マスカレードのレビュー・感想・評価
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なかなか面白いがこれはアンフェア。
効果音もやたらと暗い画面も相まって兎に角観る者をミスリードしようとする努力が感じられる。一度目でオチに納得出来なかったのでもう一度速回しで観てみた。再見しての感想としては
-ケイシーの姉が殺された、というが姉が妹に"your parents"というのはおかしい
-主人公がダニエルの奥さんにトイレで言う台詞は気持ち悪かったがこれは後で納得
-ダニエルがアメフトで左手を怪我した、というのも伏線になっていた
-フェンシングのマスクを被るとああも簡単に声が変わるのか?
-強盗を働いた際にダニエルがケイシーに吐いた台詞"you are responsible" とは如何にも理不尽(尤も後で自業自得と言うべき目に遭うが)、ケイシーにとっては勿論映画を観ている我々にも理解不能
-何故ダニエルは金目当てだけの筈なのに躊躇なく人を殺せたのか?そして何故10数年後こんなに安穏に(米国で、豪邸なのにセキュリティーも大したことない所)住めるのか?
結論-反則スレスレ、というかこれは反則なのではないだろうか?
少女を痛めつけるなんて・・
11歳の少女ケイシーが両親の留守中に強盗に襲われるというスリラー映画かと思ったら、最後にとんだ種明かし、単に美術品を盗むだけならもっと手際よく盗んでとっとと逃げればよいのに何故子供に執着するのか意図不明、極めて不自然な成り行きだし、必然性の無い残酷な殺し、警察関係者ならこりゃー強盗でなく怨恨だと見抜くでしょうが鑑賞中は異常者くらいにしか思えませんでした。
そういう裏があるなら美術商夫婦をもう少し胡散臭く描いてくれれば納得できたかもしれませんが伏線らしいものも無く最後で驚かせることに一点集中したんでしょう。まあ、その辺の加減というか塩梅が作家の腕の見せ所でもありますね、正直、うまいとは思えませんでした。
演出の巧拙は別としても後味を悪くするだけの悲劇では気が重くなるので困りもの・・。
トリック仕立てのサスペンスということだが、どこがトリックなのかよく...
トリック仕立てのサスペンスということだが、どこがトリックなのかよく分からなかった。
美術商の家に強盗が入り、シッターの女性と美術商が殺され、少女も銃で撃たれる。
とんでもない災難だが、この美術商も過去に似たようなことをして、その復讐をされている模様。
そこまでは分かったが、撃たれた少女と強盗の女の関係がよく分からない。
杜撰な犯罪計画、とかそこはツッコむとこじゃなくて
結構な仕掛けのある映画でした。2度見するほどの映画じゃないのにくやしいけどもう一回確認のために観ちゃいましたよ。以下ネタバレです。
最初の少女ケイシ―は大きくなってケイシー・ローズ(ベラ・ソーン)になり、両親と姉を殺して名画を強奪した犯人ダニエル(美術商)に復讐するというお話。最初に少女ケイシ―が出てきてソフィーが殺されるシーンと、仮面パーティ(マスカレード)が終わってダニエル夫婦が家に帰ってきて襲われるシーンは10年くらい時系列が違います(ケイシーは大人になってる)。これを混同するように作ってある。ケイシ―の実の両親は画中には登場しません。当然ダニエルの子どもはケイシ―じゃない。奥さんは「子どもを見てくるわ」なんていって名前を呼ばないようになってる。
最初のほうでフェンシングのマスクをつけるのがすでにベラ・ソーン。でもこれは特にミスリードじゃないか。あとで合流する3人目だとすればいいか。パーティー会場から現場には電話連絡していたし... でもこれは現場にいる共犯者のベビーシッターに連絡してたんだな。「防犯システムを切ってから電源を落とせ」みたいな指示をしてるから、それ今さら言う?普通事前からの計画だろうよ、ってツッコむんですが、相手は押し入ってる人たちじゃなくて子守の女性なんですね。
