「異口同音に発せられた娘と主人公の言葉」香川1区 北枕寝二さんの映画レビュー(感想・評価)
異口同音に発せられた娘と主人公の言葉
いつもの映画館で
先週のなぜ君のアンコール上映の余韻が冷めぬうち
封切初日に鑑賞 おかげでスタンプが6個たまった
続編というかオラとしてはひとまず完結編といいたい
160分の大長編だが
一切の退屈や眠気を感じずエンドロールを迎えた
ドキュメンタリーながら
一級のエンターテインメントの要素が全部揃っている
・巨大な敵
・行く手を邪魔する存在
・主人公の暴走や挫折と再生
・友情
・家族
・民衆の協力と団結
・追い詰められた敵の逆襲
脇役も絶妙
・田崎スシロー
・維新の候補
・小豆島の選対
・演説に寄ってくる高校生
・相手候補の取り巻き
・ボランティアの人々
前作から続いての出演だったり
ver. up していたりして味わい深い
選挙運動最終日
旗をなびかせて同級生たちが連なって
自転車で疾走する様はこの上なく美しかった
小豆島に姉妹二人だけで乗り込むところとか
最後のお姉ちゃんのあいさつのシーンは
笑って泣けた
異口同音に発せられた娘と主人公の言葉
> お父さんはアンチの声も聞く
> 49の声を聞いて政治をやる
それがABEとの決定的な違いだ
追い詰められた相手候補が
こんなんだったらみんなが映画を作りはじめる
みたいなことを言っていたが
そんな簡単な話ではない
せいぜい緑のタヌキのPR動画のレベルで失笑に終わる
主人公の誠実さがあってこそ生まれた奇跡の一作だ
これだけの完璧なノンフィクションの傑作を見せられると
作り物の映画はちょっとかなわない気がしてしまう
今年の10本に間違いなく入る
いまのところ生涯ベストに入るかも 満点だ
あぁ 早くいろんな人のレビューを読みたい
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