「USA」カード・カウンター kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
USA
『タクシードライバー』の脚本家と聞いたら、本作のプロットがほぼ似たような構成になっていることに納得してしまった。謎が多くて、ストイックで、鬱屈したものを抱え込んでいる主人公のキャラがロバート・デ・ニーロと被ってくる。そして、相棒となるタイ・シェリダンがジョディ・フォスターに当たるのね。
ギャンブラーとして生計を立てるには目立ってはいけない。控えめに勝つというこだわり。確かにそれは理解できる。パチンコやスロットで食っていく奴なんて大抵そうだもの。ギャンブルで「車を買った」とか「家を建てた」なんてのはほぼ誇大詐欺みたいなもの。
で、カードカウンティングって何ぞや?といったところは、ブラックジャックでの序盤にちょっとだけ説明するにとどまり、それがポーカーにどうやって活かされているのかさっぱりわからないまま。カードさばきが上手いのはわかったから、ポーカーでの説明にも時間を割いてほしいものだ。ま、カードカウンティングに関しては『ラスベガスをぶっつぶせ』(2008)のほうが断然面白い。
いやはや、それにしてもUSA男はうざかったわ。奴と取り巻きがいたために最後の兇行に至ったんじゃないかと思うほどでした。
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