「「その変な声も大好き」」ちょっと思い出しただけ ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
「その変な声も大好き」
ダンサーを諦めて照明係をやっている照生(池松壮亮)と、タクシー運転手の葉(伊藤沙莉)が、照生の誕生日の7月26日に、二人の6年間の出来事を、別れから出会いまで遡って思い出していく話。
正直に言うと、池松さんはもちろん良い俳優ですが、表情や声のトーンが昏くて好きじゃありません。でも表現力や存在感はさすがです。伊藤さんの運転手はカッコいい。
怪我した後に連絡をよこさない照生に、葉が怒りをぶつける場面は、女性はみんな共感するでしょう。水族館でのバカップルぶりや、「地獄」だという合コンに参加するとかは、私には出来ないので共感しません。が、恋愛映画を自分の体験と重ね合わせて観てしまう人にはたぶん凄く刺さるのでお勧めです。
関係性が変わっていく中で、前に進もうとする気持ち、変わらぬ想いを描いているところは良かったと思います。
コメントする