劇場上映版 エリック・クラプトン ロックダウン・セッションズのレビュー・感想・評価
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親密な空気から生まれる演奏に聴き惚れる。
反ワクチン派として声を上げていることもあり、ちょっと面倒な爺さんという印象が強まっているクラプトンだが、音楽に真剣に取り組んでいることは疑うべくもない。新型コロナのロックダウンでコンサート活動ができなくなった代わりに、田舎の屋敷で最小限のメンバーでセッションをして、その模様を世界に届けようというこの企画。その規模感からもアコースティックメインの演奏が多いのだが、とにかく「エレキギターの神様」と呼ばれてきたクラプトンのアコギ力から目が離せなくなる。
リラックスした空間での4人だけの演奏だから、巨大なPAシステムを通す必要がなく、とにかくニュアンスを大切にしているのも貴重。特にドラムのスティーヴ・ガッドの、繊細な表現でどれだけ可能性を追求できるかに賭けている音楽バカっぷりに惚れ惚れする。
クラプトンがこれまでのキャリアについてコメントする時間もあり、その発言の端々からきっと面倒な人なのだろうなと想像が膨らむが、いずれにせよ、パブリックイメージとは違う角度から人柄や演奏を間近で観られるとてもありがたい企画でした。
血豆が出来そうになるまでギターを引くクラプトン
2021.11.2(火)
UPLINK吉祥寺で「エリック・クラプトン/ロックダウン・セッションズ」を観る。
コロナワクチン反対で物議をかもしているクラプトンが、2021年3月にウェストサセックスのカントリーハウスに盟友のネイザン・イースト、スティーブ・ガッド、クリス・ステイントンらを集め、無観客でのアコースティックライブを開催した。
販売されるソフトとは別編集の映像15分含む劇場上映版。特別料金2,200円均一。
リハーサルで血豆が出来そうになるまでクラプトンがギターを引く。
ベースのネイザン・イーストが「俺もエリックも楽譜が読めないんだ。スティーブは読めるから直ぐ出来るけどね」(こういうインタビューが特典映像らしい)
スティーブ・ガッドは、ほとんどスティックを使わず(昔は力強いスティックさばきだった)、未だにどういう音が出せるかを研究している。
曲のアレンジの打合せや「バスドラムとスネアーの音を良く聞きたいから」とドラムの位置をわずかに自分の近くに寄せる所にクラプトンのこだわりが見える。クラプトンのギターの音色に酔いしれる。音楽ファン必見、必聴です。
Steve GaddとNathan Eastのリズム隊で良くないわ...
Steve GaddとNathan Eastのリズム隊で良くないわけがない。大きなスクリーンでGaddのブラシワークに見入ってしまいました。MIX Downされた音とはいえ、音量、バランスも素晴らしかったです。コロナ禍だからこそ実現したセッション、最高でした。
映画館での鑑賞をお薦め!
DVD,BDなどで大きなディスプレイやプロジェクターで観てももちろん良いと思うけれど、映画の大スクリーン、音響で観ると入ってくる情報量が断然多いと思う。編集も違うということなので、パッケージ版購入予定者さんにも映画館での鑑賞を是非お薦めしたい!
素晴らしかった
一音一音のニュアンスまで大画面映像から伝わってくる。映画館ならではの音響もあって臨場感あり、知らず知らずのうちに入り込んでしまった。料金は通常より高いですがそれを納得させてくれる満足感が得られた。もう一度観たい。レノンの「イマジン」のティッテンハーストや「ボヘミアンラプソディ」の農場でのレコーディング、林の中の散歩は軽井沢も感じた。良かった。
涙!
2021年初頭にツアー開始予定だったのが
コロナ禍で中止
どうにかしてライブを届けたい!
と言う気持ちで
このセッションを実現したらしい
コレだけでも泣ける
そのエリックの気持ちだけでも
かなり泣ける
序盤から
今の世界情勢と
ギャップの大きさが一層
優しい音響を引き立てて
癒されて
また泣ける
映像も美しい
風景
美術
空間
プロ達のコミュニケーション
tears in heavenのアレンジが
格別に良い!
他にも…
ぜひ見て欲しい逸品です
音楽の神様が舞い降りた天国があった
コロナ禍でライブができなくなったエリック・クラプトン。
.
2021年3月、イングランド南部のウェスト・サセックスのどこかの森にある豪邸にネイザン・イースト、スティーブ・ガッド、クリス・ステイントンを召集。
何泊したのかな。じっくりと時間をかけて紡がれる音。我々もケミストリーが生まれる瞬間を漏らすことなく吸い込む。
ここに音楽の神様が舞い降りたかの如き天国が在りました。決して枯れることのない極上の音楽が在りました。
アンプラグド、再び
クラプトンのアルバム『アンプラグド』を聴きまくり、「Tears In Heaven」の弾き語りも出来るようになった90年代。アンプラグド2ではないと言ってたけど、やっぱり似てしまいますよね〜♫
コロナ禍でライブも出来ない上に生配信ライブまで中止になってしまったと言う。郊外の大邸宅を借り切ってスタジオ録音アルバム風に仕上げた映画となった。
音楽の灯を絶やさないように!全世界のミュージシャン、音楽関係者に勇気を与えてくれるような仕上がりになってます。
スティーブ・ガッドやネイザン・イーストという盟友の楽しそうな表情も忘れられないし、何より細かな音にこだわった演奏が素晴らしいのです。ガッドなんてほとんどスティックを使わずブラシや手で叩いてますよ!
意外と楽譜を読めないとかの裏話も教えてくれるし、アットホームなセッションに心温まりました。Eブルースはちょっとコピーしたくなったよ!
拍手したい
曲が終わるたびに拍手したくなりました。手拍子と拍手オーケーのイベントあるといいですね。解説にアコースティックとありますが違います。作品の冒頭でも完全なアコースティックではないと言ってます。キーボードはエレキだしクラプトンも最後にエレキ弾きますね。
聴かせてくれるライブ映画!
ごまかしのきかないアコースティックでのライブ。洋楽好き、クラプトン好きからすると、ライブに行けない自分へのプレゼントでした。クラプトンのルーツ的な選曲も良し。おっさんならではの会話も楽しめる。何より劇場での音が素晴らしかったです。アトモスでもう1回観に行くことにします。
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