カード・カウンターのレビュー・感想・評価
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ポーカー描写がリアルでない
テキサスホールデムと言えば『007/カジノロワイヤル』が有名だろう。あれも理論に沿っていないとんでもポーカーだったが、金持ちの道楽としてやっていると考えると不自然ではない。
だが、今回は地方大会と言えどWSOP。プレイヤーはポジションによるスターティングハンドレンジくらいは勉強しているはずだが、それすらまともに出来ていない。
ギャンブル映画ではないことは承知しているが、それでもポーカーを嗜む者として非常に違和感があった。
オスカー・アイザックが魅せる贖罪
そういえばオスカー・アイザックはアクロス・ザ・ユニバースでミゲルを演じていたし、今や色々な監督に重宝される売れっ子なんだなぁと思いつつも鑑賞。
何かやらかして服役したらしい男、上司は捕まらず、人身御供のように服役した男がカードの才能一つで…。
物語は正しくこの男の置かれた境遇を描いていくが、真相は中々視えない。魚眼レンズで写したアブグレイブ捕虜収容所の画面は直視に耐え難い描写でした。ここで犯した罪の贖罪のためか、昔の同僚の息子を拾いギャンブルの旅に出る。ハスラー2か?と言う疑念はものの2分でなくなりました。若者は復讐に燃え、男は贖罪の旅を続けながら旅を続ける。
結果としては深い悲しみとともに男の贖罪は真っ当されたのではないでしょうか?
ミステリーとしてロードムービーとしてもハードボイルド風味で満足しました。
お洒落な感じだったのでそれでいい
ストーリーやテーマはそれなりにあるんだろうな。
観ててなんとなく分かるぐらいの感じだった。
暗い話な気がしたけど、つくりがお洒落な感じで、少し眠りながらそれを観てるのは良かったよ。
巨匠コンビなんだけどな
映画『カード・カウンター』ポール・シュレイダー マーティン・スコティッシュ コンビの登場となるとどうしても『タクシードライバー』を連想して期待を膨らませてしまう。しかし、時代は変わったと痛感してしまう、そうアナログの時代からデジダルの時代。
名匠のコンビで嫌が大にも期待が
ということで、映画館の座席のシートに収まったのですが。
名匠コンビの作品にしては、観客が少ないな。
そういえば、マイナーな映画館だし、その上上映回数も少ない。
嫌な予感を抱えつつ幕が上がったのですが。
案の定、途中でうつらうつらと。
しっかりとセリフを聞かないと後々話が見えてこなくなると、目をこすりこすり。
なんとか、話の筋は切れることなく終えたのですが。
期待ほどには、緊張感のある作品ではなかったな。
そうだよな、『タクシードライバー』って1976年の作品だもんな。
時代に緊張感がなくなったのかな
洋の東西を問わず、時代が軽くなったよな。
『タクシー・ドライバー』はベトナム戦争帰りの主人公。
戦場で心の均衡の崩れた役をロバート・デ・ニーロ。
時代にハマっていた。
長引く戦争と厭世観、米国初めての敗戦。
今の時代が、決して平和な穏やかな時代とは言えないけど。
登場人物が、迫力ないよね。
アメリカンコミックからそのまま出てきたような、トランプが大統領になる時代だし。
SNSの発達が、人々の思考力を衰えさせたし、考えるより先に視覚で印象つけられてしまう。
『カード・カウンター』の贖罪
主人公の贖罪が、今ひとつピンとこない。
アメリカのアフガン戦争の捕虜収容所の出来事。
この点からして、私達には他人事に感じてしまう。
非人道的な出来事だとは思うんだけど。
イスラム教徒とキリスト教徒の戦いとも取れるわけで。
となると、エルサレム奪還の十字軍あるいは、それ以前まで遡る話で。
日本という、いわゆる極東に住んでいると今ひとつピンとこない。
映画の作風は、今という時代には合わなくなったということも言えるのかな。
軽く、展開も早く。
ともすれば、コミック調もあり。
そんな、軽ちゃーな時代になってしまいました。
背負い続ける重い十字架。
カジノを転々と流浪する様は、さながらロードムービーで、抑制の効いた内省的な作品は、主人公オスカーアイザックの、まさに生き様の表れ。それは陰でも陽でもなく、言うならば無の状態。この無の状態から針が大きく振れる決勝戦前夜にのみ解放を感じたが、そこから衝撃の結末に向かう流れと、予想し得なかったラストはポールシュナイダーの真骨頂のように思える。
タクシードライバーの音楽を担当したバーナードハーマンのトムスコットによる陰鬱なサックスに代表されるような耳に残る名曲が欲しかった。
え?ほぼ満席?
