ある男のレビュー・感想・評価
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ミステリーとかサスペンスとか系かと思ったら 実は純愛物語? 丁寧に...
ミステリーとかサスペンスとか系かと思ったら
実は純愛物語?
丁寧に作り上げられたイメージを受けた
独特なカメラワークを含めて
また見たくなる作品でした
キャスティングも良かった
素晴らしいストーリーと出演者の演技が堪能出来た
里枝(安藤サクラ)は離婚後に息子を連れて故郷へ帰り、やがて出会った大祐(窪田正孝)と再婚し、新たに生まれた娘と4人で幸せな家庭を築いていた。だが、大祐は仕事中の事故で亡くなってしまった。その一周忌に、長年疎遠になっていた大祐の兄に来てもらったところ、遺影に写っているのは大祐ではないと言われ、愛したはずの夫が全くの別人だったことが判明したのだった。そのため、里枝は以前離婚の際世話になった弁護士の城戸(妻夫木聡)に大佑の身元調査を依頼した。城戸は男の正体を調べていく中で様々な人物と出会い、真実をみつけていく、という話。
大佑は誰なんだろうという疑問に城戸の調査の面白さ、過去を調べるにつれわかってくる真実に深みが有って良かった。
調査の中に出会う清野菜名、河合優実も良かったし、詐欺師で服役中の柄本明のいやらしさ、もさすがだった。
弁護士の城戸もルーツに公にしたくない秘密が有ったり、妻にも秘密が有ったりするのも面白かった。
もちろん、妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝の3人は素晴らしかったし、特に窪田のボクサー姿は体の鍛え方も凄かった。
里枝が前夫との息子と真剣に話をするシーンはグッと引き込まれた。あんなお母さん、いいなぁ、って思う。
人それぞれ、事情や人に言えない秘密があり、その葛藤を堪能できる素晴らしい作品です。
「ある男」というタイトルをずっと回収し続ける映画
上映開始から観終わった今も、ずっとどきどきしているんですよ。私は映画が大好き過ぎて、どれだけ大好きかと言うと、映画を擬人化するとして、映画が恋人だとしたら、私の愛が重た過ぎて多分半年も経たないうちにフられるでしょうなというぐらい、とても重たい愛が出て来てしまうぐらい好きで…。でもそれは勿論、例えば男好きな人が、男なら誰でも好き〜という訳じゃないのと一緒で、映画の中でも、好き・嫌いが勿論あります。
で、本題に入りますと、「ある男」はもう、それは本当にもう、がっつり好きでした。大好きです。多分初めて知ったばっかりなのにもう重た愛が発動しております。で、今どきどきしているという訳です。(何じゃそりゃと思う人いるかもしれませんが、人が、好きになる人それぞれ好みがあるように、映画も人それぞれなのでご了承を)
石川慶監督始めとした製作陣&俳優陣の方たち…全ての人が素晴らしい一本の作品を作ってる事に、脱帽しかないのですが、そんな敬意を忘れてしまうぐらい没頭して観てたなあ。映画っつーのはこうも丁寧に作れるものなんですね…作った事は無いので分からないけど、なんか丁寧な伝統芸能の技を観てる感覚と近いぐらいの作品だったよ。丁寧の種別で言うと、凄腕の料理人が、人間が食べる為に殺した生き物を、死を無駄にしない為にも骨から毛から余すとこなく美味しく料理する、あの丁寧さに酷似しています。
予告編を観ている人は何となくのストーリーが分かると思いますが、愛していたはずの夫が、亡くなった後、違う人間の名を名乗っていた事が発覚して、弁護士に調べてもらう…というお話です。私はこの手のストーリーは正直あまりそそられないっちゃそそられないのですがね、上映開始直前まで、まだ終わってない仕事を置いて会社を後にしたのを若干そわそわ負い目を感じてたのですが、始まった瞬間一目惚れした時みたいに没頭も没頭してしまいましたよ。いやあ…丁寧だなあ…とても丁寧に作られているし、開始数秒で心掴んでくるよね。一人一人の人間が、登場人物が、嘘が無いというか…演技って所謂虚構のはずなのに、この作品に出て来る人達は全員その登場人物の生い立ちを生きてて、まじで感動した。職人技ってこの事なのかな。
