「ただ生きているだけ」土を喰らう十二ヵ月 ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
ただ生きているだけ
2022年劇場鑑賞263本目。
自然に囲まれている人の一年を通しての生活を追うといえば、橋本愛主演のリトル・フォレスト二部作を思い出します。あの映画の料理はおいしそうでした。ただ、その生活に憧れたかといえばそうでもなかったですが・・・。
この映画は老人が女編集者に見出されて自給自足の生活の様子を本に書く、というところから始まります。事前に恋人というふうに何かのあらすじで聞いていたので、ただの仕事仲間ではないという先入観を持って観ることができたから所々で恋愛感情を持っていると気付けるのですが、知らなかったら「あれ?」と思うくらいだったかもしれません。直接的なラブシーンはないので。
何人か他にも出てはきますが基本的に沢田研二が畑仕事や山菜採り、料理をするシーンばかりです。テレビもねえ、車もねえ、さすがに電気はあるけれど、ガスもねえ、バーもねえ、たまに来るのは松たか子みたいな世界なので、本当に生きているだけという感じがして、心の底からこんな生活絶対嫌だと思いました。ただ食べて寝るだけならもう寝たきりと変わらなくないかな?まぁ体を動かせるというのはアドバンテージかもしれませんが。
料理も副菜としてはおいしそうだけど、これがメインのおかずと言われると無理だなと思いました。刑務所のほうがいいご飯食べてそう。
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