「まぁ確かに批評は分かれるとは思うものの。」カラダ探し yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
まぁ確かに批評は分かれるとは思うものの。
今年303本目(合計578本目/今月(2022年10月度)17本目)。
原作は見ていないほうです。
この映画、原作にはその記述があるのか、最初にあたかも外国語映画かのような誘導があるのが混乱を招くかな…(ちなみに「解読できない」等とでますが、ブルガリア語の模様。エンディングロールに「ブルガリア語監修」などと出ます)というところです。
ストーリーとしては他の方も書かれている通り、多少難はあるといっても、結局のところホラーと若干のアクションに、よくありがちな「タイムリープもの」の類型で、いわゆる「ジャンルだまし」のパターンはないので(最近、これをやられたので警戒度はアップする…)、そこは安心できるところです。
やはりストーリー的に「誰がその「お化け」の犯人か」とか何とかという話はこの手の映画ではネタバレであり、そういった点には触れないほうが良いでしょうね。
やや気になった点もあるので下記のように採点しています。
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(減点0.3/原作を見ていない方への配慮不足)
・ 上述通り、最初にキリル文字等が表示され、日本語字幕で「ソフィアがどうとか」という話がでます。当然、人名(女性名)でもなければバンド名(最近復活されたんでしたっけ?)でもありません。
最後まで見ると「ブルガリア語監修」とあるので、ブルガリアの首都の「ソフィア」を指しているものと思いますが、一方でこの映画、最初に出るだけでソフィアがどうだのブルガリア語がどうだのという点は本質論になっておらず、ここは明確に混乱を招くかな…というところです(未履修の方に対しても配慮は欲しかったです)。
(減点0.2/映画製作上の配慮不足)
・ この映画、「夜の行動」がとても多いため、映画内での描写は「暗い」描写が多いです(ここでいう「暗い」というのは、もちろん明るさの意味)。そのため、「ホラー映画」という観点ではその「怖さ」がだいぶ下がっている気がします。
もちろん、「セルビアン・フィルム」(これはモロにR18)のようにムチャクチャでも困りますが(あれはあれで目のやり場がなかった…)、この映画はそういう理由で「怖さが緩和されている」という妙な難点を抱えています。
ただここも原作小説(アニメ?コミック?)がそうであるならそれに従うしかなく、監督の方の裁量権はほとんどないのだろう、とは思えます。
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