「待っている人が居るなら街を出よう」The Hand of God カールのおっちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
待っている人が居るなら街を出よう
イタリアの映画と言うよりナポリの映画であろうか。
屈託なく無邪気に過ごしていた少年が不慮の事故で両親を亡くした途端、
その日から苦々しく不透明な現実の社会を歩まざる得なくなる。
混乱したナポリの街だが、周りの海は美しい。
そんな故郷を捨てて電車に乗る。
車窓にはどんどん故郷を超えて隣の街の駅に着くと、
小さなあの修道士が佇んでいた。
ホッとするFine
Hand of God - 神の手が触れた日 - なのだ。
では、何故、両親は死んだのか?
おばさんから何を受け取ったのか?
主演のフィリッポ・スコッティが愛すべきマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した。
『グレート・ビューティー/追憶のローマ』で主演したトニ・セルヴィッロが渋く消えていった。
「グレート・ビューティー 追憶のローマ」などで知られるイタリアの名匠パオロ・ソレンティーノが、故郷ナポリを舞台に、運命と家族、スポーツと映画、愛と喪失のエッセンスを散りばめながら1人の少年の成長を描いた自伝的作品だそうだ。
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