「思い込み症候群」ライダーズ・オブ・ジャスティス odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
思い込み症候群
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母国で賞を獲ったと言うデンマーク映画ということで鑑賞、プロットは不慮の電車事故で妻を失った軍人が帰郷、まあ、お約束のような難しい年頃の娘といがみ合う日々、ビッグデーター分析で隠れた因果関係を探る胡散臭い研究者登場で事故の裏の陰謀説が父・娘を翻弄する・・・。
アメリカの心理学者マズローの言ったハンマーの法則が頭をよぎる、「人は金槌を持つと何でも釘に見えてしまう・・」といった思い込みバイアスの話です。軍人は何でも力づくで解決しようとし、学者は自説をあてはめがちで陰謀説には目が無いときてますから真相不明のまま話はどんどん拗れてゆくところが面白いですね。
娘も、もし、あの晩自転車が盗まれていなかったら事故には合わなかったとか不幸の元を探っている、何にでも因果を求めたり神に縋ったり、人の習性を冷笑しているような視点で描かれます。
そんな哲学的な裏があるなんて思ってもみなかったから単なるリベンジアクション映画と思って観ていたので多少、困惑、加齢臭が臭ってきそうなバッチいおじさんばかりの地味な映画、観終わってからめんどくさい映画と分かりました・・。
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