「深さがいまいち掴めなかった」ある男 春咲さんの映画レビュー(感想・評価)
深さがいまいち掴めなかった
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あまりの高評価と絶賛の感想に驚いている。平野啓一郎さんの原作だと知らずに観てしまった。平野啓一郎さんの分人主義も読んでいて複数の自分を肯定する考えに深く共感していたのに、映画からテーマである平野啓一郎要素を読み取れなかった自分が情けない。
ミステリアスな謎解きを期待しすぎたのかもしれない。柄本明さんがヘイトで妻夫木さんに悪態をつくのは物語のファシリテーター的な役割なのか?本物の谷口弟(仲野太賀)はただ老舗の次男が嫌になったただけ?
そこを深く考えなくてよいのなら、窪田正孝Xの生き方や、安藤サクラさんの幸せだった現実を素直に受け入れる姿、母子で支え合う姿はとても好感が持てたし、過去やしがらみに捉われず今の自分を精一杯生きればいいのだと教えられた気がした。
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