙されて、振り回されて、
面白かったです。
あれっ!!
DVD2枚組コレクターズ・エディションの方の、
ジャケット写真、見てよ!!
ネタバレバレだよ!!
分かりづらく、そして、基本無音の映画
夫婦で観ました
演技が非常に良かったです。最高でした。
ただあまりにも構成が分かり辛かったです。
なぜ年号があるカレンダーではなく、時計で表現したのかが分かりません。
誕生日に限定していましたが、そのために何故足を怪我したのか、などの情報が薄く気になってしまいました。
あと基本的に音楽がなかったですが、もっとあっても良いと思いました。タクシーのシーンで「恋愛映画ならここでいい音楽が流れる」的なセリフがありましたが、この映画では音楽なしでした。監督のこだわりとも感じましたが、個人的にはもったいないと感じました。バーも無音でしたが、現実世界の方が音楽に溢れてますね。
演技がとても良かったので、非常にもったいなかったです。
ただ、ニューヨークのツッコミの方は、ちょっとそのまんまのキャラで出てましたね。ちょっと異物感ありました。
ちょっと思い出したなあ…
ちょっと思い出してく
タイミング、そして引きずる
ずっと会話になんて、なってなかったのかもね
またまた東京テアトル
公開するのを忘れていたので、変な時期のレビューになっちゃった。
お、配給はまた東京テアトルだ。「花束みたいな恋をした」「くれなずめ」「あのこは貴族」、なんか配給会社の路線って感じのものがあるんだね。
主人公の元カレの誕生日7/26を、東京オリンピックの2021年から7年間、主人公の記憶として遡りながら振り返っていく話。それぞれの年は、目覚まし時計の日付曜日表示から始まり、フェードアウトで終わる。そして次々と提示されるエピソードは、21年月曜日、20年日曜日、19年金曜日、18年木曜日、17年水曜日、16年火曜日と年を遡っていき、最後は一転して主人公と元カレの現在の姿で終わる。なかなかいかした作り。
ちょっと思い出しただけの過去の恋を、見ず知らずの人に映画として見せる。そこにはどんなテクニックが必要なのだろうか。観る前の時間にちょっと考えてみた。
① 多くの人の心に「あるある」「そうだったよなあ」といった共感を生み出す内容
② 次のシーンもしくは結末を観たくなる仕掛け
-1 謎を提示して謎解きを観たいと思わせる
-2 よしあし両方の結末が予想される分岐点を見せて、結末を観たいと思わせる
-3 淡々とした空気の中にハッとさせたりほっとさせたりドキッとさせたりと、小さな起伏をちょこちょこ埋め込んで結末まで引っ張り続ける
観終わって、①なのかなあ(俺には該当する部分なかったけど)、それとも②-3 だったのかなあ、という感じ。飽きずに観ていられる、素敵な映画でした。
エンドロールでスペシャルサンクスにジムジャームッシュ監督の名前があるけど、クリープハイプの尾崎世界観が好きな作品「ナイトオンザプラネット」に着想を得て作った曲「Night on the Planet」に松井監督が触発されて作った映画が本作だったのね。たしかに全編通じて、映画好きたちが作った映画って感じが充満してた。俺もそういうの、嫌いじゃない。
主人公と尾崎さんの最初と最後の会話。「どこかで会いましたよね」もいかしている。
「ナイトオンザプラネット」は未見だけれど、今度観てみよう。観ていたらこの映画、2倍楽しめそうだったから。ただ、同監督作品の「パターソン」リスペクトなのはわかるなあ。毎年、出かける際に講演で座っているジュンさんにあいさつし、地蔵を拝む。その繰り返しだが、そのシーンの中にちゃんと揺れがある。同じことが繰り返されるだけにみえる毎日に、詩があることを映像で見事に紡ぎ出したジャームッシュ監督へのリスペクトだね。
映画好きとして、かなり楽しかったです。
「コロナ禍」以前を振り返ったなら…
【鑑賞のきっかけ】
劇場鑑賞を逃していた一作。
動画配信での鑑賞が可能となっていたので、早速、鑑賞開始。
【率直な感想】
<2021年7月26日月曜日から物語は始まる>
本作品は、照生という劇場で照明係を行っている男性と、葉というタクシードライバーの女性のラブストーリーです。
趣向として面白いのは、やはり、照生の誕生日である7月26日を1年ずつ遡るという形式で描いていくところです。
さて、この7月26日月曜日というのは、照生の住む家のカレンダーに表示されていることで特定されます。
