「カテゴライズ出来ないタイプの不思議な映画」モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
カテゴライズ出来ないタイプの不思議な映画
何を伝えたいのか、何を見せたいのかまったくわからないが、変なパワーみたいなものは伝わった気がする。
主人公の女優さんの噛みつきそうな目つきと唯一?メジャー俳優ケイト・ハドソンのビッチぶりがニューオリンズ(=映画自体)の雰囲気を一発で物語っており、キャスティング時点で勝ちが決まったような作品。
あんなヤバそうな女の子にクールな服!とか言って無償でビールとコンバースを譲り、ニューオリンズまでの行き方を教えてあげる連中や、髪切ったり食事作ったり面倒を見たうえに逃亡まで手助けしたファズなど、ヤバい奴らにとっては逆に住みやすいと言うのもニューオリンズの別の魅力なのだろうか。
ファズはイカつい身体とネオンカラーのTシャツに聴いてる音楽とのギャップがハマりにハマっており、別れ際の「続編で会おう」にはメチャクチャ痺れた。
音楽と映像と暴力をオシャレにみせる映画は基本大好物だが、それにサイキックというスパイスが少しだけ加わった事で一風変わった雰囲気を感じさせてくれ凄く楽しんで観ることができた。
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