「痛快なサスペンスファンタジー」モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン kozukaさんの映画レビュー(感想・評価)
痛快なサスペンスファンタジー
超人的な能力を得た少女がニューオリンズの街を彷徨う。
超能力少女モナ・リザを演じるのは村上春樹の「納屋を焼く」を映画化した韓国映画「バーニング」でデビューし注目されたチョン・ジョンソ。
彼女が無垢な少女モナ・リザを魅力的に演じている。
12年間精神科病院に隔離されていたモナ・リザが赤い月の夜に人の行動を操れる能力を得て病院から脱走する。
ニューオリンズの街にたどり着いたモナ・リザはシングルマザーのポニー・ベル(ケイト・ハドソン)に出会い、犯罪の手助けをしてしまう。
この犯罪を追う警察官のハロルド(クレイグ・ロビンソン)から逃げる2人の闘争劇が繰り広げられる。
12年の間幽閉されていた為か、モナ・リザは幼児がそのまま少女になったような無垢で言葉少な。
シングルマザーのボールダンサーに学校に馴染めない息子、街でたむろする不良、こうした訳ありな人たちとの出会いで少女は成長していく。
こうした登場人物が皆魅力的で物語に引き込まれていく。
とりわけ少年とのエピソードが出色。
監督は新人で今作が長編3作目のアナ・リリ・アミリプール。
ミュージシャンでもあるという監督の音楽センスが抜群なのと、スナック菓子やコーラなどの小道具の使い方も洒落ている。
何といっても舞台であるニューオリンズの街が魅力的に描かれていて演出も痛快。
モナ・リザははたして逃げ切れるのか。
M様
共感、コメントありがとうございます。
また、ぼくの他のレビューにもたくさん共感いただきありがとうございます。
この映画、とても好きな映画なのに共感がなく、みんな見てないのかな、残念だなと思っていました。
主演の韓国の女優さんはすごくよくて、今後も注目ですね。
続編あるなら、楽しみです!