「生まれた瞬間始まる呪い」ある男 ゆりさんの映画レビュー(感想・評価)
生まれた瞬間始まる呪い
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窪田正孝さん演じる大祐は有名旅館の息子でありながら田舎に引っ越し林業に就き、家庭を築くところから話は展開していくが、序盤で役所の職員が放った言葉がこの映画の核心だと思う。
私もごく普通の戸籍と家族を持ち育ってきたわけだが、この映画を鑑賞しながら、私の在日の友人が在日であることに悩んでいたことをふと思い出した。以前に、その友人は誰か有名人の人生をくれれば私は絶対にうまく生きられると言っていたのだが、それは自分の境遇を脱ぎ捨て生きたいという意味だったのかな、と思う。私にはその苦しみはなんとなくピンとこないが、この映画にあることは無いことはない話だと思った。
生きることを困難にする境遇は、生まれた瞬間から永遠にまとわりつく呪いなんだろう。
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