劇場公開日 2022年11月18日

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ある男のレビュー・感想・評価

全521件中、241~260件目を表示

2.5キャスティング良い

2022年12月11日
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鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

俳優陣がみごとに見応えあり。ですがラストあたりの意味がややこしくて解らないまま終わった。途中うとうと。余計解らない。

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Cinemaオタク女

4.5生い立ちが人生を不幸にさせるのはやるせない。差別がない世界になって欲しい。

2022年12月11日
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鑑賞方法:映画館

映画としてとても良く出来ていて見応えある映画でした。
次のシーンの足音を被せる演出は劇中の登場人物の人生の歩みを描いているようでした。
自分の過去をリセットしたい人がリセット出来たとして、幸せになれるかなれないかは、その人の生き方に左右されるわけで、やはり家族によるんだと。互いに愛し合うことが幸せになる近道でそれ以外に術はないのだと思い知らされた。
経済的に満たされていても駄目なんだと。

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梅じんの相棒

4.0ラストのよるラストのための映画

2022年12月11日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

興奮

先日公開された「母性」で感じたかった胸のゾワゾワが本作にはありました。ものすごい感触...。公開から3週間経ってようやく鑑賞できたわけですが、こりゃ見物。韓国ノワールのような作品です。いや、凄かった。

妻夫木聡、窪田正孝、そして柄本明の怪演。
本作一番の見どころは、間違いなくそこです。
柄本明の登場から物語の雰囲気はガラッと変わり、それと同時に妻夫木聡演じる城戸の様子が変貌。「死刑にいたる病」で味わった狂気に似たものが感じられました。柄本明のおぞましさは流石で、やはり日本映画には彼が必要。そして、妻夫木聡の正気を失ったその姿は「来る」以上で、見ている側も頭がおかしくなりそうになるほど、緊張感溢れる演技を披露。窪田正孝の泣き演技にはとてつもなく胸を締め付けられ、やはりこのような役柄が似合うなと感心。他の役者も良いですが、特にこの3人の演技には圧倒されっぱなしで、高評価に繋がったかと思います。

前半は物語として致し方ないとは言っても、なんだか色々と弱く、飽きはしないけど物足りないってのが正直な感想。妻・里枝の夫に対する思い、夫・大祐の妻に対する思いが全然描かれておらず、この人でなきゃダメだったんだ、こうしてまで君と一緒にいたかったんだ、というのが無い。そのため、サスペンスとしては非常に出来がいいものの、恋愛・家族愛としての質は低く、感情移入が出来ない。もっと長くしてよかったから、そこはきちんと書いて欲しかったな。

しかしながら、後半に差し掛かってからエンジンがかかり、急速に面白くなる。在日、戸籍、死刑問題、それに対する反対運動や反対言動など、色んな要素を盛り込んでいるせいで裏テーマとしては何が言いたかったの?とはなるけど、表面的に見れば単純にめちゃくちゃ面白い人間ドラマだし、伏線回収も上手い。話自体は分かりやすいから支障は無いっちゃ無いんだけど、もっとシンプルでサスペンス一筋!だったらより良かったかも。だけど、ストーリー展開は素晴らしく、今年の日本サスペンス映画ではベスト級に面白いです。

この映画の上手いなぁと思うのは予告。
あの予告じゃ、本当に何も分からない。この結末が予想できるはずがない。特に特報なんて、妻夫木聡がなんの人なのかすら分からないし、すごくよく出来ている。おかげでラストの鳥肌は半端じゃなかった。一つの絵が、一つの映画を見て、全く違うものに見える。お見事な着地点でこりゃ面白い!!!となること間違いなしです。ラストを先に考えて、そこから話を膨らませていったんじゃないかと思うほどに、秀逸な締め方でした。

もっと面白い作品にできた気もするけれど、個人的には大満足。「初恋」ぶりに窪田正孝ボクサーが見れたのも最高に嬉しかった。今年、「さがす」に次ぐ衝撃ラストの日本サスペンス。この機会にぜひ、劇場で。

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サプライズ

4.5『誰かの心に残る』ということ

2022年12月11日
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ラストシーンが『世にも奇妙な物語』ぽい感じで、いかにも『物語だよ』『作り話だよ』って引き戻されてしまうんだけど。
『過去を捨てる』ということ、『誰かの心に【強く】残る』ということ、そんなことを考えてしまった。
『涙』で全て表現する感じ?ちょっと『涙』に頼り過ぎ?な感じもしたけど、でも引き込まれる『涙』だった。
子役の子の『涙』が素晴らしかった!!
もちろん窪田正孝さんの演技も素晴らしかった!!
対して、柄本明さんの大阪弁はちょっと違和感。わざわざ大阪弁にせずとも、いいんじゃない?なんて

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ドッペル(たけ)

4.0安藤サクラ

2022年12月9日
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ストーリーもさることながら、役者さんたちの演技がとにかく素晴らしい。
実力派揃いではあるが、中でも安藤サクラの演技には、冒頭から引き込まれた。
特に安藤サクラ演じる里枝と息子のシーンがいい。
偏見、差別、在日、ヘイト、少し重いテーマでいろいろと考えさせられる作品だ。

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META坊

3.5面白いけど、よくわからない

2022年12月9日
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ライトオ

4.5とても面白いミステリー映画でした。 息子を亡くして日々意気消沈して...

