カード・カウンターのレビュー・感想・評価
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激しぶ映画🤚
主人公ウィリアム・テルは、10年の服役をへて出所し、ある意味才能?カードギャンブラーへと。
そんな時、ギャンブルブローカーのラ・リンダと恨みを持つ青年カークと出会う。その青年はウィリアムの上司である、ジョン・ゴードを恨んでいるためウィリアムに近づいてきた。
そこから、ウィリアムの歯車が狂い…
派手な演出も無くストーリーが淡々と進んでいきます。
題名では、ギャンブルのサクセスストーリーかと予想されますが、全く違っています。
1人の男の人生を見せられた映画でした。
ギャンブルの世界に足を突っ込んでしまうなんて、一見華やかにも思わされますが、勝つ為いや生きて行く為に地味で、隠れて生きて行く腹の座り方が何故か?私にはカッコ良く映ってしまった😓
本当に、シンプルだけど引き込んで見てしまう映画でした。あと、復讐心なんて持つな‼️と思わされました。
画の美しさがとびっきり
USA
流石のポールシュレイダー監督
タイトルに偽りあり
題名が「カード・カウンター」なのでギャンブルに多少詳しい人は「ははーん。この映画はカウンティングの話だな」と思いますが違います。
映画に詳しい人は「カードカウンターといえばラスベガスをぶっ潰せのようなブラックジャックの話だな」と思いますが違ういます。
冒頭でチラっとだけカウンティングの話が出ますが途中でポーカーの話になります。
カウンティングは冒頭のそのチラっとした話で終わります。
しかも終盤ではそのポーカーの話ですらなくなります。
しかし、この映画の本質はカードカウンターというタイトルとなんら関係なく、復讐劇と主人公の過去と現在です。
不器用にしか生きられない主人公の生きざまを見る映画であり、非常に素晴らしい映画です。
タイトルは良くないです。
過去を忘れることは出来ず
8月27日にたまたまクロムスカルリターンズの上映が行われる京都みなみ会館様で来月にも閉館ということを知り、少しでも営業に貢献できたらと思って上映中作品のフライヤーの一覧を見てみたいなあと思って鑑賞。決して内容を把握した上で鑑賞したわけではありません🤣
だからこそ、内容にのめり込みやすかった。
ポーカーやジョーカーといったカジノでのギャンブラーとしての生活をしながら各地転々と移動する主人公には、かつて収容所における行為で罪に問われ服役するが、実はこの逮捕劇は仕組まれていたもので、濡れ衣を着せられた汚名を晴らすべく同じく裏に闇を抱えた相棒とのカジノ巡りをしていく中で運命の出会いが訪れる。
最終的には、殺人を犯す形で復讐を果たし、罪の意識から自ら通報するのだが、恋人になった女性の優しさが痛感させるもので、それが主人公の心の救いならば彼女の存在があってよかったなあと思う作品でした。
まとわりつくような息苦しさ
オスカー・アイザックの抑えた演技と緊迫感に満ちた映像、音楽が、物語に強い吸引力を与えている一作
カードゲームに精通した元軍人が、自らを罠にはめた元上官の復讐を企む、という予告編から受けた印象から、いわゆるコンゲームと呼ばれる犯罪サスペンスの展開を想像していました。
さらに序盤でカードゲームのルールを端的に解説するカットもあるため、じっくりゲームの駆け引きを見せるのか映画なのと思いきや、本編ではそうした描写はかなり控えめ(やたらUSA!USA!と騒ぐギャンブラーが異様に目立ってたけど)。そのため、手に汗握る神経戦を期待していると、結構意外に思うかも。
むしろ主人公、ウィリアム・テルを演じるオスカー・アイザックの演技自体がカードゲームのプレイヤーそのもで、彼の神秘的なまでに感情を押し殺した表情が、彼が命をかけて大勝負に挑んでいることを雄弁に語っています。
