劇場公開日 2022年11月3日

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パラレル・マザーズのレビュー・感想・評価

全94件中、21~40件目を表示

2.5フランコとの関係性

2023年2月5日
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わざわざ遠征。
結構パンパンに近い印象で何でこんな入ってるのかなーと思いながらも鑑賞(曜日の特化料金だからかな)

内容的には何で内戦を絡めたのかは、自分の感性からはよく理解出来なかった。
以上です。

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雨の夜はヤバイゼ

3.5運命に翻弄される女性たちの悲しみ

2023年1月25日
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 赤ん坊を取り違えた二人のシングルマザーの数奇な運命をスペイン内乱の歴史を交えて描いた作品。

 監督、脚本はペドロ・アルモドヴァル。かつてのキッチュな露悪趣味を封印し、今や完全にベテランの貫禄で堅牢な手腕を発揮している作家だけに今回も安定した力量を見せている。

 まず何と言っても、服飾や小物、内装を含め、スタイリッシュにコントロールされた色彩感性は相変わらず素晴らしい。
 また、部屋のドアを介した時制の切り替えにも唸らされた。こうした意表を突いたテクニカルな演出は氏の作品では珍しいのではないだろうか。新鮮に思えた。

 一方、物語も二人のシングルマザー、ジャニスとアナの関係を軸にスリリングに展開されており、最後まで面白く観ることが出来た。すでに予告編でネタバレされているが、赤ん坊の取り違えを物語のフックにしながら、ジャニスとアナの運命がドラマチックに筆致されている。

 ちなみに、赤ん坊の取り違えと言えば、是枝裕和監督の「そして父になる」や、イスラエルを舞台にした「もうひとりの息子」といった作品が思い出される。現実的にはありえなさそうな話であるが、映画としてみれば非常に面白い”仕掛け”のように思う。この手の問題は夫々の家族がどのように解決していくか…という所が見所なわけだが、今回も正にそこがクライマックスとなっている。

 ただ、本作は終盤にかけて物語が若干予想外の方向へと進んでいき、これには正直少し戸惑いを覚えた。
 運命に翻弄された女性の悲劇を、過去の<死>と現在の<生>を対比させることによって表現したかったのかもしれない。その作劇的な狙いは理解できるのだが、そうであればこの結末に持って行くための”お膳立て”は周到に積み上げるべきだったのではないだろうか。やや取って付けたように思えてならない。

 尚、今回のドラマはスペイン内戦の歴史を知らないとピンと来ない人も多いかもしれない。できれば、そのあたりの歴史的背景を頭に入れてから観た方が理解しやすいだろう。

 キャストでは、ジャニスを演じたペネロペ・クルスの好演が素晴らしかった。特に、終盤の憔悴の表情に見応えを感じた。
 また、アナ役の女優も独特の中性的なルックスが上手くハマっていたように思う。

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ありの

2.5お気楽極楽留学生

2023年1月13日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

赤ちゃん取り違えのストーリーと人種迫害らしきことを訴える話。
2つのテーマを繋げているが、やや遠いようにも思われる。

良い点
・食べ物

悪い点
・さほどひそかな鑑定ではない

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猪古都

3.0スペイン内戦

2022年12月31日
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悲しい

この映画で初めて知りました
自分の国の歴史を、特に近代史を知ることの大切さに改めて気づかされた作品でした
内戦自体は出てこないけど、国を二分するほどの戦争があったことを知ってから観ると、また見方が変わるかなと思いました。

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たー

4.0血に纏わる映画

2022年12月19日
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鑑賞方法:映画館

スペイン内戦で殺された祖父の遺骨の発掘に80年という歳月をも超えて拘るジェーン(ベネロペ・クルス)は娘を取り違えられたシングルマザーでもある。どちらも血に纏わる問題である。
赤ちゃんの取り違えでは、取り違えられた相方の若い母親アナとの関わり、やりとりがいろいろなことを考えさせられる。アナの行動は若さゆえか、国民性の違いか分からないけど、ジェーンに対する気遣いがなく、直接的に怒りを表現していたのには驚かされた。しかし、すぐに和解し、よい人間関係を回復できたのは見習うべきなんだろうなと感じた。日本人だったらあのように振る舞えるか、あるいはわだかまりなく関係を修復できるだろうかと考えながら観てました。遺骨の回収、ジェーンとアナ、ジェーンとアルトゥロとの関係を含め、題材は重いものの、ハッピーエンドの楽しい映画でした。
アルモドバル監督の撮る映像は、どれも vivid な Color が美しい。この映画も例外ではなく、とりわけ血を意識してか、赤の美しさが印象的でした。

