ライダーズ・オブ・ジャスティスのレビュー・感想・評価
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一筋縄ではいかないお話でした。
最初はこのタイトルから、“ヘルズエンジェルス”のようなバイカーギャングのお話かと思っていたもので、マッツさんの革ジャン&バイクに乗る姿を拝めるかと思っていたんですが(´∀`;A
でも、今作でもまた違ったマッツさんが見られたので良しとしておきましょう。
マッツさんも幅広くいろんな役をこなされていますが、どんな役を演じられても自然な感じがしますね。
マッツさんって普段はどんな感じの方なんでしょうね?
それは兎も角、いつもの如く予備知識をほぼ入れない状態で鑑賞し始めたですが…こういったお話だったんですね。
妻を殺された男の復讐譚かと思っていたのですが、そう単純にいかないところが北欧らしい気がしました。
あの結末はよくよく考えれば納得いかないものでしたし、ジャンル分けも難しい作品ですが、主人公を含め心に傷を持った登場人物たちがお互い支え合いながら立ち直っていく様は悪くないですよね。
ただ、ライダーズ・オブ・ジャスティスの扱いが酷過ぎる気もしましたし、ROJという組織についてもう少し描いて欲しかったですよね。
あと、出来れば娘さん、もう少し可愛い子の方が良かったな(´∀`;A
単純なハリウッド・アクションにはない複雑な味
一癖も二癖もあるけれど、純粋な主役のマッツ・ミケルセン。
アクションとしても面白く、マッツを助けるオッサン・トリオの活躍も、
一捻り二捻りしてあり、とても面白い。
軍人のマッツ・ミケルセンは突然の地下鉄事故で、愛する妻を地下鉄事故で亡くして、
心はボロボロです。
娘を守る術も知らず、ジィーッと耐える耐える耐える。
そこに地下鉄事故は仕組まれた。
ギャングのボスを死刑にする証人を消すためだった・・・。
そう知らされた時、マッツは戦う狂気と化す。
考える前に秒殺するスキルは、アフガニスタン派遣兵士の生き残り法。
ミケルセン髭モジャ短髪でも相変わらず渋い。
対するイケテナイ三人の頭脳派の中年オジさん。
統計数学のプロが2人。
顔認証システムのプロ。
軟弱でボロボロの精神不安定なオジさんたちが、
結果的にはマッツの妻を殺した地下鉄事故に、仕組まれた
ギャングのボスを護る殺人事故の加害者(ライダーズオブ・ジャスティスというギャング組織)に
復讐を遂げる話。
直感でしか動かない兵士・ミケルセン。
母を亡くした娘マチルデの悲しみに寄り添うことも慰めることも何一つ出来ない不器用な父親。
対して数学者のオットーとレナートはインチキ・セラピーを施したり、
母の死の原因を突き止めても悲しみから逃れられないとマチルデを慰める。
機関銃の一斉発射の暴力と、
悲しみに寄り添ったり慰めたりのバランスが絶妙です。
そこはかとなくユーモアも漂います。
ラストには思いがけないメルヘンなプレゼント。
クリスマスらしい仕掛けがタップリ。
柄違いのスキーセーターに身を包んだオジサンたち。
顔面認証のプロのエターナルは、唯一輝いていた少年時代のマーチングバンド。
そのホルンをプレゼントされる。
BGMは殺戮に不似合いな美しい讃美歌のコーラス。
デンマーク映画の底知れぬ実力に、酔いしれました。
盛大に拍手します。
過去鑑賞
中途半端感が半端ない
心理描写が抜群のフェアリーテイル
ご都合主義で話が進んでいくけれど、登場人物一人ひとりに丁寧なバックグラウンドとエピソードが描きこまれていて、わざとらしいところがなくストーリーに没入して鑑賞できた。
実はマッツのスモーキーベルベットヴォイスを堪能するぞーと張り切って観にきたら、マッツは寡黙だし頑固でいかつい「ザ軍人」を演じていらした。
そして、常に怒りと焦燥と喪失との折り合いのつけられなさを内包した氏の演技にぐっときたけれど、脇をかためる方々の演技にも胸せぐる思いをさせられた。
いいなー好きだなーデンマーク映画。
ストーリーどうでも良くなるくらい人物描写の細やかさ&それを表現する俳優さんたちのすばらしさよ……。
ラストのめでたしめでたしな感じにも◎
イブに鑑賞できたら良かったなあ!
結果オーライでハッピークリスマス。
愛すべき変態の国、デンマークです。
KAC PDW 10inchを、サクサクと見事に組み上げるエメンタール。死刑の無いデンマークで「死刑」を連呼してましたが、ギャングを襲撃するも実際にはPDWの引き鉄を引くことが出来ず。まぁ、そんなもんだわね。イザとなったら。
マッツ・ミケルセンはハマり役。イタリア映画「怒れる教授」シリーズを彷彿させる3人の研究者達もピッタリのキャスティング。
「何の恨みが?」って聞かれてもですね、「ゴメン。勘違い、と言うか思い違い」なんて、今更寝言にしか聞こえんよね?
