「いついかなる時も大惨事」アイス・ロード ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
いついかなる時も大惨事
7月に「ファイナル・プラン」、来年には「マークスマン」とアクション作品への出演が続くリーアム・ニーソン。御年70ながら、まだまだ現役でアクションスターとして体を張っている姿は本当にカッコいいなと思いました。
そんな本作、アイスロードという薄氷の道をトラックで駆け抜け続け、洞窟に閉じ込められた人々を助けるための機械を運ぶ物語と思い鑑賞しましたが、少しだけ思ってたのとは違いました。でも面白いには面白かったです。
割とアイスロードの上を走っている時間は多くなく、常にトラブルがつきまとう作品でした。特に悪役のバルネイが一体何を原動力にしたらそんなにタフに悪を全うできるんだ?というぐらい死の淵からの復活を果たしまくっていました。序盤に登場した時に何かしら裏切るんだろうなという胡散臭さは出ていましたが、ここまで完璧なヴィランを演じられると頭が上がりません。死に様も誰よりもド派手でした。
リーアム・ニーソンのトラックからの脱出だったり、車内でのバトルもとても見応えがありました。でもグーパンが1番迫力がありました笑。
もちろん基盤のアイスロードの上を走るというのもしっかり映像として見応えがありました。氷がバキバキと割れていく音、アングルを変えながら魅せる緊迫感、実際に割れた氷の中にトラックごと引きずりこまれていく恐ろしさと、観る前に想像していたものよりも何倍も楽しいものが観れました。
ただ、ご都合主義な様子がちょくちょく垣間見えたのは難点だなと思いました。割と長寿のトラックだったり、氷が止まってくれたりと。まぁ仕方ないっちゃ仕方ないんですけど惜しいなって感じです。あと弟の死に方はなんとも可哀想な死に方でした。うーん生き延びても良かったのでは…
ツッコミどころは多すぎて大変ですが、体全身で楽しめる快作です。リーアム・ニーソンをいつまでも応援しています!
鑑賞日 11/14
鑑賞時間 11:20〜13:20
座席 C-16