劇場公開日 2021年11月19日

パワー・オブ・ザ・ドッグのレビュー・感想・評価

全146件中、1~20件目を表示

4.0能ある「犬」は牙を隠す

2022年2月22日
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鑑賞方法:VOD
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ニコ

4.5男性器というモチーフを駆使して西部劇を解体。

2022年4月30日
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村山章

3.5緊張感を誘発するカンバーバッチの存在感

2022年3月30日
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ジェーン・カンピオン監督に第94回アカデミー賞で女性としては史上3人目となる監督賞をもたらした力作。主演にベネディクト・カンバーバッチを迎え、1920年代の米モンタナ州を舞台に、無慈悲な牧場主と周囲の人々との緊迫した関係を描いた人間ドラマだ。

とにもかくにも、大牧場主のフィルを演じたカンバーバッチの緊張感を伴う繊細な存在感が、観る者の視線を釘付けにしてしまう。興味深いのは、西部劇というフォーマットを使いながらも、根底に流れている作品のメッセージは現代を生きる人々の心の裡と乖離していないという点だ。

サスペンス的な要素もふんだんに盛り込まれており、これから鑑賞しようとしている方々に対しても、十分に期待を裏切ることがない展開が用意されている。

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大塚史貴

4.0Slow Minimalist Film that's Inviting to Watch

2021年12月3日
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鑑賞方法:VOD

The Power of the Dog is a much-needed cinematic meditation designed by Jane Campion, a classic female director who has been out of the chair for over a decade. As in The Piano, the film explores the mysterious side of human sexuality. As homoerotic as it may be, the film overall lets the viewer reflect on what shirtless cowboys could mean. Challenging, poetic films are a rare gem from Netflix.

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Dan Knighton

3.5何かに憑かれたようなカンバーバッチの眼差し

2021年11月23日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

1925年のアメリカ、モンタナ州で大牧場を支配しているのは、西部男のエッセンスをぎゅう詰めにしたようなマッチョで頑固なフィルだ。しかし、フィルにとって最も近しい存在だったはずの弟、ジョージが、食堂の主人、ローズと結婚することになり、兄弟の関係は軋み始め、やがて、とんでもない方向に展開していく。

フィルはその男性的な風貌や価値観とは裏腹に、実は東部出身のインテリで音楽の才能もあること、男らしさを強烈に発散している反面、ある秘密を隠していること、などが、ローズと、そして、彼女が連れてきたか細くて女性的な雰囲気を漂わせる息子、ピーターと出会ったことで、徐々に解き明かされていくのだ。

多少勿体ぶった描写はあるものの、話の展開はスリリングで心理サスペンスとして目が離せない緊張感が続く。マッチョの象徴だったフィルが少しずつ素顔のベールを脱いでいく一方で、ピーターが隠し持っていた気骨を徐々に露わにしていくプロセスは、何かが起きそうな気配がしてドキドキする。

ジェーン・カンピオンは今の時代に通じる男性性のまやかしを西部劇のフォーマットを使って訴えかけているようだ。でも、筆者は自分らしくない人生を選択してしまったフィルの悲劇性にも心を突かれた。演じるベネディクト・カンバーバッチが何かに憑かれたような男の眼差しをカメラに向かって投げかけ続けるからだ。最近のカンバーバッチは絶好調だが、本作はその中でもベストだろう。

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清藤秀人

3.5ストーリーは退屈、演技と間の使い方が絶妙

2024年10月11日
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知的

難しい

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かちかち映画速報

4.0一番恐ろしいのは…

2024年8月18日
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める

3.5どこまでも男くさい男の切な過ぎる秘めた想い

2024年8月8日
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鑑賞方法:VOD

第94回アカデミー賞最多ノミネート作品ということだが、なかなか観る機会がなく、ようやく鑑賞。
うーん、個人的にはちょっとこの重さは苦手ではあるが、広大な景色を惜しみなく映し出す映像と、そして何よりベネディクト・カンバーバッチの迫真の演技は心の奥深いところをガシッと掴んでくる。ベネディクト・カンバーバッチ演じるフィルの生き様は、荒々しくもとても繊細で、行き場のない切なさに胸が引き裂かれる想いだ。
本作が大々的に高評価されている所以はじゅうぶん理解できるのだが、様々な面においてとても残酷なストーリーともいえるゆえ、好みがハッキリわかれる作品ではあるだろう。

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いけい

3.5カンバーバッチは忙しい、色々な映画で引く手数多。

2024年6月22日
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鑑賞方法:映画館
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Mr.C.B.2

4.0☆☆☆★★★ ネタバレをする気はさらさらないのですが。この作品に限...

