「演技に引き込まれた」ある男 ともやさんの映画レビュー(感想・評価)
演技に引き込まれた
ミステリ・サスペンスかと思いきや、もっと人間の実存に迫るような物語だった。愛した人間が実在する人間ではなかったとき、愛もなかったことになるのか? 他人の人生を生きること、他人の人生を語ること。
誰でも一度は、自分以外の人生を生きてみたいと思ったことはあるかもしれないが、自分以外の人生を生きることの虚しさとか寂しさも垣間見える作品だった。窪田正孝さんの殺人鬼の目が怖すぎた。
実力派の役者さんばかりで、機微が伝わってきたけれど、たぶん小説のほうがガツンときそう。
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