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ゆみあり

3.5DNAと愛情の狭間で。

2022年12月15日
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産院での取り違えものは数あれど「取り違え先の母親に出会えたときにはそちらの子(自分の実子であったはずの子)は亡くなっていた」という何重にも辛い状況を描いた作品。
死のショックと、この子(本当は相手の女性の実子)まで手放せるのか…重い設定ながら納得いくラストまで描き切った。

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mami

3.0写真家のジャニス(ペネロペ・クルス)は、故郷の村にあるスペイン内戦...

2022年12月5日
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りゃんひさ

3.5血の繋がりか、親の愛か

2022年12月5日
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ひでぼー

3.0わかんない。

2022年12月1日
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chitto

4.5血筋が大事。

2022年11月29日
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悲しい

怖い

自分と同じ日に出産をした若い母親アナの子供と自分の子供が取り違えられたことを知りつつ、それを隠しながら若い母親と共同生活を送る話。

今作、今の映画には珍しくめちゃくちゃ血の繋がりを大事にする映画。単純に取り違えられた子供をどうする?という話だけでなく、やたら子供が誰に似てるか気にする登場人物達や(ほぼレイプなのにその中から誰に似てるか探すのはちょっとさすがに引いた)、自分の本当の子供だとわかった瞬間あっさり連れて帰りやがるアナ。

さらに、毒親でも母親との繋がりを途絶えさせないようにアナに説得する主人公など、血の繋がり否定派な私にとってはちょっと合わない部分もあった。

でも、ここまで血縁にこだわるのは根底に内紛によって無惨な死を遂げた先祖に対する思いがあるから。劇中に出てくる曾祖父や祖父の骨を探している人々は皆、当時幼かったのでほぼ神話のような人から聞いた家族の話を家族の思い出として大事にしている。

この人達と、家族との関係が上手くいっていないアナや子供のルーツを隠そうとする主人公が対比されてるのかなぁ。自分も実の親とはほぼまともな会話がないからね、反省したよ、少しはね。

自分の血筋から目を背けることは決して許されない、という強いメッセージが赤色で強調されてるけど、今年公開された、血筋を否定してる『ハウス・オブ・グッチ』とは真逆の使い方で面白かった。

重い話でもあるけど、普通にスペインの裕福な暮らしが見てて楽しかった。そして主人公イケすぎ。基本的にずっと股開いてる座り方なのもかっこよかったし、私には好意的に映った。

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せつこん

ジャニスの部屋に住みたい

2022年11月29日
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映画の登場人物に正しさを求めてもしょうがないんだけど、アナにイライラする! 妊娠する顛末もそりゃ男どもが最低最悪だけどもう少しだけ賢明になれなかったのかと思ってしまうし、芋の皮むきができないって言い出すのいくら10代でもちょっと引くし、ジャニスを責めるのは意味が分からん。この私が、ペネロペ・クルスと美形女子の百合要素を楽しめないって相当だよ……(演じたミレナ・スミットは初めて観たけど素敵)。

それにしてもペネロペは今回もかわいいなー。綺麗な顔してるなー。ペネロペの顔見てるだけで2時間もつ。ルッキズムのそしりは甘んじて受ける。あとジャニスの部屋や服がとてもいい。アパレル系のカメラマン設定だから遠慮なくおしゃれ。

スペイン内戦のことは記憶からすっかり抜け落ちていたけど、極右のファランヘ党が反乱を起こして勝ってしまい、フランシスコ・フランコの独裁政治が始まったやつね。なるほど。

と復習してみたところで、祖父や曾祖父の魂を安んじることと、生まれてきた(くる)子どもと未来を生きることと、どっちも大切だね的なプロット、やっぱりちょっと粗いなあという印象にはなる。

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デブリ

5.0歴史と向き合う

2022年11月27日
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序盤の状況説明のスピーディーな鮮やかさと展開、終盤の転調と脚本が巧みだなあと思った。

アルモドバルは今までもスペイン内戦を必ず仄めかしてきたけど、今回はより直接的に描く。そういうことかーと思って、過去作も見返したくなった。直接的な同性愛描写は珍しいのでは。

母性礼賛ではなく、父親の不在、不在の裏にある歴史。子供より夢を優先する母性の薄い母も断罪することなく受け入れる。母と娘のように料理を教える。

ガラガラ、義眼、指輪、写真、そこにいた証。

50代のペネロペが30代を演じているけど違和感なし。タバコを吸う姿がかっこいい。人参を切るのが下手。

演劇をやるには金持ちに見えすぎるというセリフは笑った。

私も自国の歴史と向き合う頃なのかもしれないと思った。でもどうやって?