妻夫木聡…優しい人間を演じたら右に出る者がいないくらいピカイチなのに、優しさの中にある自己嫌悪やトラウマや罪悪感を垣間見せるのを演じさせてもピカイチですね。かっこ良い。
安藤サクラ…安藤サクラが流してる涙と同じ分量の涙を、劇場で流しました。母として強く生きる姿も、子供も含めた周りの人に少し寄りかかる(頼りにする)姿も、全てが愛おしかった。抱きしめたくなる人を演じていた。かっこ良い。
窪田正孝…元々、影のある人間やストイックな人間を演じるのがとても上手い俳優さんだとは思っていたし、「ふがいない僕は空を見た」で初めて観てからずっと我々を裏切らず真っ直ぐな演技と如実に年々凄く良くなる繊細な演技を見せてくれて…。かっこ良い。
清野菜々…相変わらずこの人も嘘が無い演技が上手いなあ。笑っているのに、笑顔を随時見せるのに、興味深々にチャレンジしたりするのに、心の奥底で本当は、寂しい、悲しい、逢いたい、という気持ちをひた隠しにしている役。顔いっぱいの笑顔なのにふいに見せる、隠している部分が見えてしまう時、こちらは彼女の何倍も泣いてしまったよ。涙を溜める瞳が多分一生心から離れないと思う。かっこ良い。
仲野太賀…数秒でこちらに色んな過去や想いを伝えてくれる演技をするのは神の領域だよ…。さすが石井裕也監督に、日本では数少ない、「その人自体がもう映画」と言わしめた人だね。かっこ良い。
柄本明…ここ最近の柄本明の中でいちばん好きでした。勿論ベテランもベテランなんだからそりゃ上手いよ。しかしこの作品の柄本明は誰もが惚れ直す柄本明だった。妻夫木演じる弁護士との掛け合いのシーン最高。掛け合い方…数秒の狂いも無いのに一切わざとらしさ無しのやつ。これも職人技なのか、それとも映画の神降臨なのか…。かっこ良い。
一人一人への想いを書いていると多分今日眠れなくなってしまうので自分の健康面を考えて一人一人への想いは一旦終わりにして…。
この作品のいいなと思うところは、俳優陣の演技力をひたすらに信じているところだけじゃなく、ちゃんと見た目や中身を取り入れた、言わばもはや当てがきなんじゃ?と思われるような脚本なところ。簡単に言えば、映画は、現実を描いているようで、普通の生活じゃ考えられないとても綺麗な男性女性が揃えられて観せてくる作品物なんだから、観ているこっち側としては【登場人物達はストーリー内容を真剣な顔で演じてはいるけどさ…その前に、「わーイケメンだな!」「うお美少女きた」とか、一発目でまず思うよね…?人間なんだから…】という違和感を抱えて観ることには多からず少なからずあるんだけど、この作品は大袈裟ではないがそれをきちんと出してくれててそこも無茶苦茶魅力的だなと思った。そこ凄く好きなポイント。観たら分かるのでそれを是非感じて欲しいです。
そして、人が生きてく中で、日々の生活やニュース番組や記事を読んで感じる、差別・偏見などの嫌〜な気持ちになる事を練り込んで、生々しい「人間の嫌な部分」とそこから生まれる「違和感」「事件」「展開」から、すーっと心に響く「感動」「涙」「人間愛」を、余す事無く、かと言って押し付けがましくも無く自然な感じに私の心に届けてくれるところもかなり好きでした。
あともうひとつ、アートとかアート系な何かと言うものは私が言えた筋合い無いのですが…冒頭と終わり方、最高過ぎでしょう。鳥肌立っちゃったよ。ある種冒頭から最後の最後まで、ずっとこの作品名の「ある男」というタイトルを回収して回収して、ある男を表現し続けているんだね、この作品は映画は。ストーリーも何もかも感動に次ぐ感動なんですが、ここもですか…(帽子で換算すれば約5000くらい脱帽してるはず)ってもう、感動に対して感動疲労(造語)した困憊な私でした。
これ観た後、色んな場面を思い出すだけで思い出し泣きします。というか、タイトルを思うだけで思い出し泣きします。
