「アルオ」ある男 またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
アルオ
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「ある男」、もちろん窪田正孝演じる男のことだが、真木よう子の浮気疑惑からラストで(慣れた態度で)自らを偽る至るシークエンスによって、妻夫木聡のことをも指しているのではと感じた。帰化した三世である立場を柄本明のみならず義父までがあけすけに差別する。他人であったらと何度も思ったであろう過去を不遠慮にまさぐる。繰り返し見てきた予告編を裏切る展開に、こちらの気持ちもまさぐられる。
映像は地方ロケも丁寧で美しかった。
気になった点、真島秀和の役は、旅館を立て直した程の男であればあれほど他人をあからさまに傷つける言動はしないのではと思ったし、抑えても嫌悪感は伝えられるのではとおもった。
役者では推しの河合優実に触れなければならないが、清野菜名の役のように現在の見せ場が欲しかった。
丸の内ピカデリーの2階センターで鑑賞。
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