「どの視点で見るかによって感想も変わってくる。」声もなく キッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
どの視点で見るかによって感想も変わってくる。
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片足が不自由な男と話ができない若い男は卵売りは表向き、裏では死体処理の仕事をしていたが、裏ボスから誘拐した11歳の女の子を預かって欲しいと頼まれ、若い男に押しつける。
そこから数日、話ができない男とその妹、誘拐された少女の3人の生活が始まる。
少女は加害者に共感し、隙あらば逃げようとも考えつつも、共同生活を楽しもうともしていく。
恐怖と孤独さと話ができない男の実は温かい眼差しを受けている誘拐された少女。
生まれつき発話ができない若い男のつらさ、無念さ。
足が不自由で貧しい生活から抜け出せないオッサン。
話は発話できない男目線で描かれ、誘拐された少女を思いつつも不器用なやり方でしか接することができないことに同情するようなストーリーになっているものの、最後で目が覚めるような展開で終わる。
やはり誘拐(実際は違うにしても)に関わった人物としての引き戻しがこの作品のバランスを保っている。
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