「ある男のあるという事」ある男 ハンバーグさんの映画レビュー(感想・評価)
ある男のあるという事
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「ある男」平野啓一郎さんの原作の小説を読んだ時にも衝撃的な作品だなと感じる部分がありました。
この映画化された作品もまた違った印象を受ける事が出来ました。
窪田さんの父の役と現在の役の対比がとても印象的でした。
安藤サクラさんの安心感を与える表情も良かったです。
妻夫木さんの真実に近づくにつれて、自分の存在というものに謎を迫る姿も良かったです。
自分が結婚した夫、全然知らない人であった。では、あの人は、誰なの?そんな謎からその人の真実の近づく事になってくる。
自分が知っている部分がその人の全てでは、ないのかなと感じました。
その人が実は、悪い人かもしれない。もしくは、自分が感じているままの人かもしれない。
それは、全てがそうではないと思う。なぜなら、生きていれば環境や状況が変わればその人の考え方も自分の考え方も変わってしまうから。
とても文学的な作品で見終わった後に自分の存在は、本当は、誰なのだ。誰でありたいのかなと考えたい。
このまま生きている事に生きていたい。何を望んでいたいのかなと思いました。
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