12番目の容疑者のレビュー・感想・評価
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ミステリーでもないしサスペンスとも呼びにくい
韓国のソウルはかなり北にあるので、朝鮮戦争の開戦当初(かなり北朝鮮軍が優勢だった)に早々に支配されてしまった。ただ、当時の北朝鮮軍は市民に歓迎されていた部分もあったり、余裕があったからなのかひどい対応ではなかったらしい。そんな北朝鮮の軍の世話をしてしまうのも当たり前かもしれない。
本作は、朝鮮戦争の休戦協定(未だに継続中)が結ばれた年が舞台。とある喫茶店の常連が殺されたらしいってところから話が始まる。それを調査しているという軍人が来たりして誰が殺したんだって謎解きみたいな話が進んでいく。でも、とにかくつまらない。何の話だよ?って感じることが多かった。登場人物の関係性もよくわからないままだし。
中盤からはそれなりに話が動いていくのだが、やはり謎解きではなかった。どちらかというと軍人の民間人いじめ映画だった。最後もかなり変な終わり方。スッキリもしないし、感動もないし、嫌な感情だけ残していきやがった。
常連客全員集合
1953年、ソウルのオリエンタル茶房という喫茶店を舞台に、陸軍特務捜査部隊上士が常連の詩人と女子大生が射殺された事件の捜査をする話。
複数の詩人や画家と大学教授という常連客と、店主夫婦の11人が集い、常連の詩人が南山で殺された話題で揺れる喫茶店に上士がやって来て、同じく常連客の女子大生も一緒に殺されたと告げられて聞き込みが始まって行くストーリー。
回想シーンこそあるものの、どこか含みを持った常連客の発言に、こちらも含みを持った上士というやり取りを、喫茶店内のワンシチュエーションでみせていく展開で、徐々に話が変わってない…?となかなか不穏だし期待値も膨らんだけど…。
雨が降り始めてからの展開は、話としては納得出来るところもあるけれど、だったらこのまわりくどいの何?という感じがしてポカーン。
これはスリリングというのとは違う感じじゃない?
特に前半はどんな喫茶店?と違和感があるところから始まっているし、後半はだとしたら都合良すぎるしリアクションがおかしいしで、没入出来ず、冗長だった。
物足りない
1950年代レトロな時代の喫茶店を舞台に、殺人の謎解きがされる物語。店員は夫婦らしき2人に、常連の詩人など8名、捜査員らしき1名に兵が2名、被害者2名で構成される。ずっと喫茶店が舞台なので飽きてしまう。謎解きみたいな推理も苦手な為、そこまで物語にのめり込めなかった。
通常の韓流映画の物語とは一味違った。
ただ、帰りに昭和感ある喫茶店でコーヒー一杯飲んで帰りたくなった。
あれ?この映画も評価ないけど…。
今年156本目(合計220本目)。
※ 朝に「ソードアートオンライン劇場版」も観ましたが、この映画のレビューに需要はないと思うので飛ばしています。
さて、韓国映画が見たいと思ったら、シネマート心斎橋ですよね。
この映画なのですが、かなり特異というか、かなり「変な」映画です。舞台が喫茶店からほとんど動かない上に(喫茶店(茶房)以外の場所は大半出ない)、その中で延々話をしているだけ、というかなり変わった映画です。ただそれはすき好みの範囲で、大きな傷にはならないと思います(この点は減点要素なし)。
ただ、この映画は当時(1953年)の韓国の当時の事情や文化を知らないと何がなんだかわからないまま進んでしまう(最悪、当時の韓国の警察や、歴史的にアメリカ兵もいたが、その人たちが威嚇して情報吐け吐けいっているだけになる)という問題があり、楽しむにあたって最低限の知識がないと、「何がなんだかわからない上に、喫茶店(茶房)しか出ないの?」という謎の評価になってしまうのはあると思います(なお、ストーリーはかなり意外な方向に動きますが、この点は、「犯人捜し」という点ではネタバレになりますので、まだ誰も書いていないことも考慮して一切伏せます)。
評価とともに、この映画を理解する最低限の知識(まとめ/参考:大阪市立中央図書館)を載せておきます。
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(減点0.3) とにかく内容が非常に高度で、日本の高校世界史ではここまで学習しないので、シネマート心斎橋(韓国映画を主に放映する)という場所柄、韓国映画好きの方が多く来られる映画館ですが、そのレベルでもないときついのでは…と思います(かつ、韓国映画を多く流すだけであって、韓国の知識がない人お断り、というものでも、当然ない)。
下記、字幕説明が不足しているかな…という点について補足を入れます。私個人のまとめもあります(参考文献:大阪市立図書館の各書籍)
・ 明洞(ミョンドン/映画の舞台) → ソウルの近郊にある一地区(今では地下鉄の駅も通っています)。現在はブランド品などが多く売られているファッション街となっており、日本でいう新宿や心斎橋におよそ相当します。
・ 先の戦争 → ここでは、朝鮮戦争を指します(現在でも終わっていない。休戦状態)
・ 新聞でハングルではなく漢字が使われているシーン → 日本統治時代に多くの漢字が持ち込まれたことによります。現在でも韓国でも漢字文化を大切にしていこうという動きも一部みられますが、当時はまだハングル(韓国語)は使われていたとはいえ、新聞という「スペースに限りがある」性質上の媒体は、漢字を使っていたのです。
・ 赤 → ここでは、純粋な共産主義を指します。
・ 梨花女子大学校(に進学した) → 韓国最大の有名女子大学で、かなりの偏差値がある大学です(1945年~)。当時も今も(現在にいたっても)、ここを出れば将来が約束されている(もちろん、女性のみ)とされるほどの難関大学です(私立ですが、日本で言えば、東大京大クラスの立ち位置、と言えるものです)。
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(減点なし/他事考慮) シネマート心斎橋さんは、今日(10/31)はハロウィンで、従業員の方がハロウィンのコスプレをしていて、合言葉(ツイッターで告知されていた。「私語はダメ」(=映画は静かに見ましょう、ということ))を言うとお菓子がもらえる、というものでしたが、私が11時20分ごろに来たころには誰もコスプレというコスプレをしておらず、そもそもこの企画をやっていたのかさえ不明でした(かつ、シネマート心斎橋さんはミニシアターで、現在でもバイト募集中等とあるので、従業員の方(バイト含む)が全員知っているとは限らず、混乱を招く可能性もあった)。
一方で21時ごろには「いや、お菓子が大量に残っちゃって…」とツイートされていましたが、ツイッターの利用者人数のこともありますが、いわゆる「ハロウィンのコスプレ」をしている方が誰もおらず(まさか、メイドさんっぽい方もいましたが、メイドさんってハロウィンのコスプレに入るの?)、利用者側は「そもそもこの企画は何時からやるのか」(それも明確に書いていなかった)「従業員への告知不足で、合言葉をいってもわからなくなって窓口が混乱する」ことから多くの方が遠慮したのではないか…と思えます。そのあとに「お菓子が大量に余っちゃって…」となるのなら、最初に入り口に「今日はハロウィンです。●●というとささやかなお菓子をプレゼントします」くらい「最初から」書けばよいのに…とは思いました(ツイッターの利用率の調査でも兼ねているんでしょうか??)。
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