「原作を読んでみたくなる」ある男 藤原悟さんの映画レビュー(感想・評価)
原作を読んでみたくなる
これは、ヘイトスピーチの問題をテーマにしているのだろうか。
だとしたら、この作品の表現力は凄いと思った。
でも、最後まで見ていると、逆にヘイトスピーチという大きな社会問題から、もっと小さな集団の中での「生き方」に対するメッセージにしているのではないかと思うようになった。
どんなに小さくても、ある集団の中に人は生きていて、それは民族や国籍という大きな集団でなくても差別や偏見があり、その中で人は大なり小なりストレスを抱えて生きていく。
その中で、人はどう生きていくべきなのか?
強烈な衝撃を受けました。
戸籍の入れ替え、、、そんなこと実際にあるのか、あったとしたら、やっぱりそれは駄目ですよ。どんな事も試練だと思って、乗り越えることこそが素晴らしい人生に繋がるのだと思うと同時に、本当に戸籍を入れ替えられるなら、どんな人と入れ替わりたいかな、、、と思ってしまう自分もいて、とても複雑な気持ちなり、また深く考えさせられる内容でした。
内容は最後がちょっと理解不能で、、、その代わりもう一度観てみたいと思わせられた、または原作を読んでみようかと。
城戸は在日であることの差別に悩み続けるも、やっとそれを乗り越えたと思ったら、奥さんとのすれ違いについに自分の人生をやり直すために「谷口」の戸籍と入れ替えてしまったのか?
また、個人的にはキャスティングが最高!!
妻夫木聡さん、安藤サクラさん、柄本明さん、真木よう子さん、でんでんさん、眞島秀和さん、などなど好きな演技派俳優さんがぞろりと!!
で、窪田正孝さんってあんな演技上手かった???(ファンの方ごめんなさいm(__)m)
迫真の演技だったと思います。
上から発言ですが、窪田さんの俳優として確立された作品といっても過言ではないくらい凄かったです。
あと、悠人演じるあの男の子、、、何者???超演技上手い!!