そして、2021年というのは、葉が乗っているタクシーに東京オリンピックのロゴが書かれているのと、冒頭、彼女が乗客との会話で「東京オリンピックやるとは思わなかったですね」と話していることから。もちろん、この年の7月26日は実際に「月曜日」でした。
しかも、東京オリンピックの開催は、2021年7月23日から8月8日まで。
つまり、この作品の「第1日目」は、正に東京オリンピックの開催真っ只中。
日本中が、新型コロナウィルス感染者数が増加するのでは、と懸念を感じていた時。
フィクションでありながら、年月日が特定されるというのは、珍しいです。
でも、この作品は、ラブストーリーではあるけれど、「コロナ禍」の前を振り返ることが大きなテーマなので、こういう設定になっているのでしょう。
<冒頭の1日は最重要>
2021年7月26日から1年ずつ遡るという展開上、冒頭15分くらいの「第1日目」の内容はとても重要です。
そこで描かれていることの本当の意味が、後の物語展開の中で分かる部分が多く盛り込まれているからです。
今回、劇場鑑賞は逃しましたが、動画配信で良かったことは、作品を観終わった後に、もう一度、冒頭の部分を鑑賞できたことです。
これにより、私は、この作品の物語がかなり緻密に出来ていることがよく分かりました。
<設定にも緻密さがある>
物語展開は、どう書いてもネタバレになるので触れませんが、ここでは、「コロナ禍」という点で、リアリティを感じさせる部分がありますので、お話します。
冒頭の「第1日目」の中で、照生が勤めている劇場で公演が行われ、彼が舞台の照明を手掛けます。
ここで行われている演劇なのですが、セリフや歌が一切なしのダンス(BGMは流れます)。
観客たちは、もちろんマスクを着用しています。
では、何故、演者は全く無言なのか。
それは、新型コロナウィルス感染症対策のため、と思われます。
演者が大声で歌ったりした場合、飛沫感染はしないのか?
そういう劇場側の配慮と考えられます。
実際、当時、国内の劇場のいくつかで、公演中止となったケースがありました。
そして、対照的なのが、このシーンの後、葉のタクシーが一人の男性客を拾うのですが、その男性が、「今日は、本当はライブだった」と語ります。
つまり、男性はバンドの一員で、舞台で生演奏をして歌う予定だった。
それが、飛沫感染を恐れた劇場側の配慮で中止になったと考えられるのです。
こうした部分のリアリティは、作品づくりの巧みさが窺えるところです。
なお、この2つのシーンは、ある部分で、後の展開の中で重要な点を含んでいるのですが、その部分はネタバレになるので、触れません。
【全体評価】
本作品は、ラブストーリーであり、確かに恋愛模様を楽しむという要素があります。
しかし、先述のとおり、「コロナ禍」から遡ることで、「コロナ禍」の前と後では、観客自身の日常も大きく変わってしまったことに気づかされる、そんな作品であったと感じています。
ただ、いくら「コロナ禍」以前を懐かしがっても、人生は後戻りできない。
だから、「ちょっと思い出しただけ」と控えめに表現しているのでしょう。
いつかは思い出になる
楽しかった日々も
…別れた彼も
いつかは思い出になる
噛み合わない会話からはじまり
どうなるのかな~と思いつつ
出会いから二人の過去が
一年づつ遡っていく
付き合っている中で楽しいふたりが
彼の足の怪我を境に亀裂が…
ちょっとしたことでお互いの想いが
…言わなくてもわかるだろとか
……言ってくれないとわからないとか
良くあることですが
相手の言っていることが
考えていることが
…わからなくなる
気持ちが離れて想いが遠退いて
修復が効かなくなって
…終わる
好きだったふたりなのに…
最後にちょっと思い出して
懐かしく想い更けるところが
…よかった
今は、過去の先に滲む前向きな夜明から
7.26 0:07……恋愛とコロナ禍と月命日……
1回目 ヒューマントラストシネマ渋谷
公開初日 朝イチ回
上映後サプライズで松居監督よりご挨拶ありました🙌❣️
ジム・ジャームッシュ🎬
『ナイト・オン・ザ・プラネット』
クリープハイプ♬
『ナイトオンザプラネット』
松居監督、伊藤沙莉、池松壮亮、成田凌・・・
絶対良いって、分かってたから
仕事前に観に行った。
沙莉ちゃんと池松くんの演技が秀逸過ぎて
植物や猫もちゃんと出てきて、
朝から幸せな作品だなぁーって🥰
最初、葉は怒りっぽいな、
照生かわいそうなんだけどーって思ってたけど、
1年前を思い出して欲しかったのかな?