え?ほぼ満席?
あららー、入口間違ったか、、、。
いや間違いない。
スコセッシの影響か、、、
また日記つけてます。
今回も同じ、、、
ではなかった!!!
幼なさが抜けてきた、
タイ・シェリダンは、
大作のヴィラン役になっていく気配。
とてもよかった
セブンブリッジで小さく勝つギャンブラーの話なのだけど、途中からポーカーしかしないし、最終的には試合を放棄してしまう。カードゲームでのクライマックスを期待していたので肩透かしだが、また別のトラウマと向き合う問題もあるので、仕方がない。
ラストシーンは、お互いに拷問をして主人公が生き残ったのかな?一方的に痛めつけているのかと思ったら、主人公もボロボロになっていた。
友達の息子というだけの関係の若者にお金をあげたり、彼を未来に導こうとする主人公が美しい。
丁寧にシビアな心理を描く良作。
ポール・シュレイダー監督、脚本。ようやく日本でも公開とのことで観に行こうと思っていたら、上映館が少なすぎて…。
久しぶりに座間まで足を運ぶことになりました。
贖罪と復讐、戦争の傷跡が主軸で、家庭崩壊のトラウマ、心に負った傷の深さなどの心理状態を、古き良き感じの映像で丁寧に描いている。
自分を許そうにも、それができない。胸を打つ。
ちなみに、タイトルからの印象だけでギャンブラーものの映画を期待するとなんじゃこりゃ!となると思いますw
あくまで心理描写の作り込みで魅せるタイプの映画なので、それほど凄惨なシーンがあるわけではなく。
美しい場面と、いい音楽。良作だと思います。
ここに行き着くか…
10年の刑期を終え出所した男と、ある人物への復讐を企てる青年が出会い、お互いが持つ微妙に重なる闇を認めながらその行く末を描いていく物語。
本作、ギャンブルをして過ごす寡黙な男が主人公だが、ギャンブル自体にそんなに重きを置いているわけではなかったですね。てっきり、アレコレあって最後には大逆転‼みたいな作品かと思ったが。。
実態は、米国のイラク侵攻でのアブグレイブ捕虜収容所にて行われた、非人道的行為を発端に逮捕されたウィリアムと、悪徳大佐の所為で元軍人の父が自殺してしまった青年との関りを静かに、そして重厚に描いたドラマ作品。
話はやや小難しいし、テンションはずっと低いし、最序盤のカードカウンターの説明も私にはチンプンカンプン。
よって、ゾクッとしたり大興奮するような展開もないのですが、オスカー氏の力強くも、脆さが見え隠れする男の演技にズッポリと魅せられる。そして…やっぱり復讐と言うのは虚しいものなのか。。
元はと言えば、収容所でのひどい行為の数々も、テロに対する復讐行為とも言えるし。。その虚しさに気づいたからこそ、ウィリアムはあんな感じになったのだろうし。
だからこそのカークに対する接し方。それなのに結局は…。
復讐の輪廻の悲しさを伝えるとともに、壊れかけの人生に救いを垣間見せるような、メッセージ性の強い作品だった。
フォースドリフト=ティルト
『それはひとえに、「敗北という事実」が強烈なまでに心をかき乱すからに他ならない』というのが、意味とのことを観賞後のネットで調べた 逆もありえる どんどん勝ちが続くと自分の実力だと勘違いしてしまう そしてコイントスの如く、一気にハシゴを外される
拷問とカードゲーム、このテーマを結びつけた制作陣は流石だと感嘆する
アブグレイブ、グアンタナモ、この世の地獄を演出するロケに成り果てた彼の地は、魚眼レンズ越しにその悪行を余すところ無くスクリーンに映す もうそこには"尋問"という理由など当に失せている する側される側、そのPTSDは、倫理的を置いておいて、かなり同等だということである そんな地獄の贖罪を法律的には全うした男の拭いきれぬ罪と罰を"ギャンブル"という特異な精神世界に委ねることで禁欲性を発揮するギャップの大きさに取憑かれた男のストーリーである
そんな男が出会う人間は二人 同じ境遇にいた男の息子 そしてなるべく穏当に暮らしていた自分をみつけた女 何とか息子を怨恨から脱却させたい それが今の自分の罪滅ぼしとして、赦される理由になるのではと思った男は、金と暴力をちりすかせ、強引に怨恨を断ち切る断ち切る手段に出る しかし、カードカウンテイングのように数字を記憶する事は人間では当てはまらない それは表題のように慢心が産んだベットであった あれだけ脅したのに、それでも復讐の実行に手を染めそして返り討ちに遭う・・・ その一連のターンに男は気付く筈
