「視線が形作る「自分」」ある男 Naofumiさんの映画レビュー(感想・評価)
視線が形作る「自分」
いつも眼差しがある。そして眼差しが人を定義する。なぜか我々はそう思ってしまう。その眼差しから逃れるのは簡単ではない。眼差すのは他者だけではない。自分もまた自分を見ている。眼差しによって貼り付けられたラベルは「自分」ではないはずなのに、我々はそう感じてしまう。
自分の眼差しもまた誰かを異化し、傷つけているのかもしれない。せめてそう自覚すること、そして貼り付けられたラベルをその人の存在と同一視しないこと。映画からの問いかけに暫定的に答えるならば、その二つが思い浮かぶ。
見る価値のある映画だと思います。
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