あーほんと面白かったな。出来るなら、劇場内で一緒に観ていた人達全員とハイタッチして劇場を後にしたかったぐらい面白かったな。最高の夜ってのはこの事ですよ。今夜も自分の激重な愛に自分でひいております…。感想終わり。
よく見えない。釈然としない。
最後、城戸がバーで自身の人生であるかのように偽って話した内容は、原誠の第二の人生、「谷口大佑」としての人生だった。谷口の人生を継ぎ、谷口として生きた人生を尊重するような言葉に思えた。偽りの人生だが、幸福に満ちた彼の約4年間を肯定し、讃えているかのようだった。少々難解な本作の着地点としては、かなり鮮やかに思えた。一方で、いきなり城戸が原の人生を語る描写は、とても暗示的かつ婉曲的で、観客を混乱させるものだ。本作において、あらゆる描写は直接物事を言い表さない。常に暗示的で、時にはメタファーとして、物語の行方をくらませる。
故に本作は、どうも主題の掴めない物語だったと思う。自身のバックグラウンドに悩まされる者たちが、名前を変え、別の人の人生を歩む。そんな姿に、城戸は「在日」というレッテルを貼られる自身の境遇を重ねる。だが、そんな彼の心象描写も少なく、彼がどうしてそれほどまで悩み、何に思い至ったのか、一貫して晒されることはなかった。思えば、城戸だけでなく他の人物も、感情が露わになることはあっても、どの感情もその出どころはいつも分からなかった。だからなのだろう。誰かに同情することも、誰かに惹かれることもなかったように思う。
結局は「名前に囚われるな」とか、「名前なんて関係ない」みたいな主題なのだろうと思うが、やはりどこか空虚だ。もしかしたら、身構えすぎていたのかもしれないと思う。複雑に見えた構成だが、実はもっと単純で、難解なミステリーではない。目を向けるべきは、谷口大佑の正体ではなく、それにつながる語りであり、作中に散りばめられた社会的な問いかけだ。「死刑囚は変われる」「死刑囚の息子は死刑囚の息子なのだ」「また苗字が変わるの?」他にも色々あった気がするが覚えていない。物語の結尾に結びつくような結びつかないような、そんな多くの語りが本作ではたくさん見られた。それに意味を見出そうとするから、判然としなく、靄がかかってしまう。ただそれとして受け入れれば、実に単純なストーリーに見える。私は、そう思うことにした。
暗い原作。もっと明るい作品が見たい。ラストのどんでん返し。妻夫木...
暗い原作。もっと明るい作品が見たい。ラストのどんでん返し。妻夫木のキャスティングでわかっていたはず、はまり役。サクラさんは今回は幅のない役。世間体に殺される国。だから作品の枠組みがつまらない。平野は病気かと思った。ただ、別人になることを描きたかったのかとも思った。その点では、ラストは面白い。でも、在日の使い方も記号的。アイデア自体は面白い。
ナメー ロンダリング (Name Laundering)
観ればわかります❗
主役は誰?と最後まで悩みました。
仲野大賀ではないです。
アタクシ、もちろん原作は未読ですが、映画との違いをつい確かめたくなりました。
角川ではありません。松竹です。
巧妙な伏線の数々に観賞後、うーんとうなること請け合いです。そして、ひりつくような毒にしびれます。
イーサン・ホークとアンジェリーナ・ジョリーのテイキング・ライブスみたいなやつだとばかり思っていました。
浅はかでした。
在日三世の人権派弁護士の城戸(妻夫木聡)は途中から出て来ます。
田舎の文具店が実家の出戻りバツイチ子持ちの里枝(安藤サクラ)。熟女の色気が出てきました。とてもきれい。義父の柄本明もナイスアシストでした。
そこへ、客として足しげく通う谷口大祐(窪田正孝)といういかにも訳ありの影のある男。役場の営林職員に応募してきた地元民からするとよそ者。趣味は絵画。ある日、里枝にスケッチブックを見せて
「友達になってください」
・・・・
「家庭がありますもんね」
「私、離婚してて、家庭はないです」
「全然、知らなくて」
「知ってたら怖いですよ」
飲食店でのデート。2歳のかわいい盛りに小児癌で死んだ次男。治療方針の意見の違いが離婚の原因と話す里枝。
「前の旦那さんとはそれで」
もう今の旦那のつもりかい!