これは、代償行為に他ならない 本来は自分が手を染めるべき案件だったのだと・・・
それでも、元に戻った刑務所に於いて、面会に来た女の少しやつれた顔に、思慕が沸々と沸き起る事は決して間違いではないと信じる
(チャイナマネー等々)少々政治色の強い、色々な勘ぐりが頭をもたげる作品ではあるが、しかし抑揚を抑えた質実剛健な世界観に堪能する 溜息混じりの劇判も又彩りを添え、アメリカ各地のカジノの何故だかノスタルジーを醸し出す印象作りも一層の表現作りへの帰依を重層的に描いた良作であった
作中では、正にギャンブルの解説、拷問の説明と、凡そ自分の世界とはかけ離れた"異世界"を解説しているので、Rー指定になるのも当然であろう 一度悪に頭の天辺まで漬かった人間が、愛で洗い流せるのか、その答は観客への宿題だ・・・
23-083
孤独なギャンブラーの復讐と贖罪の行方を描きたスリラー❓❓❓
過去の罪から逃れようと向き合うことを恐れる男は描かれているが、復讐心はこれっぽっちもないぞ😕
復讐も贖罪もスリラーも超薄め。
オスカーアイザックがかなりいいだけに残念なストーリーでした。
ラリンダ役のティファニー、マッシブタレントにも出てたんですね😄
ガラス越しでE.T.
雰囲気的に『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』のような渋いオスカー・アイザックを久々に、ポール・シュレイダーは『魂のゆくえ』と同じ事を本作でも描いているようで特に終わり方が一緒に思える、バッドエンドのようなハッピーエンドを、その逆でも、脚本家として優れている反面で監督としての手腕が発揮されているのか、いつまでもトラヴィス・ビックルの呪縛から逃れられない感じが愚かにも、何となくニコラス・ウィンディング・レフンの映画を観ている感覚ヲ、音楽の使い方とか、色々と意識しているようで実は憧れの対象か!?
起こる出来事が衝撃的でありながら物語が進むテンポは変わらず、淡々と起伏のない展開にもどかしさを感じたり、タバコ吸うんだと思ったらトランプの箱だった、そろそろウィレム・デフォーを主演で撮ってみても、デ・ニーロで撮ってみたいのかなぁ、最近のポール・シュレイダーの監督作品はクオリティが高い、良し悪しは別として!?
映像と音楽は良かったけどストーリーが全くハマらなかった作品。 本年度ベスト級。
16㎜フィルムで撮影した様な映像と昔の映画で流れる様な音楽は良かったけどストーリーには全くハマらず。
ハマらないと言うより意味不明な作品だった感じ。
この感じは自分の映画史でも初めての経験かも(笑)
カードゲームの駆け引きを描いたストーリーと思いきや全く違う感じ。
珍しく鑑賞中、終始観ているのが苦痛な感じでした( ´∀`)
決して「バカの映画入門」では無い
過去に犯した罪に向き合って行く元軍人の流浪のギャンブラーの話。
イラク戦争時アブグレイブ刑務所で拷問に関わったことで服役し、出所後ギャンブルで生計を立てる男のもとに、因縁のある青年Cのカークが現れ巻き起こって行くストーリー。
序盤こそブラックジャックだポーカーだとギャンブルの見せ場もあったけれど、後は正味どうでも良い感じで、ポーカーの世界大会に参戦しカークをお供にカジノを回りながら、過去を明かしていく。
ギャンブルに恋愛要素に復讐劇にと派手そうなイメージだけど多くを語らず地味に無機質に展開していき、山場もニュース映像だったり音や声だけだったりと派手な映像はなく悶々々々。
回想シーンだけは片鱗もあったけど。
ハードボイルドだし、哀しい話しだしで内容的には渋くて良かったけれど盛り上がらなかった。
正味どうでも良いし鬱陶しいUSA!がいなかったらもっと地味だったんだなと考えたら良い賑やかしだったのかな。
過去を背負い続ける
粗筋も言えるしどこがよかったか面白いと思ったか言えると思うけれど、ポーカーもブラックジャックも知らず、計算も苦手、カジノの面白さも怖さも知らないので、猫(私)に小判、豚(私)に真珠の映画でした。ウィリアムの演技は渋くてかっこいい。あまりに自分を抑えているところが悲しかった。
初心者はルーレットがいい。カジノに関心ないけれど頭の片隅に入れておきます。
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