「原作未読で例の如く窪田正孝さん目当て 笑 で鑑賞。今回はラッキーな...」ある男 idさんの映画レビュー(感想・評価)
原作未読で例の如く窪田正孝さん目当て 笑 で鑑賞。今回はラッキーな...
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原作未読で例の如く窪田正孝さん目当て 笑 で鑑賞。今回はラッキーなことに初日舞台挨拶がゲット出来たのでそちらで行ってきました。本編とは打って変わっての和やかなトークで楽しかったです。
本編に関してはドキュメンタリーを観ているような感覚で大祐こと、ある男Xの人生を遡っていく中で個人とは、自分とは、大事な事は何なのかを妻夫木さん演じる城戸と一緒に考えさせられるような内容で終始重苦しい雰囲気で進んでいきます。そしてXの正体と何故彼はXにならねばならなかったのかの真実を知ったとき、生まれた時からの呪縛と他人の無責任な発言や先入観に苦い想いになると同時に観ている私自身も彼に勝手な想像を抱いていた事にハッとしました。窪田正孝さんの、暗い過去を背負いながらももがき生き、そして人生の最後に小さな幸せを掴んだ男Xの演技がとても良かった。
結末も今作の題材を上手く使ったダークな終わりで良かったと思いました。妻夫木さんの、表面上は上手く取り繕いながらも周りからの期待や押しつけ、そして彼自身の生まれのヘイトに内心ドロドロになっているであろう演技が良かった。海外では笑いが起きたとのことで確かに向こうの人にはブラックジョークに聞こえるのかもと感じました。
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