「笑顔に隠された心のざらつき」ある男 ひつじさんさんの映画レビュー(感想・評価)
笑顔に隠された心のざらつき
平野啓一郎の原作は未読ですが、彼の作品らしさを感じた映画でした。自分とは何か、どこから来たのか。そんなテーマを感じながら見ることができました。
妻夫木くんの演じる主人公の、笑顔に隠された心のざらつきがよく分かり、募っていく苛立ちもよく描けていました。
安藤サクラ、窪田くんをはじめとする役者さんの演技も素晴らしい。それだけでもこの映画を見る価値があります。柄本明さんの演技はキレてますが、ちょっとやりすぎかなぁ。それに対する妻夫木くんの反応が、この作品のテーマの一つですね。
安藤サクラのセリフ「後になって思えば、正体を調べなくてもよかった」というのも、この映画の言いたいことの一つかなぁ、と。
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