「理論的に間違っていても、人間的に正し選択がもたらす何か。」パラレル・マザーズ 凪さんの映画レビュー(感想・評価)
理論的に間違っていても、人間的に正し選択がもたらす何か。
アルモドバルは好きな監督の一人。
タイトルを見ただけで期待値マックスです。
見始めてすぐ、これって関係性(の変化)に焦点を当てて観るのが良いのかな?と思った。
関係性に注意して観てみると、とてもスリリングだし、感情を揺さぶられます。
理論的には間違っているかもしれないけれど、人間的には(そして状況的にも)正しい選択をする。
そしてその選択が、時間が経つほどに深い影響を与えてしまうことを予感しながら、俯瞰している。
赤ちゃん、母、おばあさん、と続いて、俯瞰的な位置で見ている自分も、なんとなく母的な気持ちで見てしまう(男性ですが)。
これは期待値を軽く超えてきたな、と思っていたら、終盤になって登場人物が増えてしまった。
人物が増え、展開も早くて、関係性で見たくても追いつかなくなってしまった。
そして映画が終わってしまった。
体感では45分くらいの短さ。
集中してみることができたにしても、あっという間でびっくりした。
面白さを言葉にできないのがもどかしい。
今までアルモドバル作品の見方を間違っていたかもしれないと、自問自答しています。
終盤についてはいずれまた見直さねばと思います。
すごい映画だった。
終盤が理解できていたら、満点だったのに、悔しい!
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