「TILT」カード・カウンター uzさんの映画レビュー(感想・評価)
TILT
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まさかの一日5作品鑑賞、その①。
ここでレビュータイトルだけチラ見して、ギャンブル映画じゃないことは把握していた。
しかし、ここまで絡まないとは思ってなかった。
「小さく賭けて小さく勝つ」がモットーのウィルが、一度は断ったリンダの誘いに乗り、大会に出場する。
その理由が明かされるシーンは、豹変具合もあって息を呑んだ。
これが彼なりの贖罪だったハズが、逆にその関係が復讐をさせる皮肉。
カークとウィルが出会わなければ、お互いに実行まで至れなかったかもしれない。
ニュースで済まされるカークの顛末も含め、物哀しいものがある。
しかし、中盤までの会話劇は退屈で、ギャンブルの解説も本筋には活きない。
イルミネーションの中、手を繋いで終わるウィルとリンダは中学生か、と。
(ウィルがカークに提示した“交換条件”で、別の見方ができるとはいえ…)
魚眼レンズを用いて異色さを際立たせた刑務所のシーンは良かった。
ただ、ギャンブル要素が金を作る手段でしかなく、タイトルやポスターに違和感が残る。
せめてもう少し起伏がほしかった。
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