「オフシーズンの殻付き牡蠣を生で食べたら。」ウェディング・ハイ bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
オフシーズンの殻付き牡蠣を生で食べたら。
いやぁ、朝の5時には来ると思うんですよね、それ。まずは一発目がw
もはや「安定の面白さ」と言っても良いと思う、バカリズム脚本。去年は「地獄の花園」だったっけ?大九明子監督は「私をくいとめて」に引き続いての100%コメディ。ユーモアじゃなくてコメディ。力の抜き具合、と言うか、力みのなさが心地よいです。
主役の中越真帆さんに焦点を合わす前に、たっぷりと登場人物達のエピソードを仕込みまくりで、地味に笑いを取りに来る前振り部分がテンポが良くてオモロイです。相米慎二、じゃない、相馬慎司監督の、ロシア語字幕付きフィルムがバカ受けしてる時点で「なんでやねん?」とツボる。だから、人生を変えるくらい感動したロシア映画って、なんなんよw 鶴は飛んでいくとか、なんとか、そう言うタイトルのやつですか?
ラストに向かう伏線も分かりやすく、お笑い芸人さんらしい締め、というかオチも、脱力コメディで個人的には好きです。
オチに向かって折りたたんでいく展開は、ちょっぴり強引な感じがするし、間延び感もあるけれど、松竹配給で、この豪華キャストで、適度に力が抜けてる感じは大好きだし、そこそこに興行収入を上げて、毎年恒例コメディ大会、なんてのにも期待してます。
と。地味ですが、向井理さんの礼服姿がちょっと違和感あったり、走り去るジムニーのドアミラーに前席に座る二人の友人の顔が写ってたり。細かい所に「造りこんだ感」があるのが好感持てます。金を掛けずに造りこんだ、ってところw
面白かった。結構。
ラスト吹いてしまったんで⭐︎半分オマケだすw
予想に反してお客さんの入りはまずまず。中村倫也さん&岩田剛典さん目当てと思しき女性層は言うに及ばず。篠原涼子さん期待のシニアの方も少なくなく。大衆コメディの王道、ってやつなんかも知れませんね。
今晩は。
”相馬慎司監督の、ロシア語字幕付きフィルムがバカ受けしてる時点で「なんでやねん?」とツボる。”
周囲は、全く受けていませんでしたが、このシーンが面白くって・・。
あれ、何の映画の影響なのでしょうか・・。分からず。けれど、面白く。
(後ろのおばさんは、向井さんを気絶させる岩田さんの姿に爆笑してました。良く引き受けたなあ、あの役。)では、又。返信不要です。