マーティン・スコセッシ監督の『タクシー・ドライバー』(1979)や『レイジング・ブル』(1980)で脚本を務めた(スコセッシは本作では製作総指揮)ポール・シュレーダー監督だけに、謎めいた映像、何を意図しているのかつかみがたい主人公の言動で物語を牽引していく手腕は見事の一言。
アレクサンダー・ディナンの撮影は、例えば3D映像を無理やり2Dで見せているかのような不思議な撮影手法を効果的に用いているし、ロバート・レヴォン・ビーンの音楽は、洗練さと退廃の両面を含んでおり、これら映像や音楽が、さらに作品の吸引力を強めています。ウィリアム・テルを、ある意味地獄に招く若者、カークの危なっかしさを、タイ・シェリダンが巧みに演じており、彼らの緊迫感溢れる対話は本作の一つのクライマックスになっています。
とにかく眠い
プロなら仕事は 終わらせてから 次の成すべきことをしろ。
TILT
まさかの一日5作品鑑賞、その①。
ここでレビュータイトルだけチラ見して、ギャンブル映画じゃないことは把握していた。
しかし、ここまで絡まないとは思ってなかった。
「小さく賭けて小さく勝つ」がモットーのウィルが、一度は断ったリンダの誘いに乗り、大会に出場する。
その理由が明かされるシーンは、豹変具合もあって息を呑んだ。
これが彼なりの贖罪だったハズが、逆にその関係が復讐をさせる皮肉。
カークとウィルが出会わなければ、お互いに実行まで至れなかったかもしれない。
ニュースで済まされるカークの顛末も含め、物哀しいものがある。
しかし、中盤までの会話劇は退屈で、ギャンブルの解説も本筋には活きない。
イルミネーションの中、手を繋いで終わるウィルとリンダは中学生か、と。
(ウィルがカークに提示した“交換条件”で、別の見方ができるとはいえ…)
魚眼レンズを用いて異色さを際立たせた刑務所のシーンは良かった。
ただ、ギャンブル要素が金を作る手段でしかなく、タイトルやポスターに違和感が残る。
せめてもう少し起伏がほしかった。
Slave
ギャンブルの話というだけ頭に入れて鑑賞。ポーカーだったりするのかなぁという感じのイメージでした。
全体的にローテンションで進むので、映画としての見応えはあまり無いように思えてしまいました。命を賭けたまではいかずとも、この手のギャンブルの絡む作品はもっとスリリングな感じが強いのかなと思ったのに、淡々と進んでいく感じがあまりしっくりきませんでした。
R指定にされるほど性行為が淫らなわけでもないですし、ギャンブルが白熱するわけでもないのでこれまた物足りないです。カードとは関係ありませんが、競馬で大穴勝負の大博打とか盛り込んでくれたら個人的には嬉しかったのになぁ。
謎のE.T.シーンだけ最高でした。長尺で観せる理由も全く分かりませんでしたし、完全に無駄なショットですが嫌いになれませんでした。んーそれくらいしか印象に残らないタイプの作品でした。自分には合わなかったです。
鑑賞日 7/5
鑑賞時間 11:55〜13:55
座席 F-13
アメリカの病巣
ポール・シュレイダー作品でありまた帰還兵のトラウマものでもあり、ということでどうしても「タクシードライバー」を想起せざるを得ない。
本作において主人公はどうやら戦場(というか収容所)から持ち帰ってしまった狂気を、日々の暮らしぶり(真っ白い部屋!)や抑制されたギャンブル暮らしでどうにか逸らし飼い慣らしていることが分かる。
そこに弟子というか元同僚の息子が登場することで…
というまぁ類型といえば類型なんだけど、アメリカのひとつの病巣を描いてる。
グアンタナモなどの様子が描かれる機会が最近の作品では多いが、本作での収容所のあの魚眼レンズで撮られた見たこともないような映像が狂気の理由を良く現している。陰鬱に過ぎるが…
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