「役者が良い」ある男 ここちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
役者が良い
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展開が重い。全部が重い。
のちに戸籍を偽る事になるある男の子どもの時
家族ぐるみの付き合いがある友達を誘いに来たら、そこで自分の父親が友達一家殺してて血塗れのお金くれる
原誠がまず変えるべきは戸籍じゃなく顔だったのでは?って思った
殺人を犯したことで自分の人生すら狂わせた憎い父にそっくりな容姿がつらいのが理由だから。
そのあとに戸籍も変えたらもっと人生楽に生きれたのかなと思った
殺人犯の息子、在日だとか、そういう差別をする人達の中で必死で生きて、戸籍を変えてでも必死に生きる強い人だなと思った
どうしたって自分に流れる血から逃れることができない。
だからもういっそ戸籍を変えて、
自分を象る名前を捨てて、
血のつながりから目を背け続けた。
そして新たに自分を創り始めた。
城戸(弁護士)も
在日であることに、自分に流れる血液から目を背けられなかった。
自分をどんなに創り続けても、
貼られるレッテルから逃れられない。
それは自分でなく他人でさえもその人に流れる血液に目を向けるから。
自分が必死に自分を創っても、
他人は人を認識する時、その人に流れる血液や障害がある等を知った途端、以降その人を細胞レベルで認識し始め、その見方をなかなか曲げないし曲げる気も起こさない。
今の自分を捨てて生き直したい
その気持ちは痛い程分かる。
人を見る時に大事なのは
その人が自分にとってどんな存在だったか。
相手と自分との関係性はどうか
表面上では無く、
その人が行ってきた事実に目を向けて、愛してくれる人はかなり貴重な人
彼の血縁など、全てを知った上でも関係なく愛してくれる人に出会えたある男は報われたと思う。
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