中庭のある家に住みたい。

いつも通りファッションもインテリアも素敵なのだけど、アナがスポーティな格好をしていてフレッシュだった。

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hyvaayota26

4.0理論的に間違っていても、人間的に正し選択がもたらす何か。

2022年11月27日
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アルモドバルは好きな監督の一人。
タイトルを見ただけで期待値マックスです。

見始めてすぐ、これって関係性(の変化)に焦点を当てて観るのが良いのかな?と思った。
関係性に注意して観てみると、とてもスリリングだし、感情を揺さぶられます。

理論的には間違っているかもしれないけれど、人間的には(そして状況的にも)正しい選択をする。
そしてその選択が、時間が経つほどに深い影響を与えてしまうことを予感しながら、俯瞰している。
赤ちゃん、母、おばあさん、と続いて、俯瞰的な位置で見ている自分も、なんとなく母的な気持ちで見てしまう(男性ですが)。

これは期待値を軽く超えてきたな、と思っていたら、終盤になって登場人物が増えてしまった。

人物が増え、展開も早くて、関係性で見たくても追いつかなくなってしまった。
そして映画が終わってしまった。

体感では45分くらいの短さ。
集中してみることができたにしても、あっという間でびっくりした。
面白さを言葉にできないのがもどかしい。
今までアルモドバル作品の見方を間違っていたかもしれないと、自問自答しています。

終盤についてはいずれまた見直さねばと思います。
すごい映画だった。
終盤が理解できていたら、満点だったのに、悔しい!

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凪

5.0圧倒的感動で迷いなく今年のNO.1に、やっと巡り会えた喜び。過去・現在・未来と、父や夫のいないパラレル・マザー達の繋がりを通して紡がれる愛と家族の物語。

2022年11月27日
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鑑賞方法:映画館

①ペドロ・アルモドバルは既に現代映画界の名匠だが、この映画で本当の巨匠になったように思う。
②映画の外枠として、スペイン内戦で殺された祖父や曾祖父の遺骨を発掘することを願う女達と遺骨がやっと発掘される話が、ブックエンドの様な形で真ん中の様々な母達・女達の物語を挟んでいる。
これにより、これまでの豊穣ではあったがどちらかと言えばパーソナルな話を描いてきたアルモドバルの映画の世界が更に拡がった。
戦争で夫や父を失った妻や娘の物語は、スペイン内戦にとどまらず世界共通の悲劇であり、現在進行中の悲劇でもあるからだ。
一国の独特な歴史の悲劇を描きながらそれがユニバーサルな視点を持ち得るという好例である。
日本も決して他人事ではない。私の母方の大叔父もインパール作戦でインドのアッサムで戦死し(餓死だったらしい)未だに遺骨を捜せない。捜そうにも未だに現地に日本人が入れないから仕方ないが(イギリス兵の墓地はあるのに)、大叔父の家族も四散してしまいほぼ忘却の彼方である。
それでも、南洋の島々では引き続き遺骨探しは続けられているし、世界の他の場所でも行われているだろう。非業に亡くなった家族を骨になっても引き取りたい、家族と同じ墓に葬ってあげたい、という想いは世界共通、人類共通のものなのだろう。
私は世間の人々ほど家族に拘泥しない人間だが(だから結婚しない。でも人生の大半を家族に尽くしてきたので世間からは良い息子だと評されている。世間ってチョロいとは思わないけれど)、そういう想いを軽んじるほど唐変木ではない。
③この映画に登場する女達も父、祖父、曾祖父の遺骨を何とか家族の墓に埋葬したいと願い、ラストやっと掘り出された骸骨たちとそれを感極まって眺める女達の姿は胸が震えるほど感動的である。
劇中ジャニスがアナに“自分の国の歴史くらい知りなさい”という台詞は今の日本でも耳が痛いのではないだろうか。
④間に挟まれた映画の本筋では夫や父のいない様々な女達・母達の物語―これまでのペドロ・アルモドバルの映画で描かれてきた母と娘、女達の物語の変奏曲―が奏でられていく。
中心となる嬰児取り違えは山口百恵の『赤いシリーズ』じゃあるまいし、2020年代ではちょっと無理気味な設定かとそこが気になったが(映画の大きな瑕疵になる程では無いが)、そう言えば我が日本でも数年前に公開された『そして父になる』も嬰児取り違えがテーマだったなぁ、と。この映画を観たことほぼ忘れてたが、それ程古いテーマでもないらしい。
④これまで数々のアルモドバル監督の映画で好演・名演を見せてきたペネロペ・クルスがここでも圧倒的な名演である。
予想外の妊娠ながら(避妊はしなかった?)40になる前に母になりたいという考えから(母になるという想いはそれ程強いものなのか残念ながら男の私にはよくわからないが)シングルマザーの道を選ぶが、生物学上の筈の父親の一言から疑惑が湧き、DNA鑑定の結果自分の娘だと思っていた赤ん坊は血が繋がっていないことが判った時のショック。もしかしたら自分の本当の娘かも知れない赤ん坊の死を知った時のショック。真実をなかなかアナに告げられない葛藤(もう一人の娘も失うかも知れない恐れ)。アナへの愛しさと羨ましさとが混ざった複雑な思い。

