「秀逸でした。」ある男 大粒 まろんさんの映画レビュー(感想・評価)
秀逸でした。
原作はもとより、構成、脚色、展開、演技、どれをとっても、久しぶりに良い作品でした。
作家さんの事、作品のことを良く理解していらっしゃる監督さんと脚本家なのでしょうね。
絵画展や最後の脚色も素晴らしく。この作品はこれ以上の作りはないように感じます。
平野さんの作品の中では、割と読みやすい作品ではあるものの、やはり人物描写や背景と展開は緻密で奥深い。相変わらずの天才なのだと思える物ですが、それを良く理解して映像にする意味のある形にしている点が本当に素晴らしい。
日本映画としては、久しぶりにモヤモヤせず。良い作品を鑑賞できたのは、嬉しい。
それと、これは、原作を読んでいる者としては、非常に泣けるものでした。
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