「シングンマザー、子供の取り違え、スペイン内線…少し焦点がぼやけた感があるが、色彩はあざやかで美しい。」パラレル・マザーズ caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
シングンマザー、子供の取り違え、スペイン内線…少し焦点がぼやけた感があるが、色彩はあざやかで美しい。
前半と後半の映画のコンセプトが異なっている。
前半は2人のシングンマザーの子供が取り違えられたことによる様々なドラマを描き、後半はスペイン内線の話だと思うが、歴史問題へと踏み込んでいく。
全編を通じて言えるのは、ペドロ・アルモドバル監督の特徴とも言える鮮やかな色彩感覚が独特の映像美を創り出している。
ただ、埋められた遺骨を掘り起こす後半のストーリーは、別の映画で表現した方が良かったのではないだろうか。
ラストシーンは別の映画のように思えた。
子供の取り違えによる二人の女性の葛藤を描き、90分の映画であれば、ペネロペ・クルスの演技も含め、おもしろい作品だったように思える。
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