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もーさん

3.5血脈

2022年11月25日
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悲しい

難しい

幸せ

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アプソ

3.0ひとことReview!

2022年11月24日
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悲しい

知的

難しい

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極東新天地

3.0無知は恥ずかしい

2022年11月23日
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泣ける

難しい

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みき

4.0スペイン巨匠監督が紡ぐ"現実に向き合う女たち"が死者と対話する映画

2022年11月22日
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 仕事で出会った一夜限りの関係の男性との子を身籠り年齢に鑑みてこれが母になる最後のチャンスと産み育てる決意をした女性と、クラスメイトの少年たちからの集団レイプによって身籠った子を悩んだ末に両親の反対も押し切って生かす決断をした少女、この二人のシングルマザーが見舞われる我が子の取り違えとそれに対する真実の希求の物語です。
 こうした己の都合とモラルとの相克はドラマになり易く、おそらくは邦画や他の地域の洋画であれば、そのままジャニスが口を噤んでセシリアが大きくなってから真実が明るみに出る、あるいは真実に気付いたアナの口を封じようとジャニスが彼女を殺めてしまう…といった、いわば"秘する"ことによるドラマ作りの方向に流れるハズです。
 しかしながら本作では主人公のみならず他の登場人物全てが、まるで真実を奉じることあるいは己に正直であることを至上命題にして生きているかのようです。
 そこには「過去を忘れて(即ち、真実から目を背けて)未来には進めない」という監督の強烈なメッセージがあり、スペインがフランコ政権から民主化へ移行するなかで起こった反権威的な音楽・絵画・映像などの芸術活動に加わった70年代の過去からの自身の一貫したスタンスの顕れのようです。
 主人公だけならまだしも登場人物みんなに己の信条を代弁させるのはフィクション作品としてはやりすぎな気もしましたが、だからこその力強い作品に仕上がっている、ということは言えるでしょう。

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O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)

5.0アルモドバルが次のステージへ

2022年11月21日
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前作ペインアンドグローリーが自叙伝的な内容でしかも出来が良すぎて、もうこれで映画製作を終わりにしようとしてるのではと不安だったけど、また次のステージへとあがったんですね。彼の定番テーマ「母親」を描きつつ、そしてそれは物語として十分素晴らしいうえに、解決していない問題を世界に知らせる役割まで負っている。ただ日本人にはスペイン内戦てあまりにも関わりがなくて興味を持ってもらえないかも。

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三毛猫泣太郎

4.0待望のアルモドバル監督、新作!

2022年11月20日
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新作が待ち遠しい監督のうちの一人。リアルタイムで鑑賞できることに感謝です。

予告編で、赤ん坊取り違えストーリーなんだな、と思ってましたが、意外とそこはあっさり進んで(え?それでいいの?って感じはありつつ‥)スペイン内戦にまつわるストーリーに続く。

まとまりが悪い感じもありつつ、オープニングからグイグイ進んでいくし、飽きずに最後まで魅せられました。

アルモドバル監督の映像美、衣装やインテリアが美しく、色彩豊かで、それだけで、もう最高に満足です。ペネロペも、いい感じで貫禄みせつつ、可愛さも健在。素敵でした♪

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Sakiko