ええ加減にせえよ。
と軽く突っ込むオイラ。
ところが、二人きりの軽トラのなかで急におかしくなる大祐をかかえるように抱き締める里枝。
どんどん進みます。
急に可愛い娘出現。
元からいた息子役の子役がまた上手い。
そして、伐採での事故。
継父を実の父のように思い、頼りにしていた息子の寂しさ。
一周忌で初めて大祐の兄という伊香保温泉の老舗旅館の社長(真島秀和)がやってきて、仏壇に大祐の遺影がないのはなぜかと里枝に尋ねるまでがプロローグ。
いや、もう秀逸な脚本のストーリーをずっと書きたいけど、やめますね。
死刑制度
在日韓国人に対するヘイトスピーチ
過労死訴訟
親の離婚で姓が変わる子供の気持ち
戸○交○斡○ブローカー
生活保護支給問題
などなど
恋愛要素(清野菜名)も織り交ぜながら、社会派ヒューマンドラマとみせかけておいての
あのオチ(笑)
日本名(通名)ではプライドが満たされず、そのために外国人と結婚してさらに改名を企てるヒトも多いですしね。
それにしても、彼女まで取られた大賀。らしいですね。
なんか特別賞でもあげられないもんでしょうか。
女優のキャスティングも冴えていました。演技巧者の安藤サクラはもとより、真木よう子、清野菜名、そして山口百恵の再来かと期待が大きい河合優実の黒のブラジャーからはみ出した上乳。トラウマのフラッシュバックからおかしくなる窪田正孝を暗闇の中で包みこむように抱きしめます。
豊胸疑惑大本命の真木よう子をここでもって来るとは。お金持ちの令嬢と結婚して帰化したけど、フェイクな生活では満たされない羊の皮を被った人権派弁護士の妻役として、実にブラックなキャスティングでした。
そして、でんでん。
しぶーい。カッコいい~
スミマセン。昔からファンなもので。
ボクシングシーンもワイルドでした。
三池監督の「初恋」を思い出します。
ついでに「百円の恋」も
原マコトにとって一瞬の輝きだった最後の3年。ボクシングストーリーとしても良かった。
見応えあり
最後に畳みかけてくる展開が良かったです。最後ええ?!ええ、、?って感じが面白かった。1回見ただけじゃ分からんなぁーだれだぁああ
愚行録で人の撮り方 雰囲気の出し方、脚本に感動してこの監督が好きになりました。今回も人間をよく映していたと感じます。妻夫木聡さんの湿っぽい演技が大好きです。次回作も期待してます。
意外と
名前や身分を偽っている人は多いのかもしれないですね。田舎ならバレるけど、都会ならバレないでしょう。怖い事だけど、この世の中にはある意味必要性のあることかもしれないと感じました。最後の3年間は幸せだったでしょうね、あの家族には。
分人の一評価だよ
小説は未見
平野啓一郎さんの書く社会時評は好きなので、観るべき作品とおもいました。
結果
各出演者は的確だし、石川監督の歯切れのいい展開はいいと思いました。
特に良かったのは子役はさておき、やっぱり安藤サクラさんでした。人生の一断面を演じるのに、その前日譚や愛する人の複雑な心境を思いやったラストのシーン等彼女無くしてはありえない演技構成で唸りました。
文頭にあるように原作は未見なので、谷口大祐(太賀くん)の入れ替わる前、入れ替わった後の人生がどうも消化不良で、もう一方のXに主題を絞った結果に主題はわかりやすいのですが、映画的なカタルシスが減じられたような気がします。
純文学の映画化であり、最後の弁護士のシーン等いくらでも深読みができる象徴的な表現は素晴らしいのですが・・
映画としてはどうなのだろう?
不穏な気持ちを引きずらせる
原作は未読です。
淡々と静かな描写ですが、どこか不穏感の漂う、複雑な余韻の残る作品でした。
何より安藤サクラと窪田正孝、妻夫木聡の演技に引き込まれます。
何気ない日常の中で涙をこらえる表情に、息子を想う母親の表情など、リアルな存在感を放つ安藤サクラ。
穏やかな父親の表情から狂気じみた父親の表情のギャップ、過去に苛まれる無気力な絶望感を伝えてくる窪田正孝。
窪田正孝がランニング中に倒れる場面、この込み上げる感情をどう表現していいのか、当人にも観ている側にも分からないような、印象深い演技でした。
弁護士として安定した生活を送っているけれど、妙に不安定な佇まいを見せる妻夫木聡。
登場人物の日常を淡々と捉える中に、社会の中に根強くある差別意識も描かれており、理不尽さを強く感じます。
自分ではどうしようもない出自などから、他人に成りすまして逃れたいと追い詰められるのは、やるせないです。
それでも、名前や戸籍に関係なく、実際に接してその人間を知る、共に過ごして大切に思い合える人間だったという事実が重要なのだと、強く胸に響きました。
終盤の清野菜名と仲野太賀の再会の場面や、安藤サクラ親子の会話の場面などから、そういう想いが伝わります。
しかし、安堵できる穏やかな場面なのに、何故かそこには暗く響く音が入っており、そこはかとなく不安をあおられます。
ここでスッと終わるかと思いきや、そこからの不穏な気持ちを引きずらせる展開が、なんとも複雑でした。
本人を知り大切に思い合える存在、それが妻夫木にはないために、それらの場面では妻夫木の立場で心がざわつくような不穏さを表していたということなのか。
他の人に成りすましたいという気持ちがあり、自分の存在があいまいになっているということなのか。
冒頭の場面からすると、もしかしたら妻夫木は他人に成りすますような言動を繰り返しているのか。
そうやって自分を保っているのか。
差別意識は社会の中に根強くあるので、それに苛まれる人間はまだまだいて、不穏さは消えないということなのか。
などと、いろいろと考えさせられる、複雑な余韻のラストでした。
見応えありです。
推しの女優さん俳優さんいなかったけど
番宣観て興味深く観に行きました。
原作は読んで無いのですが
わかりやすく最後まで、集中してみる事が
できました。
窪田くんと安藤さんの出会いから始まり
幸せな家庭を築きつつある所から話の展開が…
自分も含めて人は誰しも
知ってる範囲の情報でレッテルを貼ってしまう
産まれた国、親、職業、キリがない
過去の自分を知って欲しくなくて
それを隠したり消して
普通のふりをして生きていく。
柄本さん、小藪さんよかった。
演技が好き。くせになる。笑
妻夫木さんの色々な笑顔で
感情の使い分け、よかった。
堂々
果たして人は自らの出自から自由になることが出来るのか?社会的な意味でも、個人的な意味でも…
ずしりと重いテーマが、弁護士城戸の調査から浮かび上がる…
窪田正孝、堂々の主演作!一皮剥けたのでは!?