2024年3月21日
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☆☆☆★★★

ネタバレをする気はさらさらないのですが。この作品に限っては、何を書き込んでも。万が一、未見の人の目に止まってしまうと。感の鋭い人だと、何となく気が付いてしまう恐れがあるので。この先少しだけ行間を空ける事にします。

後数分で上映終了〜と言えるその直前まで…

「…これって一体なんだったんだ!」

真剣にそう思っていたその直後、画面に映った場面を見た瞬間に、、、

「嗚呼!そうゆうことだったのか〜」…と。

それまでの疑問点がそっくり氷解したのだった。

それにしても実に意地悪である。
何しろ一切の説明をしてくれないのだから。
本来ならば、登場人物達の台詞であり行動には、ある程度は場面場面での前後に、観客を意識しての多少なりの説明は必要であるのに…

それが一切ない為に。本編中の謎は、謎が謎を呼び、更なる謎が増幅する。
正直言って「う〜ん!映像や演技等、何から何でも良く出来てるのに何でこうも不親切なんだろうなあ〜!」

…と思っていたところでの出来事だっただけに本当にビックリした。

…と同時に「成る程!」と、一気に憑き物が落ちた。
もしも観客に説明的な台詞やショットを挿入してしまうと、この驚きには繋がらないのだな…と。

ほんの一瞬映るクローズアップであり、小道具等。如何にも「コレは何か理由が有って撮ってますよ!」…と言った編集のショットが一切ない。
もしもそれらが映る映像を、後1秒程度長めに編集していたとしたら…
途中で少しでも意味ありげなショットだと観客に意識されてしまったならば、最後に「そうだったのか〜!」と言った思いには至らなかったと思う。

…と書き込んでみたものの、「じゃあもう一度最初から」とはなかなかな行かないんですよねえ。
何しろ、鑑賞前は「何だか評判高いみたい。でもあんまり好きな監督じゃあないのが、、、」だっただけに💧
案の定鑑賞中は「どうなんだコレ!」と思う時間がかなり長かったのよねえ〜(´-`)

取り敢えずはジャンル分けをするとサスペンスにあたるのでしようね。
見た目だけだと西部劇の様に見えて、実はゲイ映画としての側面もあり。心理戦が前面に出た地味目なところも、大衆性に趣きを置く賞レース等ではどうなるのだろう?

2022年1月14日 キネマ旬報シアター/スクリーン1

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松井の天井直撃ホームラン

4.5母を守るために

2024年3月11日
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難しい

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sankou

2.5官能性と精神性の混濁が希薄でサスペンス風味も乏しく統一感のない作品

2024年1月29日
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『ピアノ・レッスン』とか『ある貴婦人の肖像』とか、カンピオン作品は官能性と精神性を混濁させた作風が好きなので、今回も期待して観た。

本作も官能性、特に男性フェロモンには事欠かず、精神性という面でもフィルのブロンコ・ヘンリー崇拝やフィルとピーターとの虚実混淆とした交流等がある。

とはいえ本作はわかりやす過ぎる。官能性と精神性の濃度が希薄なうえ、それらがはっきり区別され、単純なサスペンス映画と化している。ここには『ピアノ』のような言葉に出来ない雰囲気の素晴らしさ、濃密な何かが見られないのである。

その割にサスペンスの要素をぎりぎり塗り固めていくのではないし、モンタナの美しい自然、林に囲まれた静謐で小さな池やなだらかな丘陵の曲線を描くことで、逆に作品の統一感を殺ぎサスペンス風味を希薄にしている。

カンピオンは何を描きたかったんだろう? インタビューを読むと、「原作はトーマス・サベージが書いた同名小説。じわじわとした恐ろしさが迫り、観終わった後も強い余韻が残る優れた心理スリラーだ。原作小説を読んだ後、カンピオンも同じように感じたと、米ロサンゼルスで行われた会見で彼女は語った」というが、恐怖の前振りもろくになく、如何せんまったく怖くない。

また、キャラクター描出は相変わらず巧みだが、ジョージやローズは何のためにいるのかわからないくらい存在感が乏しい。
「読み終わった後も登場人物やテーマやディテールについて、いろいろ思い起こしては考えにふけってしまった。そのうちに、こんなに気に入っているのだから、自分で映画にするべきではないかと思うようになった」という。
意余って言葉足らず…か。いや、意そのものが足りなかったのではないか?

