「前作は傑作だったが・・」香川1区 ちゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
前作は傑作だったが・・
前作は傑作だった。
敗者小川が負けても負けても馬鹿真面目にチャレンジしていく様は賭けるものが政治だろうが何だろうが美しく、たまたま生業を政治にしている男であって、その生き様が存分に画かれていて痛く感銘を受けました。
本作はその続きだということで香川1区の選挙戦を画くものだったから楽しみに拝見したのだが結果的には前作を上回るような感覚はなかった。
思うに、それは香川1区と言うタイトルにまずひっかかりを感じたからかもしれない。
香川1区といいながらも扱いは小川氏側視点が殆どで対立候補の2人はほんの少ししか画かれていない。
特に大島監督が映画「君はなぜ総理大臣になれないのか」を平井氏に街頭で小川氏の単なるPR映画と言われ激怒するシーンがあったが、そこに私は個人的にはすごく腑に落ちてしまった。
確かにこと選挙戦ということになればあの映画は多大なる威力を発揮するハズで実際小川氏の選挙事務所の窓ガラスには「君はなぜ」の映画ポスターが2枚貼られていた。しかも道路側から見えるように。
「君はなぜ代表になれなかったのか」という題名なら良かったなあとは思います。
小川氏の政治に対する真摯さは前作を観れば周知しており、平井氏のダークさを前面に押し出して対比させるのではなく、もっと違ったアプローチが出来なかったものかなと・・・
いずれにしろ前作を超えてはないです。
コメントする