「住む世界が違うから」声もなく ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
住む世界が違うから
テインは死体処理をするのが当たり前の日常で、チョヒは学校で勉強するのが当たり前の日常。だから、本来ならば彼らは社会で交りあうことがない関係です。仮にひょんなことから交じりあったとしても、住む世界があまりにも違う者達の関係って最終的には悲劇しか生まないんですよね。テインもチョヒも生きる為にそうするのであって、善悪も何もありません。
社会には、社会階層、都市部と地方、障害の有無、年齢、ジェンダーなど、多くの埋めがたい隔たりがあって、そんな厳しい現実をテインの視点から示唆している様に感じました。
割とありがちな物語だったので、もう少し意外性があったら、良かったですね。
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