って事で、日頃の行いを悔いて逝けよと。
しかしですよ。コレだけ派手派手に銃撃戦を繰り広げてですよ。下手すりゃ、一小隊分を殺っちまったにも拘らずですよ。ギャング団を殲滅してくれたから、お咎め無しですか?正当防衛?
ソレも、どーかとは思うけど。心情的にはスッキリで、面白かった。ママのご冥福を祈りつつも。
楽しかった。かなり。
デンマークのタランティーノ的な
2020年デンマーク映画。
Anders Thomas Jensen監督で、同監督の映画をはじめて見た。
クオリティの高さにきょうがく!
あまり見ない国の映画に感心したとき、映画なんてけっこう見ているようで見てないもんだなあ──と思う。
母親を列車事故でなくした父娘の話。父娘の再生のドラマを主軸にしてコメディとバイオレンスが絡む。
登場人物に庶民らしさがある。生活臭と多様性がリアル。だけどミケルセン演じる軍人は一騎当千。オタク仲間の三人衆が誤情報を持ち込んだせいでギャング団を全滅させてしまう。興奮と哄笑。ねじふせるようなダイナミズム。
脚本、撮影、俳優たちの存在感、アクションとユーモア。青い自転車。赤い自転車。映画のパラメーターがすべてたくみ。なんといったらいいか、形容しづらいが、タランティーノにぜんぜん負けてない。ひたすら圧倒的だった。
うわぁ・・・って感じの展開
偶然、あるいは運命についての物語
ぶち切れた軍人と理系のオタクたちがチームを組んで、悪人どもを血祭りにあげていく。バイオレンスで味付けしたコメディーなのかと思っていたら、ことの真相が明らかになった途端に、そうした映画の見方がひっくり返される。
これは、「偶然」にまつわる現代のおとぎ話。偶然とは、人間が意図的に作り出すことのできない事の成り行きであり、「運命」と言い換えることもできる。運命に抗うのか、運命を受け入れるのか、果たしてどちらの選択が正しいのか?見かけのドタバタとは裏腹に、そんな、深い問い掛けが浮かび上がってくるのである。
ただ、主人公たちが、偶然を否定して暴走したあげく、悪の組織を壊滅させて、家族のような仲間になれたのも、すべては、偶然の賜物、すなわち運命であったと言えるのだか・・・
後悔と謝罪と…
もし席を譲っていなければ?
自分のした事で他人の運命を変えてしまった!
しかも亡くなってしまうなんて、後悔以外の何でもない。
写真の人物をちゃんと調べていたら?
間違った情報で、思い込みによって
何人もの人を殺してしまうなんて、
そりゃ命狙われても仕方ない💧
娘の言葉にも耳を貸さず、
いつも自分自分の親父でも、
やっぱり死んじゃうのは悲しいね。
戦争はダメぜったい!!!
最後はハッピーな妄想Xmasパーティ🎄🎁🎅🌟
いろいろあって、類友な仲間が出来て、
お父さんの人生これから楽しかったかもね…
ホント後悔以外の何でもない🥺
1回観たの忘れてて2度観てしまったけど
シリウスとマチルデの身長差がステキだったのと
ハチャメチャな親父と愉快な仲間たちを見れたので、
全然私は後悔してませんよー!
これはデンマークの「偶然と想像」?!
※星取り表は苦手。何か書きたい!と思わせた時点で星5つ!
これは、
デンマークの「偶然と想像」だ。
いや、
「偶然と想像」凶暴版だ。
いや、、、
「想像」じゃなくて、
「偶然と思い込み」だな。
数学者の並び立てる数字は、
よく分かんなかったけど、
そりゃ偏った視点で見たら、
思い込むわな。
数字って根拠に見えるし。
「Mr.ノーバディ」みたいなもの?
て思って観始めたら、
そういう相似感はなかったけど
私自身の感想は似てた笑
つまり…
そんな簡単に殺しまくるの、
why〜?なんなの?!国民性?