2022年12月8日
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波風龍雄

4.0ミステリーと差別と家族愛

2022年12月8日
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とまちゃん

3.5誰でも 時には ふと"違う人物"に成りきってみたいものです。

2022年12月7日
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謎めいた映画題名とそれに伴う 予告編 は 人を引き付ける魅力があって、
僕は映画館に自然と引き寄せられるように、この映画を鑑賞しました。

ミステリー・サスペンス調の映画に成っているが、実は在日弁護士から描く"在日問題"を考えさせる映画にも なっていた。

"親ガチャ"から得られる自分のアイデンティティを良しとせず、
隣の芝生ならば、青く見えるのだろうか?
男たちは 何も背負っていない処から、人生を再出発したいと考えた。
そんな過去を抱えた2人の男と違い、
肩書ではなく、"今"を大切にしている ある男 の妻子は「真髄のみを大切にした」違いは考え深いものであり、本作の答えであり、誠のテーマとなっていた。
どんな人生でも、それなりの厳しさがあり、「けして蒼くはない」って事
だから、誰かが捨てたアイデンティティでも、他から観れば、魅力的だと言う事。
自分の人生 自分なりに楽しみましょう。

この映画を観た後に、映画「万引き家族」と見比べると面白いかもしれない。
「流浪の月」でも良いかも。

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YAS!

3.0期待ほどではありませんでした。

2022年12月7日
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演技派がそろっているので見せるシーンはありました(柄本明はやはり快優)が、胸に迫る感銘を受けることもありませんでした。

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阿倍野達也

4.0自分とは

2022年12月7日
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自分というアイデンティティーについて考えさせられるとても深い作品だった。ただあくまで僕自身の事だけど性格的に僕は僕、他人は他人。僕の幸福や価値観は僕だけの物と考えるので作品の人物達の様に悩まないかなぁと思ってしまう。それでも良かったと思う作品。

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こげパン

5.0後を引く,考えさせられる映画

2022年12月6日
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さばみそ2

4.5ラベルと中身。何が真で、何が偽なのか。 張り替えると偽なのか。そもそも真とは何か。

2022年12月6日
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泣ける

悲しい

幸せ

映画はたんたんと進み、終わる。
 ミステリーとして観ても、人間ドラマとして観ても、胸にとどめておきたいような珠玉のシーンはあるものの、大きなカタルシスに向かってドラマが進むわけでもなく、ラストの意表をつくようなシーンはあるものの、どんでん返しというほどではない。
 役者の演技で及第点ではあるものの、すべてが薄まった、帯に短し襷に長し、今一つのうまみが足りないもどかしさに、映画館を後にした。

なのに、なんだろう。後からじわじわ来る。
 里枝と、自称大祐、里枝の母も含めた5人家族が、頭の中でかってに動き出す。
 悠人が父の面影を追う姿。
 城戸夫妻のそれから。
 城戸自身の生きざま。
 谷口のサイドストーリー。
 小見浦のサイドストーリー。
 そして、曽根崎のサイドストリー。

原作未読。
かなりはしょって映画化したのだろう。エッセンスだけを集めたように。

ラベル。
合法・違法な手段でラベルを変えることで、変わるもの・変わらないもの。
 なりすました自称大祐。
 帰化という形で、国籍というラベルを付け替えた城戸。
 親の離婚・再婚によって、姓が変わる悠人。
 自身の結婚・離婚によって、姓が変わる里枝。

ラベルこそ変えないのに、ラストに鵺の様相を見せる城戸の妻。…あなたは何者なんだ。
そして、その妻の真実を知って、城戸はカオナシになる。
 城戸が被った仮面…。心の安らぎを求めたのか。

自分とは?
 小見浦も言っていたが、その人がその人である証って何なのだろう。
 他人が認める自分だけではなく、自分が認識する自分。
 人生にいくつもある「たら、れば」
 こうありたい自分と、こうである自分。
 母であり、妻であり、子であり、女である里枝と城戸の妻は、それぞれにそれぞれの顔を見せる。
 父であり、夫であり、子であり、男である城戸と自称大祐も、それぞれにそれぞれの顔を見せる。
 そこにも、「父である」とか「弁護士である」とかのラベルが存在する。

戸籍を変えることで(帰化という手段で国籍を変えることで)、自称大祐や城戸が手に入れたかったものは何なのだろう。そして、手に入れられたのか。
 自称大祐に関しては、手に入れられたのだと思いたい。

ラベル(名前)を付けることで、不特定多数の対象が、誰でもない特別なものになる(A manから The man)。そのラベルを付け替えたら…。
 でも「ぼくのお父さん」というラベルの付け方もあるんだな。戸籍上・血縁関係がどうであろうと。
 ステップ・ファミリーや事実婚の関係性。何を本物とし、偽物とするのか。心のつながり。制度のつながり。