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徒然草枕

4.5観終わった後の余韻がすごい

2023年7月5日
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観終わった後に、あれはどういうことだったんだろうか?これはこういうことだったのか、いやこういう解釈もありえるな、など、再度最初から最後まで伏線を追い色々な解釈が頭を巡る、そういう作品が大好きだ。本作は、そういった意味で鑑賞後もしばらく作品の余韻にどっぷり浸って抜け出せない(いい意味で)。おかげで昨夜はあまりよく眠れなかった。
ベネディクト・カンバーバッチ演じるフィルは、その言動から誰がどう見ても男臭い粗野で野蛮な生粋のカウボーイ。実家の牧場経営に生涯を捧げるこの田舎のカウボーイは、実はイエール大卒の秀才でもある。弟ジョージの妻ローズに憎悪とも嫉妬ともいえる複雑な感情をあらわにし、ローズの連れ子ピーターとの間で少しずつ発展する関係のなかで、徐々にフィルのもう一つの面が姿を現してくる。威圧的な外面、精緻な頭脳、誰にも見せていない内面。複雑なこの人物、ものすごい難しい役のはずだが、カンバーバッチが流石すぎる演技で圧倒してくれた。本当に素晴らしい役者。
そして、ピーター役のコディ・スミット=マクフィーが、これまた引けを取らない演技を見せてくれている。登場はヒョロヒョロで弱々しい印象だが、実は彼の亡き父が言ったように「強すぎる」魂を秘めていた。そしてこの物語の最後をがっつりもっていくわけだが、ラストシーンの彼の微笑とともに冒頭のナレーションが頭をよぎり、ああやはり彼は強かったのだ、となんとも言えない感情に浸りながらこの作品を観終えた。ピーターが一本の煙草をフィルと分け合い吸っているときの妖艶な表情が忘れられない。
未だに不思議なのは、ピーターが目的を果たせた過程に、いくつかの偶然が重なっていた
ようにみえたこと。この偶然が無ければ、そもそもどうやって目的を果たそうと考えていたのだろうか?それとも、偶然ではなくピーターの策略で起きたものだったのだろうか(でもどうやって)?わからない、、、でもわからないから、面白い。
久しぶりに素晴らしいヒューマンドラマに出会うことが出来た。

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Ran

4.0ラスト1分でガラッとひっくり返るめちゃくちゃ怖い西部劇。

2023年3月2日
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Y.タッカー

4.0人間関係に焦点を当てたサスペンス

2023年2月27日
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マンダ

3.5フィル vs ローズとピーター

2023年1月9日
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琥珀糖

4.0結末に呆然

2022年9月14日
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淡々と進んでいく物語に苦いスパイスを効かせ
カンバーバッチの陰のある演技に魅了されました。
どのような結末に持っていくのかが気になったのですが
まさかの結末に呆然としてしまいました。

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tom

2.0ドラマ映画を好んでみている人  考察が好きな人向けの映画

2022年7月26日
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事前情報を仕入れずにネットフリックスにて鑑賞。

映像一つ一つはなんとなく分かる→解説ブログ「なるほどそうだったのか !」となるので

繰り返し見ると理解できるんじゃないかな……
(この映画を二回も見る気にはなれないけれど……)

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あおみず

4.0ベネディクト・カンバーバッチ

2022年6月24日
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2022年6月24日
映画 #パワー・オブ・ザ・ドッグ (2021年)鑑賞

西部劇でありながらテーマは現代的なこともあり、見終わったあとの満足感は高かった

女性監督が描いていることを強調すべきではないのだろうな

良作で、オススメです

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とし