安藤サクラはじめ全キャストが抑えた素晴らしい演技。そんななか、柄本明のトリックスターぶりがスゴい…
原作未読で例の如く窪田正孝さん目当て 笑 で鑑賞。今回はラッキーな...
原作未読で例の如く窪田正孝さん目当て 笑 で鑑賞。今回はラッキーなことに初日舞台挨拶がゲット出来たのでそちらで行ってきました。本編とは打って変わっての和やかなトークで楽しかったです。
本編に関してはドキュメンタリーを観ているような感覚で大祐こと、ある男Xの人生を遡っていく中で個人とは、自分とは、大事な事は何なのかを妻夫木さん演じる城戸と一緒に考えさせられるような内容で終始重苦しい雰囲気で進んでいきます。そしてXの正体と何故彼はXにならねばならなかったのかの真実を知ったとき、生まれた時からの呪縛と他人の無責任な発言や先入観に苦い想いになると同時に観ている私自身も彼に勝手な想像を抱いていた事にハッとしました。窪田正孝さんの、暗い過去を背負いながらももがき生き、そして人生の最後に小さな幸せを掴んだ男Xの演技がとても良かった。
結末も今作の題材を上手く使ったダークな終わりで良かったと思いました。妻夫木さんの、表面上は上手く取り繕いながらも周りからの期待や押しつけ、そして彼自身の生まれのヘイトに内心ドロドロになっているであろう演技が良かった。海外では笑いが起きたとのことで確かに向こうの人にはブラックジョークに聞こえるのかもと感じました。
微妙
この映画は公開前からかなり期待していたのですが、正直言って微妙な映画でした。在日とかストーリーの本線とは基本的に関係無いし、ラストの思わせぶりなシーンとかも意味不明だし、全体的に人間関係や人生の描き方が薄い、雰囲気だけの映画だと感じました。
心の深淵で繋がり向き合う中で
結末に迫る時の流れを引き延ばしたくなる様な、不思議な魔力に満ちていた。丁寧な心理描写で結ぶ演者の感情表現が素晴らしく、惹き込ませ心を離さなかった。溢れるヘイト、止まない憎しみ、隣人への不信感…生き直す真っ白な台本に希望を託しても、人は別人には成り得なく。社会の病理とは、付き纏うレッテルと抗えない血筋などではなく、それを掘り起こさせる情報網なのだ。ただ、それすらを払拭できること、それは過ごした時間で抱いた愛情であり、事実そのもの“真心で交わした経験”なのだ。だから、冷ややかな選択によるミステリアスな結末は、その温もりを沈静化するに値した。探り、知り、生きる為に捨てる。人は、苦悩の解放を渇望する旅を続けていくのだろう。
悠人に泣かされる。
原作は知らないけど良かった!
人それぞれ捉え方は違うかもだけど、個人的には切ない、報われない大祐(窪田正孝)って感じでした。
テンポ的にはゆっくり話が進んでく感じ、そのゆっくりテンポで序盤、中盤辺りで合間合間に眠気が。
眠気のおかげでストーリーは100%理解はできてないけど...。
主演の妻夫木くんは雑誌の読モ時代から知ってるけど変わらなすぎて驚く!(笑)
てかどうしても気になったんだけど妻夫木くん植毛しました?髪のわけ目の生え際に違和感あってそっちばかり見ちゃった(笑)
最後に里枝(安藤サクラ)の息子の悠人に2度泣かされた。
悠人の部屋での里枝とのやりとり「寂しいね」。
ラスト軽トラの荷台で「お父さんが何で優しいかがわかった」を聞いた瞬間、涙が出た。
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