自分の身体のこと、
進退のことで精神的にも一杯いっぱいな
照生を待ってあげられなかった葉。
一生添い遂げたいって言ってくれてる葉の気持ちを
素直に受け止められない照生。
タイミングは大事よ。
プロポーズ💍𓈒𓂂𓏸
待ってたんだろうね…
要所要所で出てくる尾崎さん。
「どこかで会った?」照生とのやり取りがあるけど、
マスク姿が定着するまでは
誰が誰だか、認識するの難しかったかも。
何回か観ていくと、いろいろと気付くことがあって
また見返したくなる。
今日のトークショーでは
合コンに子供連れてきたのは
タクシーのお客さんで昨日は死にかけた、って話した女の子だったのでは?という噂があると。
(世界が狭すぎる!と監督が仰ったので違うみたいですが)
照生の部屋の前の住人は
葉が怒鳴った男性3人のお客さんで
離婚した人が元奥さんと住んでた部屋だったというのは分かった。
最後の場面で
0:07から0:08に変わって葉のアップ。
コロナ禍で何もかも止まってしまって
世界中がこの世の終わりの様な感覚になってたけど、
タクシーを走らせるのが生業だもの。
立ち止まっては居られない。
次に進もう、朝は毎日やって来るんだ。
みんなに平等に。って背中押された気がした。
でもね、お地蔵さんに手を合わすとか、
亡くなった奥さんを迎える為に
月命日には欠かさず花を持って待っている男性とか。
忘れちゃいけない事もあるんだよ。
彼が葉に言った言葉
「待ってても来ない時は迎えに行くのもいい」んだって。
発想の転換だよね。継続は力なりだよね。
お別れの話でもあるけど出会いの話でもあり、
あと、笑いのセンスも非常に良くて
舌打ちした?って帰り道の会話とか
屋敷さんと葉の初対面での会話とか
バーでのくだらないショートコントとか
シロクマとかww
このレビューを書きながら、
じんわり、しみじみ、色んなことを
ん〜。ちょっと思い出してみただけ😌💭
松居監督、劇団の舞台もあり
お忙しい中のトークショーとサイン会
嬉しかった。
初めての恋愛物だけど
そういう優しいお人柄が溢れ出しています!!
4回目 テアトル新宿 R4.4.25
海外での上映も決まりました👏👏👏✨
若者の喪失感と再生
こういう意味か! 2度の観劇の末!
題名 ちょっと思い出しただけ ⇒ ちょっとではなかったですね!
最後の最後に意味が分かりました。なるほどですね。わかると話の筋が理解できます。
こういう終わり方ですか!新鮮ですね!
池松壮亮君を初めて知ったのは「砂時計」の大吾の子役でした。良い役者さんになりましたね!
伊藤沙莉さん、映画で観るのは初めてです。はまり役ですね!池松君の個性に負けることなく、素敵でした。できればもう一度、劇場で拝見したいです!!!
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翌日、2度目の観劇を挙行しました。
1度目のテンポの良さ、主役の自然な演技に強く惹かれました。
2度目は実はほろ苦いストーリーでしたね。ラストシーン改めて深かった。葉の『ケーキ』、今日でなく明日、感じるものがありました。
監督、役者、スタッフ、その他各所(映画館等」)のスタッフの皆さま、ありがとうございます。
素敵な4時間を過ごせました。
この劇場の最終日最終回が2回目のため残念ですが3回目はありません。DVDそれも購入し、新たな発見をしたいものです。
18歳。彼氏が欲しくなった。
コロナの前の世界が懐かしい。
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