「卵巣で感じとるそうです」モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
卵巣で感じとるそうです
ベッドの拘束帯を外して拘束衣のまま床に横たわっているなま足にまずは釘付け。
精神病院の特別警戒病棟に収監されている設定。ある満月の晩に超能力を得て、看護師を襲って脱獄し、ニューオーリンズの街へ。
モナ・リザ・リー。
黒髪匂うアジア系の切れ長の目の女。
村上春樹の納屋を焼くを原作とするイ・チャンドンの映画バーニングで有名になったチョン・ジョンソ。
その超能力は自分の自由を脅かすものや自分を口汚くののしったり、不快にさせたものに対し、自損行為を行うように相手をコントロールするもの。ご機嫌を損ねたらアウト。
月に代わってお仕置きされちゃう。
卵巣で感じとるらしいです。
月のものですな。
ブラッディフルムーン殺法。
円月殺法か!
監督は47歳のイラン系アメリカ人の女性。
おお。女性の感性を感じました。
次世代のタランティーノと呼ばれているということは日本のアニメや時代劇通かもね。
彼女を家に匿って、超能力を利用して小賢しい金稼ぎするシングルマザーのストリッパー役はベテラン女優のケイト・ハドソン。
絵の上手な9歳ぐらいの頭のいい可愛い子役の少年がクライマックスでとっさにニクいことするんです。ウルウル。
お姉ちゃんにしがみついて泣く。
ちょっとうらやましかった。
ストーリーがなかなか新鮮。
人情話。時代劇風じゃありませんか。
はじめてのフライト。
自由への旅立ち。
モナ・リザを追う黒人警官役はセス・ローゲン派のコメディアンのグレイグ・ロビンソン。こちらもいい味出していました。
あのお菓子はチーズ味のカールみたいだったような。
おまけのおみくじみたいな紙に書かれてあった言葉。
見逃してあげて吉ってことですな。
深追いは凶でしたね。
コメントありがとうございます。
起源が日本にあったのは自分も知らなかったので勉強になりました。
女性監督のセンスを感じる楽しい映画でしたね!卵巣で感じ取るフレーズ思い出して、また観たくなりましたねぇ~