最初のソフィアとケイシ―の会話。どう考えてもベビーシッターじゃないの。最後に「姉のソフィー」ってどうなのよ。まあ本番(復讐の方)はベビーシッターが共犯なのでしょうがない?だめでしょ。
仮面パーティーでダニエルが手がどうのこうの言ってるのも伏線なんだね。このパーティーでベラ・ソーンがやけに目立つし意味深なこと言ってると思ったら主人公だったのね。主演だしね。
で、よくみるとケイシ―の両親は殺されるシーンが出てこない。
美術商男は血糊で転んだのかと思ったら、女がこぼした水で転ぶんだよね。
部屋の調度なんかはよく見りゃ違っているそうだがよくわからなかった。ネタが明かされた後に出てくる家は全然外観が違ってた。
フェンシングマスクを絶対はずすな、顔を見せないのが鉄則だ、ってしつこく言ってる自分がマスクを外してケイシーに顔を覚えられてしまったとさ。まあそこがマスカレードたる所以なんだろう(棒)。
凝ってるようだが他愛のない話だった。しかしベラ・ソーンはめちゃ美しい。
B級映画にしてはよく出来ている方だと思う
本作品は、観客をミスリードするタイプの映画である。ネットで公開されている作品情報がそれに輪をかける。おまけに入場するときにチラシを渡す念の入れようである。作品情報やチラシを読んでいなければ、もう少し解りやすかったと思う。
音楽の効果は抜群だ。単に夜の木を映しているだけなのに、低い不協和音が流れるおかげで、怪しさ満点である。おかげで違いに気づけなかった。その違いというのが、次のような違いである。
ローズは強盗を裏で操っている謎の女ではない。屋敷は同じ屋敷ではない。一方は森や川のそばにあるが、一方は広大な人工庭園の中にある。子守は同じ子守ではない。マスカレード会場のホステスの名はローズではない。
こういったことに気づくことができて、尚且、現在と過去という時間の認識まであれば、本作品は意外なほど単純で、世界観の浅い作品であることが解る。内容は単なるクライム・リベンジだ。
チラシのタイトルは「少女vs強盗団───その背後に隠された真実に驚愕するレイヤード・アクション・スリラー」となっている。レイヤードとはつまり現在と過去を重ね合わせたという意味だ。ここに気づいていれば、最初からネタが解って鑑賞できただろう。
盗んだ絵画を画商に持ち込むと、通報される恐れがあるが、自分が画商として売るのであれば、絵の入手方法は守秘義務として明かさずにいられる。本当かどうかはわからないが、少なくとも本作品はそういう想定だ。
ネタバレにならないように注意して、鑑賞した人だけに解るように解りにくく書いてみた。なんだそんなことかと軽い失望を感じる人もいるかもしれない。確かにラストのネタバラシのために一生懸命の作品にも感じられるが、強盗と少女の攻防には一定の緊張感があり、80分という短さもあって、割と面白く鑑賞できた。B級映画にしてはよく出来ている方だと思う。
足からなら死なないと思うよ
町のBARで仮面パーティーを主催した美術商の超豪邸にフェンシングマスクの強盗が入る話。
シッターと2人でお留守番の家にフェンシングマスクの強盗が入りシッターを撲殺すると共に、高級絵画を盗んで行くけれど、そんな絵画を所有する家にしちゃあセキュリティガバガバですね。
いきなり計画変更とか言い出すヤツが計画がどうとか後から言ったり、ボイチェンだったり、色々ツッコミどころやおかしなところがあってモヤモヤモヤモヤ…ん!?。
話自体は良く出来ているけれど、答え合わせは半分後出しだし、答え合わせをされても非常に判り難いしで構成に難有りかな。
何なら最後までどういうこと?な人もいるかも。
まあその自覚があるからラストの顔なんだろうけど。
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