「みずほ銀行」最強殺し屋伝説国岡 完全版 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
みずほ銀行
京都在住の最強フリー殺し屋、国岡の公私に密着したモキュメ…いやドキュメンタリー。
殺し屋という非日常をどうしても日常の中に溶け込ませたいという、阪元監督の意地と工夫が感じられる。
殺し屋だってテレビ見るし、デートもする。
仕事中はあんなにキレッキレでカッコいいのに、プライベートはゆるふわな感じというギャップが堪らん。
クールでシュールな国岡さんを通して見える現代社会の諸問題。
自由、孤独、クレーマーにブラック企業。
彼らのアクションにはそういった日々の鬱憤を吹き飛ばしてくれるような力があった。
普段は大通りを、仕事中は路地裏を歩くような線引きをしている殺し屋たち。
それが崩れたらどうなるか。
市民を巻き込んだ銃撃戦や殺し屋同士の戦いも見どころ。
そもそも、密着1回目の依頼が〇〇の〇〇〇〇だなんて。
「そりゃ、裁判勝ちますよ。」
伏線回収に小ネタ、シュールなボケ等々、色々笑わせてもらいました。
そして、魅力的なのはなんといっても個性的なキャラクター。
国岡さんを取り巻く仲間、敵、ターゲット。
・藤井さんの芸者殺し屋もっと見たかった。
・あっさりだけどこってりヒロイン、ヒットガール上のしおり。
・あんなにサラリーマン似合う人いない。
・殺丸サイコー!
・憎めない処刑軍団ホワイトベアー。
・大坂さん今回はさらにクセ強い。
・ほぼ同業者と化している唯一の友達も好きよ。
・教授も何気に強い。
国岡さんも強いけど、本当に最強なのは多分監督。
あんな状況で一発も被弾せず、擦り傷さえ無い上、こんな良い画を撮っちゃう。
最強監督伝説阪元!
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