っていう感想と
あと…
マーク(マッツ・ミケルセン)の
色気がやばい
…みたいな感想ね笑
最近、血の繋がらない家族、
というものについてよく考えるから、
クリスマスのダサいセーター着て
集うのを見て、
ああいいなぁー、て思ったことに苦笑
教訓は、
思い込みは危険。
大事な人とはコミュニケーション取ろう。
人殺しはナシよ😉
マッツ怒りの大爆発かと思いきや…
うまくいかなくてもやっていくしかない、それぞれの人生
童話の国デンマークだから
最終的に偶然や運命について考えてしまう
同じ日の同じ病院で産まれた男に会ったことがある。大学の同級生なのだが、ものすごい偶然だと驚いた。あれは確率にすると何分の1なんだろう。
本作で語られるのは、あまりにも確率の低い偶然は作為的なものがある(はず)という理論。サンドイッチと飲み物をたくさん残してゴミ箱に捨てた人間は不自然というところから、作為的なものがあるのではないか?と怪しみ、犯罪集団のリーダーの裁判で証言する人間が事故で死んだことから、犯罪集団の仕業だという結論に至る。そこからは復讐劇が引き起こす新たなる復讐劇と繋がっていく。
その復讐劇はどこまでいくのだろうと思っていたが、まさかの人違いという結論になるとは思わなかった。サンドイッチのくだりも、あまりにマズイから捨てたという理由。賢い人間が考えた通りに人は動かないという、当たり前のことを突きつけられた。
でも、襲撃してきた集団を返り討ちにしても正当防衛が成り立つし、その後も普通の生活が送れるのかもしれない。そこはちょっと釈然としないが、相手が犯罪集団だからOK!ってことなんだろうか。
でも、復讐劇ではなく、事故で犠牲になったの人の家族が再生する物語として、虐げられた天才たちが絆を確かめ合う物語として面白かった。イメージしたものとは全く違うが、これはこれでいいって映画はたまにある。これも確率的には高くない。運命を感じてしまう。
道具立ては派手だがそれだけじゃない
【”偶然の積み重ねで人生は成り立っている・・。”北欧の至宝演じる最強の軍人、オカシナ数学者達と亡き妻の復讐に乗り出すが・・。シニカル&コミカルな不思議なテイストのヒューマン&アクション映画。】
ー 全く知らなかったのだが、マッツ・ミケルセンは今作の監督・脚本を担当したアナス・トマス・イェインセン監督とは、5度目のタッグだそうである。
更に、マッツ・ミケルセンは今作ではイケてるおじさんの魅力を完全に封印し、感情を暴力でしか表現できない最強の軍人マークスを笑顔一つ見せず演じている。
彼が、しばしば、口にする言葉は "又、やってしまった・・。”である。ー
◆感想
・今作は只の復讐映画ではない。
一人の男が、オカシナ数学者達や、年頃の娘マチルデ、貧困の果て売り飛ばされた青年と関わる事で、人間として暴力以外の感情を示すことを取り戻して行く様を、オカシナ数学者達との関係性をユーモアを滲ませながら描いている。
今までに出会ったことのないタイプの魅力的な映画になっている。
・つまり、今作はアフガニスタンで、最前線で闘っていた故に、自らの感情を暴力でしか表現できない男が”様々な偶然”に翻弄されつつ、人間性を取り戻す様を描いている。
・その過程は、時にハードなアクションで、時にオカシナ数学者達(一名は、マークスの妻と娘が乗る列車に乗り合わせ、マークスの妻に席を譲った事で彼女の命を奪ってしまった事を後悔し、マークスに”事故ではなく、犯罪組織が絡んだ用意周到に計画された殺人事件だ!”と告げる。)との関りの中や、時に年頃の娘とボーイフレンドとの関りの中で描かれる。
- その描き方が、ユーモアを感じさせる部分があったり、人間味あるシーンを絡ませている点が、独特で面白いのである。-
<”偶然の積み重ねで人生は成り立っている”ことを、実に巧く見せている映画である。
・”あの時、青い自転車を注文せずに、お爺ちゃんの言う通りに、赤い自転車を買っていたら・・。”
・”あの時、お母さんが運転する、車のエンジンが普通にかかっていたら・・。”
・”そして、学校に行けずにお母さんと娘が買い物に行った帰り、列車事故に巻き込まれなければ・・。”
・会社を馘になった数学者が、”事故ではなく、殺人事件だ!”とマークスに言わなければ・・”
犯罪組織の猛攻撃を受けた際、まさかのオカシナ数学者達と、貧困の果て売り飛ばされた青年が犯罪者たちに連射した銃撃シーンに驚きつつも爽快感を感じ、傷ついたマークスが木に凭れながら娘に語った言葉が、妙にココロに染みた作品。
生きる意味を見失いつつあった人々が、ラストシーンでクリスマスを祝うシーンも良い。
マークスの服装にクスクス笑ってしまったよ。
皆、幸せそうだったね。>
■敢えて記す。(多くの人に下記の劇場に観に行って貰いたいので。)
・今作は、とても観たかった作品だったのですが、私の居住区では上映されず。(大都会の駅前の映画館のみだったかと記憶する。)
それが、地元の西三河の映画を愛する人々に長く愛される「安城コロナシネマワールド」で本日より上映された。
もう一本観た新作映画は閑散としていたが、今作は、市松模様で6割の入り(この地域では、凄く多いのです。)で、「安城コロナシネマワールド」には、感謝を申し上げる次第であります。多謝。
ハリウッドとは違う趣きがいいですね
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