「その人の何を知っていて、何を愛して、何が真実なのか」ある男 mamiさんの映画レビュー(感想・評価)
その人の何を知っていて、何を愛して、何が真実なのか
クリックして本文を読む
何年も暮らした夫が死後、まったくの別人だとわかったら?めちゃくちゃ重かった…でも安藤サクラ、窪田正孝、妻夫木聡、3人ともハマり役で上手すぎて、あっという間の2時間。過去が明らかになる様も同時進行のやりかたも丁寧でよかったし、脇を固める役者たちも皆素晴らしかった。
少しだけ出てくるような脇役まで、驚くほど豪華だったな。清野菜名、眞島秀和、仲野太賀、でんでん、きたろう、柄本明、真木よう子、河合優実…隅の隅まで笑っちゃうほど豪華で盤石の布陣だった。そりゃ見応えあるわけだわ〜
なのでほんと無駄も隙もなく緊張感を保ちながら良作に仕上がっています。
しかし最後の最後のオチはちょっとやりすぎな気もした?どうだろ、あれが面白く感じる人もいるかもですね。妻の浮気や民族的ヘイトからくるストレスで、名前変えてまで逃げる必要あるかしら?結局、帰化したものの元在日であることを否定的に捉えてたとも考えられるし…
そして最後の息子くんの「お父さんはしてもらいたかったことを…」とか「僕が話してやるよ」とかはちょっと台詞すぎて気に掛かりました。
これらの終盤での一部以外は良かったですね。
作中に出てくるこの絵、ハマスホイかルネ・マグリットっぽいなーと思って後で調べてみたらマグリットでした。絵のタイトルがまた絶妙で、「複製禁止」。粋だなあと思いました。
コメントする