「訳ありの父親が【心臓移植を待つ娘】のために4億円を工面する話し。」西成ゴローの四億円 死闘篇 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
訳ありの父親が【心臓移植を待つ娘】のために4億円を工面する話し。
コテコテのヤクザ映画的な設定。
主人公のゴローは大阪・西成の日雇い労働者。
日当1万1千円で働く記憶喪失の男。
前身は政府諜報機関で働く工作員だった。
映画はかなり複雑な内容。
日本のヤクザ(奥田瑛二)
韓国フィクサー(石橋蓮司)
ゴルゴダ(加藤雅也)
防衛大臣(松原智恵子)
次官(津田寛治)は諜報機関のトップ。
こう書くだけでかなり複雑な内容だと思われますが、事実複雑に
入り乱れています。
ドギツイ内容かと思うと実は、難病を患う娘への愛の物語り。
父親として夫としての責任を果たす《家族愛》の物語り。
西成ゴロー(上西雄大)があまりに強くて無敵なヒーローで、
その地味な容姿や姿から想像つかない拳銃さばきや、腕っぷしの強さ、
度胸で、次々と迫る敵を薙ぎ倒しつつ、金を貯めて行く。
日雇い労働者、
西成ゴロー、
そんなヒーローが意外に優しい苦労人の人情家。
監督・脚本・主演を上西雄大が務め、
プロデューサーはなんと奥山和由。
これだけの有名スターが上西雄大の映画に出演することに、
強い驚きを感じました。
お上品では無いけれど、決して下品でも品性下劣でも無い。
この映画の混沌とした魅力に心から拍手を送ります。
上西雄大、素晴らしい才能です。
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caduceusさんのコメント
2023年3月21日
上西監督の作品はあか抜けないところが最高ですね。楽しんでいただけて良かったです。また、時間のある時にでも「ひとくず」を観てみてください。こういう映画を見つけるのが楽しいですね。