「分人主義」
 原作者の平野氏の講演を聞いたときはわかったような、「面白い発想」と思ったものだ。
 だが、この映画を観てよくわからなくなった。
 結局、自称大祐が手に入れたものは、それまでの人生で培った人間性によるものではなかったのか。彼の悩み・苦しみ・絶望が、人への優しさ・慈しみに昇華されたからこそ、手に入れられたもの。「ラベル」こそ変えて、リセットできたから、その優しさ・慈しみを素直に表現できたのではあるのだが。そして、それは悠人に受け継がれていく。
 反対に、瓦解していく城戸。息子が名付けた金魚の名前で困惑。息子と同じものが見られない城戸。象徴的なシーン。

時間がたつにつれ、様々なことが頭に・心に浮かんでくる。
余韻がいつまでも響く。

★ ★ ★

しかし、原誠のトラウマは半端ない。
 死刑囚の息子という境遇。
 友達のうちに遊びに行ったら、まさかの場面に遭遇。その現場を見ただけでも、トラウマ必須なのに。その犯人が父だなんて。その父から手渡しされたもの。

なぜ、彼は顔を変えなかったのだろう。

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とみいじょん

5.0余計な装飾を加えない俳優陣が素晴らしい

2022年12月5日
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泣ける

悲しい

小説を読んでいるような、行間を味わう映画。
抑制された演技、演出で、物語のテーマがくっきりと浮かび上がる。
自分というものを搾取されてきた、ダイスケと名乗る男が掴み取った自分らしい幸せに、祈りを捧げたい気分。
怒りの感情を制御出来ない城戸は、解放出来ない自分を抱え込んでいるのだろう。

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アメリカの友人

4.5天才同士の融合

2022年12月5日
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早熟の天才である平野啓一郎
新進気鋭の天才監督である石川慶
の作りが素晴らしい

ストーリー自体は、2018年に公開した
嘘を愛する女や
松本清張の点と線に似た
入れ替わりものなので
着地をどこに持っていくかが
個人的に注目した点でした

鑑賞後の感想では
とても納得できた着地でした
テンポも良く
構成が素晴らしかったし
物語も理解できました

オールスターキャストであるため
見応えもあります
今年見た中では
ベスト3に入る秀作でした

公開3週目のため
今更ですが、おススメ映画です

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おっちょ

4.0九州で暮らすシングルマザーの谷口里枝(安藤サクラ)。 夫と暮らした...

2022年12月5日
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りゃんひさ

3.5内容的には面白さを感じたものの・・・

2022年12月5日
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知的

さすがに凝った内容で、展開などには面白さを感じたけれど、映像や演出が何かわざとらしいというか不自然というか、とにかくウソっぽさが際だってしまっていた印象で、イマイチ没入できなかったような・・・
絵的に特段優れていたようにも思えなくて、内容について興味を持てなければ確実に寝ていたなぁと思ってしまいました。

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SH

3.5世間の闇の部分

2022年12月4日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

数年連れ添って子供も生まれて幸せそうな家庭が当人が事故で亡くなった時に思わぬ秘密に遭遇する
過去を調べるうちに闇に引き込まれていく弁護士
戸籍の交換や売買って現実にもありそうだし、きちんと出生登録されないという話も聞くので穏やかに見える日本の闇とも言える部分ですね。
弁護士自身もセンシティブな問題を抱えていて、すごく恵まれていそうな家庭にも闇はあるんだなと。。。
正体が謎になったXさんの過去を見ていくと、田舎で幸せを見つけて良かったなと。。そこだけは思いました。
最後までなんとも薄寒いような作品です。

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NAO

4.0「映画」版『ある男』が、視覚を通して思考させる、傑作!

2022年12月4日
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怖い

難しい

ミステリー小説『ある男』の、映画版!
(映画化ではなく、映画版)
石川監督は、「人が生きていく中で、かかわる人たちとの関係性をつなぐ個々人の真実」とは、何なのか?
「事実を全て知ることが(は)、生きる上で、最善、最重要なのか?」
映画(映像で)を通じて、私たちに分かりやすく、突きつけてくる。

素晴らしい俳優陣が、作り出したこの作品では
主役の妻夫木さん、安藤さん、窪田さん、
さえも、作品の一つのピースでしかない
(それほどに、よくできた作品)

オープニングの一枚の絵
の意図する答えが
ラストカットに明かされる!

深い深い映画です。

*生い立ち、親族、国籍、宗教、仕事、収入、身体、体型、外観  etc.
きっと、私たちは、どこかで、何かを差別している、させている・・・。

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SkyLock

3.5ラストは不倫ですか?

2022年12月4日
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単純

全体がとてもゆったりとした流れに乗るのが辛く感じる。

監獄での接見でやっとリアルな話となり、

ある男が壮絶な人生を送って来たこと、
残留韓国人3世である弁護士も自分のアイデンティティを改めて問うこととなる。

こんな凄い話が、
妻の不倫で弁護士もある男の一面を描き加えようとしてる。

イントロとラストに出てくる
ルネ・マグリットの様な絵画が映画的に効果を締めくくっていた。

さて、
あなたは、
ある男ですか?

私?

私はある男です。

カール@

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カール@山口三